木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「模倣と歌の魅力」(0歳児ひよこ組)

2015.05.28

園生活にも少しずつ慣れてきた子どもたち。今までは環境に慣れず泣いてしまったり安心出来る保育者を求めて泣いたり好きな玩具を探して遊ぶ姿が多く見られました。それが少しずつ慣れてきたことで興味の幅も広がってくるようになりました。
慣れてきたとはいっても、0歳児クラスはまだつられ泣きが多いです。1人泣くと2人泣きそれを見て3人泣き、と続いてしまい落ち着かなくなってしまう時間があります。そんな子どもたちがつられ泣きをして落ち着かなくなった時にピタっと静かになる方法があります!それは歌を歌うことです。それもただ歌うのではなく振りつきで行います。すると泣いている子どもピタっと泣き止み凝視しています。歌うものとしては、わらべうたや手遊び、ダンスなど。多くのものをやるのではなく子どもたちが興味を示したものを繰り返し行っています。こちらが歌い始めると子どもたちはじっと見ているのですが、これはただ見ているだけでなく見て覚えようとしている様でした。日々繰り返していると月齢の高い子どもたちは見て覚えて模倣してくれるようになりました。それを見ていた月齢の低い子どもたちも一生懸命身体を揺らしてその子達なりに模倣しています。
この頃の0歳児クラスの子どもたちは模倣が出来るようになってきます。実はつられて泣くことも模倣の一つです。周りを見て吸収して模倣するようになります。誰かが泣いているのを見て泣くという行動は周りと同調している証拠でもあり、とても大事な経験でもあります。周りと同調しながら泣いたり楽しんだりする経験が、子どもたち自身の安心感に繋がっていきます。歌は一緒に歌うことはまだ難しいですが聴くことで心を落ち着かせたりする効果があります。そして、身体を動かして一緒に楽しむことが出来ます!
まだ不安定になってしまう時間もありますが、毎日元気に歌を歌いながら明るい雰囲気作りを心掛けています。

広瀬美穂

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