木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「これは??」(1歳児あひる組編)

2016.04.16

 新年度がスタートしました。10名の新しいお友だちを迎え、更にパワーアップしたあひる組の子どもたちです♪今年度もこれからどんな顔を見せてくれるのか、今から楽しみです!
 「これは??」最近のあひる組のお友だちの口癖です。先生を指さして「これは?」。お友だちを指さして「これは?」。絵本を見ながら「これは?」。子どもたちに聞かれるたびに、「めぐ先生。」「Aちゃん。」「救急車。」と答えていきます。子どもたちの質問に終わりはありません。一度答え終わっても、またもう一回同じ質問。更に、隣にいたお友だちからも同じ質問です。なかなか終わらない質問タイム。保護者の方もこんな経験があるのではないでしょうか?
 ある日のことです。いつものようにAちゃんからの質問タイム。絵本の飛行機を指さしながら「これは?」。私が答えようとすると、隣にいたBちゃんが「こーき!!(飛行機)」と教えてくれました。そんなBちゃんの答えに嬉しくなったAちゃんは、次々質問していきます。お友だちを指さしながら「これは?」「Cちゃん」「これは?」「てんてぃ(先生)」そして、自分を指さして「これは?」「Aちゃん!!」AちゃんとBちゃんの楽しそうな会話に、他のお友だちもどんどん集まり、みんなでお友だちの名前を次から次へと呼んでいました。
 言葉の蓄積は、ねんねの時期から始まっていると言われています。周りの大人たちが話している声掛けを吸収し、どんどん蓄積していきます。蓄積したものが発語としてあふれ出し、個人差はありますが1歳を過ぎると、意味のある単語が次第に増えていくようになります。そして、2歳代には、ずいぶんとおしゃべりが上手になるお子さんも多くなってきます。今のあひる組のお友だちは、まさにこの時期!!
 まだまだ明瞭な言葉を話す事は難しい時期。本人は「コップ」と言っていても「ポップ」と聞こえたり、何を伝えたいかわからなかったり。そんな時私たち保育士は、子どもの言葉を否定し直すのではなく、一度受け止めて正しい発音で伝えています。「そうだね、コップだね」というように。自分の話したことを認めてもらうことで、より話したいという気持ちを持ち、正しい発音を伝えられるような言葉かけを心がけています。
 たくさんの言葉のシャワーを浴び、どんどんおしゃべりになっていく子どもたちの様子を、今後も見守っていきたいと思います!!

 早野恵美

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