乳幼児教育

親子で問題解決・・・?

2010.05.03

アップするのを忘れていました・・・(^^;)
 みなさんは普段、子どもを褒めたり叱ったりする時、どのようにしていますか?園では3つのルールを決めて、ルールに沿って褒めたり叱ったりします。園は集団の場なので、みんなが守れば楽しい場となり、一人でも守らないとつまらない場になると言う事を子ども達が理解できるように伝えています。先日も、幼児組のお帰りの会を覗いてみたら1人の子が「困っている人がいたら助けよう」のルールのもと、人助けをしたとみんなの前で表彰されていました。子ども達は良いこと悪いことの判断がなかなかつきません。その分からないところを大人が具体的に示してあげる事により、少しずつ分かっていきます。赤ちゃんが泣いている時も不快に感じる気持ちを代弁してあげる事により落ち着く事が出来るのです。大人も分からないことがたくさんあります。子どもと共に1つずつ学んでいけると良いですね。学力世界一のフィンランドではこんな関わりをしているようです。
おたよりのつづき・・・!
 フィンランドと言えば、PISAの学力調査で世界一の学力と評価されてから、世界中から視察や、フィンランドのメソッドを研究する人が増えたようです。ある本の中に「フィンランド式キッズスキル」とあり、それは親子で問題解決能力をつけようというというものです。その中には、「子どもの問題解決能力を高められる。子どもに“ダメ”と言わずに問題を解決できる。子どもの責任感、社会的スキルを高められる。」とあります。これらの能力は、子どもがぶち当たっている壁を乗り越えるためのスキルというだけでなく、今、子どもたちに必要だと言われている学力というスキルでもあるのです。ですから、このスキルは、教育で成功しているフィンランドで考えられているのです。
 キッズスキルでは、子どもに起きている問題を解決するために、相談者の問題の原因を探り、そこから解決方法を導き出すという「原因」の探求ではなく、「解決」の探求に焦点を当てています。例えば、子どもが園で周りの園児に迷惑をかけるようなことをしてしまったとき、そんな行動をとった「原因」を追求しようとすると、周りの人やその子自身を責める発想へと進んでいってしまいます。そもそもたいていの場合、はっきりと「これが原因」と言いきれることはありません。一方で、「解決」を追求すれば、周りのみんなが協力し、はっきりと具体的な打開策を見出すことができます。「やらないでほしいことではなく、やってほしいことを伝えると子どもは言うことを聞いてくれます。」例えば、「どならない!」と注意するよりも「静かに話しなさい」という注意の仕方がいいと言います。ほかにも、「物を投げるのをやめなさい!」から「自分のものを大切にしなさい」、「食べ物で遊ばないの!」から「行儀よく食べなさい」、「妹をからかわないのよ!」から「妹にやさしくしなさい」というようにするのです。これは、フィンランドの子どもたちに対してのことですから、その年齢までの育ちがどうであるかが影響しますので、日本の子どもたちに効果があるかはわかりません。禁止することは、やってはいけないことは分かりますが、どうすればよいかはなかなかわかりません。やってほしいことを提案する方が、具体的な行動にすぐに移しやすくなります。また、禁止事項が蓄積されてくると、動けなくなってしまいますが、やってほしいことが蓄積されていくに従って、自分への自信が持てるようになります。
 「良いことを自信を持って行う」そんな子ども達が将来の日本を支えてくれると良いですね。
次回は「けんかコーナー」の話です。5月15日頃に載せます。お楽しみに!!

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