木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「よーい ピッ!」(1歳児あひる組編)

2016.12.10

    運動会が終わって数週間経った土曜日。子どもたちはいつものように三輪車で追いかけっこを楽しんだり、ボールを投げたり蹴ったり、砂場ではケーキやお団子を作って遊んでいました。

 そんな中、あひる組のAくんが靴を脱いでテラスで遊び始めました。最初はちょこんと座っていましたが、テラスから落ちないようギリギリまで行ったり来たりする遊びを楽しんでいました。そんなAくんの遊びに気付いた他のあひる組の子どもたちは一緒になって同じように遊んでいました。すると、Bちゃんが先生のように「ピー!なーらんでー」と言いました。その声に子どもたちは壁にペタッとくっ付きます。Bちゃんが名前を呼び始め、最後に「よーい、ピッ!」と合図をすると壁にくっ付いていたAくんたちはかけっこを始めました。子どもたちはその後も順番に先生役を変わり、「よーい、ピッ!」「ウッキー!」と運動会で子どもたちが行ったことを遊びに取り入れていました。

 この遊びはAくんがテラスで遊んでいた姿を見て、同じ遊びをし始め、さらにBちゃんの「ピー!ならんでー」という声でできたごっこ遊びです。

 ごっこ遊びとは何かになりきろうと想像し、物事を真似して子どもたちで一緒に遊ぶことを言います。子どもたちは走るだけでも遊び。しかし、そこに子ども自身や子どもたち同士で役割やルールを考え、遊びをもっともっと面白いものにしていきます。

 このように今、あひる組ではごっこ遊びが流行っています。最近のブームは「大きなかぶ」ごっこ。何かを引っ張る時に「うんとこしょ、どっこいしょ」と声を掛けながら、大きなかぶごっこを楽しんでいます。生活発表会後の子どもたちのごっこ遊びが楽しみです。

 

岡本万太郎

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