木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「二人一緒も悪くない」1歳児あひる組編

2020.05.18

進級・入園から一か月経ち、新しいクラス、担任、お友達にも慣れてきた様子のあひる組です。

つい最近まで、一番小さな学年だった子ども達ですが、進級し隣のクラスに新しいに新しいひよこ組のお友達が増え、自分たちよりも小さなお友達の存在に興味を持つ子も増えてきたことが感じられます。

先日、園庭で遊んでいた時の事です。A君が一人で三輪車に乗っていたところにB君も三輪車に乗ってきました。気付いたA君は嬉しそうにB君の名前を呼んでいました。名前を呼ばれるとB君もちょっと恥ずかしそうに笑顔を見せていました。それから二人は三輪車に乗ったままワニの滑り台の周りをゆっくりと散策していました。けれど、他に気になるものをみつけたのかA君は大型アスレチックの方へ行ってしまいました。A君がいなくなった事に気付いたB君は、周りをキョロキョロ見回してA君を探していました。そしてようやく見つけたA君に向かって「Aくーん、おいでー!」と、手招きして呼んでいました。それに気づいたA君はまたすぐにB君の所にもどり二人そろうとまた一緒に三輪車に乗って園庭散策を始めていました。その日だけでなくある日は滑り台を一緒に滑り、ある日は花壇の植え込みをのぞきこんで虫探しをしていたり、ボールを蹴り合う姿が見られたり、気が合うようで二人一緒で楽しむ様子がよくみられるようになってきたことに気付きました。

この二人の姿から、最近までは一人の世界で集中して遊んでいる事が多かったA君とB君でしたが、同じ遊びを真似し合い楽しさを共有していく中で「友達と遊ぶのも悪くないなぁ」と言う気持ちが芽生え自分一人の遊びから友達との遊びに広がっていき、社会性が徐々芽生えている姿だと感じることができました。

子ども達は一人遊びから二人遊び、二人遊びから三人遊び…と、一緒に遊ぶ人数がどんどん集団での遊びを広がっていきます。最初は一人遊びの時期を大切にしつつ、友達に興味を持ち始めた子には一人遊びでは味わうことのできない経験ができるように、関り方を丁寧に伝えていきたいと思います。 あひる組 鈴木 翠

 

 

 

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