小さなもみじの物語

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  • 『お互いうれしいね。』(2歳児りす組編)

    2018 年 10 月 6 日 土曜日

     最近のりす組ではおままごとがブームです。以前は、同じ場所にはいるけれど、それぞれがスプーンやお皿を持ってそれぞれで遊ぶ、平行遊びの状態が多かったのですが、最近ではお友達との関わりが上手になってきたと感じる場面がたくさんあります。
     そんな中、2つのエピソードをご紹介したいと思います。人気のおもちゃであるゴムベラ。青色と赤色の2本あるのですが、どうしてもお友だちが使っている色違いのピンクの方を使いたいAちゃん。「青が空いてるよ。」といっても首を横に振りながら「ピンクがいいの。」そこで保育士が「そしたら青と交換してって言ってみたら?」というと、「うん。」と言ってお友達に「ピンクのかーしーて。」としっかり伝えることができました。するとピンクを持っていたBちゃんは「いいよ!」とすっと青色と交換してくれたのです。「Bちゃんにありがとういった?」と聞くと、Aちゃんは勢いよく「うん!」といってから大きな声で「ありがとう!」とBちゃんに伝えていました。そして2人とも嬉しそうににこにこしてその後も遊びを続けていました。
     またある日、お友達が使っているままごとの食パンのおもちゃが使いたいと泣いているCちゃん。パンを使っているDちゃんに「Cちゃんに半分貸してあげてくれないかな?」と保育士が尋ねると、「いやだ。」と一言返ってきました。しかし、しばらくすると、DちゃんがCちゃんをみて「なんで泣いてるの?」と聞いてきたので、「パンが欲しかったんだって。」と答えると、少し考えてから「いいよ!」とパンを貸してくました。
     2つのエピソードのように、保育士を仲立ちとして、生活や遊びの中で友達との言葉のやり取りをする姿にはとても成長を感じます。「この時期の子どもは人への基本的信頼感に支えられ、 また生活や遊びへの気持ちが高まる中で、周囲の同年代の子ども等に興味を示し、自ら関わりをもとうとするようになる。こうした意欲が、この時期の豊かな生活や遊びを支え、その中で子どもは人と関わり合うことの楽しさや一緒に過ごすことの喜び、安心感といったものを味わう。 こうした経験が、人と関わる力の基礎を培っていく。」保育所保育指針にはこのような記載があります。
     まだまだ、子ども同士のやり取りの中で保育者の助けが必要な場面もたくさんありますが、そこですぐに介入せずに、少し見守ってみるという姿勢も大切だと感じます。人と関わる力の基礎を培う大切な時期だからこそ、これからも子ども達が子どもたち同士でより楽しく遊べるように、お友達との関わり方を教えながら、見守っていきたいです。

     

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    川上 雪乃