進級してから早2週間。新しい環境にも慣れ、子どもたちは日々遊びを見つけて楽しんでいます。暖かくなり、園庭にはさまざまな草花や小さな生き物が見られるようになりました。ある日、虫に興味を持ち、夢中になって探している子どもたちの姿がありました。しかし、まだ力加減が難しく、スコップで突ついてしまったり、指で強く触れてしまい、アリが弱ってしまうこともありました。「なんで動かなくなっちゃったのかな?」と問いかけると、「いたいいたい?」とつぶやいているAちゃん。「そうだね。スコップで“えいっ”てしたら、アリさんも痛い痛いになっちゃうよね。優しく触ってあげようね」と伝えると、Aちゃんは空中でそっと“なでなで”する仕草を見せてくれました。小さなアリを大切にしようとする、微笑ましい姿でした。
それからしばらく経ったある日、再び虫探しをしていた子どもたち。スコップで触ろうとしているお友だちに、Aちゃんが「アリさんはやさしくだよ!」と声をかけてくれました。その一言をきっかけに、子どもたちは玩具のスプーンやお皿を使いながら、「どうしたら優しく触れられるか」を自分たちなりに考え、工夫する姿が見られるようになりました。子どもたちは、小さな生き物に出会ったとき、時に強く触れてしまうこともあります。しかしそれは、「傷つけよう」という気持ちではなく、興味や好奇心からくる行動です。これを機会に小さい虫も大事な生き物ということと虫の命も大切に意識を持たせています。そして一方的に「ダメ」と伝えるのではなく、子どもたち自身が考え、気づけるような関わりを大切にしながら保育を行っていきたいと思います。りす組 長谷部
りす組長谷部



