食育

「早寝・早起き・朝ごはん」のススメ

2010.01.01

 皆さん明けましておめでとうございます。今年は穏やかな空の正月になりましたね。「一年の計は元旦にあり」といいますが、どのようなお正月をお過ごしでしょうか?「この時ばかりは」っと朝寝坊をしている人も多いのではないでしょうか?
「早寝・早起き・朝ごはん」この言葉を皆さんも一度は聞いたことがあるかと思いますが、「早寝・早起き・朝ごはん」の言葉には科学的根拠があったことをご存知ですか?「脳トレ」などで最近注目を集めている脳科学と言う分野があります。その脳科学では最近研究が進み子どもの発達に関するさまざまなことが分かってきています。その研究の中で「早寝・早起き・朝ごはん」もとても重要だということが分かり国のかかげる運動として行われるようになったのです。(別紙参照)それではこれらがなぜ重要なのかを見ていきましょう
まず早起きは体内時計と関係してくるそうです。
 人の生体時計は25時間であることはご存知かと思いますが、朝の光を浴びることにより脳が目覚め、一日のリズムである24時間に調整できるのです。私たちは昼行性の動物であり、午前中に一番脳が活発に働いています。遅くても午前7時30分までに起きることが大事です。ちなみに最も遅くまで寝ている年代は2歳児(59%)であり、保育園等に行って初めて生活リズムがつくという傾向にあるそうです。  朝はカーテン開けから始めましょう。

≪おたよりの続き≫
次に早寝はホルモンの分泌に関係してきます。
 第一に成長ホルモンという物質があります。成長ホルモンは骨の伸長や筋肉の成長に左右するといわれており、成長にはとても重要な物質です。この成長ホルモンは午後11時から午前2時に最も分泌されるといいます。しかし、深い睡眠でないと十分に量を分泌させることが出来ません。そう考えると8時から9時ごろには布団に入らなくてはいけません。
 第二にメラトニンという物質があります。ガンを防ぐ効果があると言われるメラトニンの分泌量は1歳から5歳までの時期が最も多いそうです。1歳から5歳を「メラトニンシャワー年齢」とも言い、健康な身体を作る大切な年齢になっています。このメラトニンはそもそも成長を抑える物質と言われ、真っ暗になると出てきます。ですから、成長ホルモン同様十分分泌されるには早く寝なくてはいけないのです。ではなぜわざわざ成長を抑える必要があるのでしょうか。それは成長は心と体のバランスが必要だからです。心だけ育って体が育たないのも心配ですが、現代の子どもを見てみると体だけが育って心が育っていない子が増えています。だから近年、犯罪も低年齢化して毎日のように新聞やニュースになっているのです。これらを少しでも減らせるようにと脳科学の分野から警鐘を鳴らしているのです。
                        次回は「朝ご飯」についてです。1月15日ごろ掲載します

top