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世界での泣いている子どもへの考え方

2014.05.15

 以前、ドイツでアルバイトのベビーシッターをした人の話についての記事を読んだことがあり、その時に少しびっくりしました。夜、0歳児と1歳児を寝かしつける時に子どもを一人で部屋において去ろうとすると子どもが「ママ」と名前を呼びます。最初はそばに行って何か用があるのかを聞くと言います。しかし、それが繰り返されるときには、決して呼ばれても、泣いても行かないそうです。ドイツの育児では、3回に1回は親が無視をするそうです。また、対応する場合は10分から30分、間をあけてから対応するというのが平均的な数字だそうです。ドイツ人の親たちの理想は、いかに早く、自分の子どもに「自制心」という言葉と、「秩序愛」(自制心や他者の期待に応えることなど、文字通り秩序を愛する心を指す)という言葉を覚えさせるか、ということだったそうです。
 このような考え方は、1920年から1950年にかけての都市部では、アメリカでもイギリスでも見られました。赤ん坊にとって大切なことは、決まったスケジュールと清潔だけであると、当時の小児科医やその他の専門家たちが言っていたからです。こんな5~60年も前の考え方に今の日本は振り回されている気がします。
 添い寝をする国は日本とあとわずかの国だけだそうです。自立心は早く放せば早く育つというわけではありません。皆さんはどう考えますか?もう少しみんなで、日本独自の育児について話し合う場があると良いと思っています。

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