人との関わり

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協力的なコミュニケーション

 チンパンジーのそれと対照的に、人間のコミュニケーションの動機はあまりにも根本的に協力的なため、私たちが相手を助けるために物事を教えるだけではなく、相手に物事を要求する主要な手段として、自分の要望を知らせておいて、相手が手助けを自発的に申し出るのを期待する、という方法をとるというのです。具体的な例としてトマセロはこんな例を挙げています。「私はいっぱいの水が欲しいと述べる(自分の要望を相手に伝える)

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非協力的なコミュニケーション

    いつものようにクラスを回っていると、3歳児のA君が泣いていました。どうもお母さんが仕事に行ってしまい悲しいようです。当然、そのフォローをしに職員が来るかなと思い様子を見ていると、そこには同じクラスの女の子が2人やって来て、遊びに誘っていました。きっといつもの光景なのかなと思って見ていると、今度は、別の3歳児のB君が、ゲームのやり方がわからずに困っていました。すると今度は5歳児のC君がさらっ

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「コミュニケーションと人類の進化」

 前回、載せた、まったくものまねをしなかった動物に対して、人はどうだったのでしょう。当然のように人間は、指さしや物まねといった身振りを、自然でわかりやすい方法だと考えます。どの国のひとでも、どのように文化が違っていても、ヒトは指をさすと、その先を見ようとします。海外に行って、その国の言葉を理解できないときでも、その国の人と慣習は違っていても、多くの旅行者は自然に意味を持つ形式である身振りコミュニケ

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「人と動物のコミュニケーション」

 私は、よく各お部屋を回って、子ども達の生活の様子を観察しに行きます。すると、まだ慣れない、ひよこ組やあひる組の子どもは色々なコニュニケーションをとってきます。笑顔で手を振ってくれる子、泣きながら私から離れていこうとする子等です。 その中で、時たま、指差しをして、私に何かを伝えようとする子がいます。以前のブログでも書きましたが、赤ちゃんは言葉が上手にしゃべれない分、目から多くの情報を吸収し、成長し

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「顔からの情報」

  藤井さんは、人が顔を認知するときには、「目」と「顔」の二つからしていると考えています。それは、それぞれが破壊されてしまった患者が存在するそうです。しかし、これまでの視覚の研究では、物の形を認識する機能について行われてきたために、顔の認識の機能も、顔という物に対する視覚の機能として取り扱われてきました。それに対して、顔の認知は、物の認知と全く違う機能であるという考えがあります。この問題については

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「人見知る」

    あっと言う間の1ヶ月、新しく入ってきた子ども達もいつの間にかクラスに溶け込み、思い思いの遊びが出来るようになってきました。 入園式の時にも話しましたが、新入園児にとって保育園に預けられるということは、ジャングルの中に突然置き去りにされるようなものです。その様な中、慣れてきたということは、周りにいるライオンやゴリラ、チーターのような見たこともない先生は、「私の事を食べようと狙っている怖い動物

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「どれを選ぶ?」

  ヒトは、自分が思うままに行動せずに、その欲求を「抑制」する力を持っています。そのときの「抑制する」というのは、その行動を行うか、行わないかという意思決定を下す力です。その判断は、脳内で行われているはずです。ヒトは小さいうちには、行うか行わないかは、大人が判断している場合が多くあります。してはいけないことを、大人が判断して止めます。その抑制は、物理的なもので遮断したり、遮ったり、また、言葉で制止

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「誰のためのルール?」

 暖かな春の陽気と共に、今年も大勢の新入園児を迎えることが出来ました。この「園長日記」では、木月保育園で大切にしている保育について、専門的な内容を載せるようにしています。ちょっぴり難しい時もありますが、子育てのヒントになる内容もありますので、是非ともお読みいただきたいと思います。 さて、木月保育園には子ども達に守ってもらいたいルールが3つあります。「人や物を傷つけない」「困っている人がいたら助けよ

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「おせっかいな環境」

 チンパンジーもヒトも 新生児期にはある程度の模倣能力を持っているのに、ヒトだけが模倣能力をぐんと発達させていきます。それは、周囲の大人が無意識に子どもに模倣させるような育て方をしているからだと明和政子さんは言います。 それは、ヒトの大人、特にお母さんは、おせっ かいと言っていいくらい積極的に子どもに関わります。子どもの気持ちを勝手に解釈して声を掛け、「一緒にやってみようね」「こうするのよ」と同じ

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「模倣からのコミュニケーション」

   2月に行われたクラスの移行に伴い、ぞう組の子ども達は、今までの異年齢のクラスではなく、小学校での生活を意識した同年齢での生活を始めました。これは、小学校に行ってからの生活に少しずつ近ずけていくためで、今までは出せなかったより高度な遊びやゲームも楽しめるようにしています。1人で楽しむのではなく、数人で行うゲームを通して、人との関わりを増やしていきます。また、文字や数字にもたくさんふれる機会が出

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