木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「思いやりの爆発!!」(りす組編)

2014.08.09

 「かーしーてー!」「翔先生!!遊ぼうよ!」「スカイツリー作ろうよ!!」最近2歳児クラスりす組の子どもたちから、自分の気持ちを主張する言葉が増えてきました。しかし、お互いが主張をする為「痛かったよ!!」「やめて!」「○○が使ってた!!」という声もよく聞くようになりました。お互いが気持ちをぶつけ合うので、気持ちが高ぶってしまいどうしていいのかわからなくなり、どう言葉で伝えていいのかわからなくなってしまいます。そして、つい手を出してしまったりすることも多々あります。そんな時、職員が間に入り、お互いの気持ちをくみ取りながら、代弁しながら言葉でどのように伝えるのかのやりとりをします。
 そんなある日、こんな光景を目にしました。おままごとコーナーで遊んでいたAちゃんとBちゃん。そこへCちゃんがやってきて、Bちゃんの使っていたおもちゃを取って行ってしまいました。Bちゃんは突然のことで泣いてしまい、言葉になりません。その時に、傍にいてすべてを見ていたAちゃんは、「嫌だったね、今使ってたのにね」とBちゃんのことを気遣い、思いやるような声をかけながら、Cちゃんに「Bちゃんが使ってたんだよ」とやさしくさとすように声をかけていました。いろいろなお友達を気遣うAちゃんの姿は、まるで先生のようでした。
 2歳児になると「語彙の爆発」という専門用語まであるように、飛躍的に言葉の数が増えます。また、少しずつ社会性も身についてきます。個人個人の間でも、発達には差があるもので、言葉で伝えることが苦手な子や、人の使っているものを持って行ってしまう事もまだまだある年齢です。しかし、少しずつ他人のことを思いやり、上記のような、まるで先生のような言葉のかけ方をする子もいたりします。Aちゃんのような気持ちが少しずつ広がっていき、クラスみんながお友達のことを思いやれる子になってくれることをひそかに祈っています。

一柳 翔平

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