乳幼児教育

生活習慣

2012.08.31

   アッという間に5か月が過ぎ、子ども達も園生活に慣れ、どの子も笑顔で過ごせるようになりました。生活習慣も園での決まった流れで過ごせるようになってきました。午睡の時間もだいぶ長くなってきて、お昼寝明けの子ども達の表情はスッキリとしています。
生活習慣が整ってくると、個々の活動が充実してきます。0歳や1歳の子ども達を見ていると、遊びが充実してきているように思います。自分の興味があるものを探し、見つけ、遊ぶという流れが徐々に出て来ています。体の機能も発達し、今まで以上に出来ることが増え、遊べるおもちゃもレベルアップしてきました。
   規則正しい生活習慣(特に睡眠時間)は子ども達の集中力や情緒の安定に大きく影響します。また、保護者の生活習慣も子どもに大きく影響を与えます。どうか、子ども達が小さいうちは、大人の時間は子ども達が寝てからにとっておき、子どもの生活習慣を第一に考えて過ごしていただけたらと思います。                           
(おたよりの続き)
  子どもたちが健やかに成長していくためには、何が必要なのでしょうか。それには、適切な運動、調和のとれた食事、十分な休養・睡眠が大切だといわれています。また、これらが必要とされるのは、それぞれの割合は年齢によって違ってきますが、どの年齢においても必要なものです。「よく眠り、よく食べて、よく体を動かして」ということが必要であることは確かです。そして、園の中では、子どもたちは、遊ぶことにより体を動かすので、「遊、食、寝」が必要ということなのでしょう。
 しかし、最近の子どもたちを見ると、「よく体を動かし、よく食べ、よく眠る」という成長期の子どもにとって当たり前で必要不可欠な基本的生活習慣が大きく乱れてきています。そして、その基本的生活習慣の乱れが、 児童期になると、学習意欲や体力、気力の低下の要因の一つとして指摘されています。そのため、国では、平成18年に、「早寝早起き朝ごはん」に取り組み始め、子どもの基本的生活習慣の確立や生活リズムの向上につながる運動を積極的に展開しています。その取り組みに対して、「何時に寝れば、早寝になるのですか?」と疑問を持ちます。就労している保護者にとって、保護者の帰宅時刻が遅いために、子どもを早寝させるのは大変だと思います 。
  日本赤ちゃん学会編の「赤ちゃんカフェ」編集部が、0~3歳児を中心に睡眠の実態調査の結果を2009年の本誌に掲載しています。それによると、早寝早起きへの関心度では、「少し気になる」「気になる」「とても気になる」を合わせると9割以上の保護者が「はい」と答えています。そして、それを「実行している」もしくは「実行しようと努力している」との回答が7割近くあります。気にはしているが、実際はできていない家庭が3割はいるようです。そのできていない理由として、やはり、現在就労中のため難しいとのことでした。また、早寝早起きを「やろうと思わない」と回答したのも、就労中の保護者がほとんどでした。
  では、就寝時間や起床時間はどうでしょうか。理想だと思っている就寝時間は20時から22時、起床時間は6時から7時の回答が一番多かったようです。では、実際はどうかというと、21時台に寝て、7時台に起きる子どもが多いようです。
 子育てはいつも理想と現実の狭間で葛藤が尽きません。ただ、乳幼児期の今この時期に、大人がしっかりと生活習慣を整えられるか否かで、その子ども達の一生を左右するかと思うと重要です。今が頑張り時ですねp(^^)q
                                                                                                                                                                            世界の睡眠時間について9月15日ごろ載せます。

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