木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「年下が気になる年ごろ」(1歳児あひる組編)

2016.08.13

    段々と真夏の暑さがやってきました。子どもたちは毎日のように汗をかいて遊び、シャワーを浴びたりプールに入って気持ち良さそうに過ごしています。
 先日あひる組で小麦粉粘土を行いました。子どもたちは嬉しそうに粘土を捏ねたり引っ張ったり、お手伝い保育に来ていた幼児の真似をしようとヘビやケーキを作ろうと楽しんでいました。するとみんなと一緒に楽しんでいるAちゃんが「Bちゃん!」と粘土を丸めたものを見せてくれました。Bちゃんはひよこ組のお友だちです。Aちゃんは捏ねたり丸めたりした粘土を「Bちゃん」と見立てて作っていました。Aちゃんは最近あひる組にやってくるひよこ組のBちゃんがまだ慣れていないのか部屋に入ることに留まっている姿を見ると「Bちゃん、一緒に遊ぼう」と手を繋ぎにいったり、玩具でうまく遊べずに泣いていたら頭を撫でて「どうしたの?」と面倒を見たり、自分がひよこ組よりもお姉さんなんだということがわかってるようです。
 木月保育園では昨年よりひよこ組、あひる組で異年齢保育を行っています。昨年のAちゃんは今のりす組のお兄さんお姉さんとたくさんかかわっていました。遊びを模倣しようとしたり、使っている玩具を取ろうとして泣くこともありました。そんな時、Aちゃんに遊び方や「貸して」や「どうぞ」といったかかわり方を教えてくれたり、「どうしたの?」とお兄さんお姉さんが寄り添ってくれました。そういった異年齢との遊びや生活を共にした経験が今のAちゃんの中で年下の子どもたちへの興味関心を深めていってるのだと思います。
 このように子どもたち同士でクラスや年齢の境なく関係を深めていき心身ともによりよい経験を育めるよう保育しています。Aちゃんの最近見られるひよこ組の子どもたちへのかかわりや小麦粉粘土での表現はこれらの異年齢保育で得た経験を元に見られることだと思います。こうした一つ一つの異年齢とのかかわりや経験が見られるよう今後とも見守り続けたいと思います。

 

岡本 万太郎

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