小さなもみじの物語

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  • イヤイヤ期=なんでも自分でやっでみたい期」(フリー編)

    2018 年 12 月 15 日 土曜日

      「生活発表会も終わり、今年も残りわずかとなりました。最近のあひる組のお友達。「○○しようよー」と声をかけると「イヤー」と言う子。保育士が、着脱をいつものように手伝おうとすると、「○○ちゃんが!」と自分でやろうと主張する子が増えてきました。そう!ただ今あひる組さんは、1歳9ヶ月〜2歳8ヶ月の、世間一般でよく言われる「魔の2歳児」「魔のイヤイヤ期」の子ども達が沢山在籍するクラスなのです…!!
     このイヤイヤ期、2歳半頃がピークと言われています。その始まりはおよそ1歳後半頃からで、3歳頃まで続くことが多いようです。「第一次反抗期」とも言われています。
     そもそも、イヤイヤ期はどうしてあるのでしょうか?最新の脳科学の研究で、子どものイヤイヤ期は「成長の過程で、必然的な行動」であることが明らかになったそうです。2~3歳の時期は、脳の表層にある「前頭前野」と呼ばれる部分が、まだ機能し始めていないそうです。前頭前野とは、衝動的な欲求を抑える脳機能の中枢です。この部分が未発達なうちは、欲求を抑えることがどうしてもできないそうです。一方で、1歳半頃から、歩いたり話したりと、自分でできることが増え始めます。「自分」という存在に気付くのも、この頃からと考えられています。いわゆる自我が芽生え始めるのです。つまり、あれをやってみたい、これをやってみたいという欲求が強くなる一方で、その欲求を抑える能力は発達していません。周りの状況や、相手の気持ちを考えることも、物理的に脳が発達していないため、まだできません。それが、激しいイヤイヤ行動になって現れるようです。なので次にして欲しいことを言ったり、いつものようにお手伝いをしていても、イヤイヤになってしまうのですよね。でも、そんな時。保育園には仲間がいっぱいいます。
     「○○しようよー」と声をかけても「イヤ!」と言うAちゃんには、「○○出来た子から、お散歩行こう!」と保育士が言うと、他のお友達が保育士の周りに、「ぼくやったー」と集まってきます。そんな仲間たちを見て、Aちゃんはソワソワ。しばらくすると「Aちゃんもやる」と自ら来てくれます。
     「○○しようよー」と声をかけても知らんぷりのB君には、仲良しのCちゃんに「誘ってきてー」とお願い。Cちゃんに誘われると、嬉しそうに手を繋いでやってくれます。少しずつお友達への仲間意識が出てきた時期だからこそ、仲間パワーを使ってイヤイヤに対処したりしています。
     また、ズボンを履く時にお尻が出ちゃうけど、お手伝いを嫌がるDちゃんには、気付かれないように、保育士がササっと後ろからズボンを上げるお手伝いをしたりしています。そうすると、「出来たー」と、自分で履けたことに満足そうな自信がついたDちゃんの笑顔が見られます。
     大人にとっては、あの手この手の作戦や、時間と心の余裕が必要で、少し大変なイヤイヤ期ですが、実は子どもはもっと大変。だって脳が処理しきれない状態なのですから。でもイヤイヤ期を迎えたという言うことは、脳も「自分でやりたい!」と言う気持ちもしっかり育っている証拠!沢山の経験をしながら、少しずつ自分で気持ちのコントロールができるようになったり、自分でできることが増えていきますので、温かく見守っていきたいですね。

     

    中澤   明日香