教育

「本当に嫌い?」

2015.06.13

日本の若者が、どうして、こんなに理科や数学が嫌いになってしまったのでしょうか?どうも、若者の間での理系のイメージが悪いようですし、理系は文系より不遇という社会的通念の存在があるようです。今回のノーベル賞受賞で、少しはイメージが良くなり、それを目指す子どもたちが増えるといいのですが。そして、日本がとるべき理科離れ対策で欠かせない点として次のようなことがあげられます。それは、すべての国民の科学技術リテラシー向上、21世紀型の「科学する心」を芽生えさせること、理数系教育の改革、科学を文化・教養の一部にすること、「科学の演奏者」の育成、リアルな実験体験、理系の地位・待遇の向上、などの重要性が指摘されています。
しかし、近年、日本の理科離れ阻止に向けた官民の取り組みは行われていますが、国策として息の長い時間軸で科学技術と社会をつなぐ活動を推進することが少なく、そのために幼少期からの取り組みが少し足りないのではないかと思います。日本では、すでに初等教育において理科や数学が面白いと思う生徒の割合が国際的にみて最低レベルなのです。また、将来理科や数学に関する職業に就きたいと思う生徒の割合も低いようです。
また、国際数学・理科教育調査における中学校の成績順位をみると、理科は1970年の1 位(18 カ国中)から2003年は6位(46カ国中)に後退、数学は1970年の1位(16カ国中)から2003年は3位(25カ国中)に後退しています。何も順位が大切でないというわけではありませんが、どうも、この数字が国では気になるようで、何とか成績を上げるような施策が多い気がします。それ以上に、高学年に進むほど、理科の勉強への関心が低くなる傾向があるという事で、その面白さを感じる授業がされていない気がするのです。という事は、若者の進路選択時における理工系学部離れが起きるという事なのです。
最近の傾向として、高校生が進路選択時に早々と理科や数学から離れてしまい、大学の理工系学部(特に工学部)が敬遠される傾向が強まっています。工学部の志願者数は1995年の57.4 万人から2006 年には30.4 万人に減っているのです。(文部科学省「学校基本調査」による)。
では、幼児期から子どもたちは科学が嫌いなのでしょうか?私は、子どもたちは非常に好奇心が強く、不思議なことが大好きなはずです。何かをやろうとする意欲や、実際に触ったり、経験したり、目に見えることが好きです。という事で、小学校に行っても、実際に行なってる実験は、子どもたちは大好きです。実際に、小学生を対象とした理科実験教室も年々増加傾向にあり、今の小学生は決して理科への関心や実験への興味を失っておらず、この意味では「理科離れ」は見られないと思います。
また、最近は、テレビ教養娯楽番組「世界一受けたい授業」(日本テレビ系列)でもたびたび登場しますが、米村でんじろうの科学実験は、とても人気があるようです。彼は、元は自由学園の高校の理科教師で、実験を主体とした斬新な授業が受け入れられていました。しかし、実験は、その後の赴任先である都立高校では、「生徒に怪我をさせては大変だ」「くだらない実験よりも成績を上げるための授業を優先するように」という保護者や学校側の意見が多く、教えたいと思っていた多くの実験が教えられないことを知りショックを受けます。子どもたちは、やはり実験が好きで、「実験を通じて科学を好きになって欲しい」という事で退職し、独自に、実験を通して子どもたちに科学を好きになってもらおうと活動しています。
子ども達も大好きな教科であるのに将来の事を考えると・・・という風潮が、日本にはまだ多いようですね。本当に好きな事を社会貢献のために役立ててくれる子どもが、木月保育園から出てくれると良いな~っと思って色々な事に挑戦しています。

rimg12571

top