園長日記

2013 年 7 月 31 日 水曜日

  2階の幼児組のお部屋に行くと「ピーステーブル」と書かれている場所があるのをご存知でしょうか?ここはケンカの時に、子ども同士が話し合いで解決するための場所です。別の場所へ移動する間に怒りの気持ちを少しクールダウンのために、ケンカが起きた時にはその場所から一度離れ、話し合いをするのです。
この場所では3つのルールがあります。相手の目を見ること、相手の話を聞くこと、そして、自分の気持ちを相手に伝えることです。更に最近は、「気持ちカード」と言って、うれしい気持ち・悲しい気持ち・怒った気持ち・困った気持ちの4つの表情が書かれたカードを使い、まだ言葉では十分表現できないことをこのカードを使うことで表し、相手に自分の気持ちを理解してもらうためにカードを見せながら話し合います。
このピーステーブルは、主に年長児が活用していたのですが、最近では年中児や年少児も話し合いをしている時もあります。どうしても解決できないような時には大人が仲裁に入ることもありますが、多くの場合、子ども同士で解決しています。どうも、大人が介入するよりも上手に解決することも多い気がします。子どもでしか理解できない気持ちがあるのだと思います。
 今の時代、人と関わる力が育たないまま、社会に出て苦労をしている人が増えているようです。乳幼児のこの時期から、勉強だけを学ぶのではなく、社会の一員としての基礎を学ぶことが、必ず必要になってきます。人と関わる多くの経験を重ねながら、生きる力を育んでもらいたいと思っています。

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(おたよりの続き)
皆さんは怒った時、その怒りを鎮めるのにどのような方法を取りますか?「やけ食い」とか「やけ買い」をしますか?また、思いをためるのではなく、大声を出してぶちまけることで解消をしているということも聞きます。
ケース・ウェスタン・リザーブ大学の心理学者であるダイアン・タイスは「怒りを静める方法をどのようにしていますか?」というアンケートを取ったことで知られています。タイスの調査では気晴らしは怒りの連鎖を大なり小なり断ち切ってくれると言ってます。映画を見たり読書をしたりすることで、怒りをあおることを中断してくれます。しかし、タリスによれば買い物や食事で気晴らしをしても怒りの解消にはあまり効果がないようです。またアラバマ大学の心理学者であるドルフ・ツィルマンの研究では、怒りの発散は、怒りの解消には役に立たないという結果が多くみられたそうです。更にタリスによると怒りの発散は怒りを鎮めるためには一番やってはならないことだと言っています。怒りを噴出させると情動の脳が興奮状態になり、怒りが静まるどころか一層カッカとなってしまうからだと言います。アンケートの結果では、相手に怒りをぶつけた場合、不快な気分がかえって長引く場合が多いと言います。それよりも、いったん頭を冷やしてから前向きのあるいは断固とした態度で相手と対決し、争いを解決する方が、はるかに効果的のようです。
このような事を見ていると、我々人間は昔から誰にも怒りの感情が備わっている。しかし、それを鎮めるためにやはり話し合いながら乗り越えてきたのですね。子ども達を見ていてもこの怒りをコントロールする力を持っています。そして、友達とケンカをすることで怒りをコントロールして、我慢をすることを学んでいます。赤ちゃんも物を取られて大声で泣くということはよくありますが、意外と執着せずに、別のおもちゃを見せるとまた遊びだすということはよくあります。大人と違い、次の楽しい事があると、怒りを持ち続けることはしません。
 子どものケンカは、けがのない限りは、大人の見守りの中で、たくさん経験させることが必要なのですね。

怒りをコントロールする方法について8月15日ごろ載せます。

2013 年 7 月 13 日 土曜日

 積み木は一人一人の習熟に合わせることが出来るだけでなく、成長によっても活用できます。読売新聞には、「赤ちゃんは、まず握ったりしゃぶったりして遊び始めます。落としたり、ポンと投げたりするのも楽しい遊びです。1歳近くになると、両手に握ってカチカチとぶつけて遊ぶこともあります。音が出るのが面白いようです。積んでは崩すことも赤ちゃんは大好きです。さらに3歳ごろになると、想像を膨らませて、四角い積み木を車、丸い積み木を動物と見立てて遊ぶこともできるようになります。」とありました。
 また積み木のようなおもちゃには別の役割もあります。それは、一人で遊ぶだけではなく、複数で遊びながら、人と関わる力も付けてくれることです。同じ読売新聞には「おもちゃ遊びを通じて、子どもは友達との関係やルールなど、様々なことを少しずつ学んでいきます。」とありました。1~2歳のころは、面白そうなおもちゃを見つけると、たとえそれを他の子が使っていようとも、全力で向かっていき、自分の物にしようとします。このような時の対応として、こどもの城の小児保健部部長で臨床心理士の井口由子さんは「1~2歳の子どもは、その場ですぐに理解できないかもしれませんが、『それは友達のなんだよ』と言い聞かせていくことも大切です。取られた子どもに対しても『びっくりしたね』『いやだったね』などと気持ちに寄り添うように言葉かけしましょう」と話しています。
 どの年齢・年代でも楽しく遊べて、いつまでも飽きずに、一人でも大勢でも楽しむことができ、且つ、人との関わりを学ぶことができるおもちゃが「良いおもちゃ」と言えるかもしれませんね。そのような「良いおもちゃ」を子ども達が毎日毎日楽しみながらやっているとしたら、大人は別の遊びに誘いかけることは必要でしょうかね・・・(??)

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