赤ちゃん研究

赤ちゃんの笑顔のヒ・ミ・ツ・・・??

2013.04.01

    新しい年度を迎えました。たくさんの新入園児が入園し、保護者の方は初めてお子様を預ける不安を抱えている方もいるかと思います。このような不安は当然赤ちゃんも感じていますので、多くの赤ちゃんは何日間かは大泣きをします。
    昔から「泣く子は育つ」とか「赤ちゃんは、泣くのが商売」と言われており、「泣くことで周りの人を自分に呼び寄せるのだから泣いたら放っておかずになぜ泣くのか訊いてやりなさい」と言われてきました。この「泣く」ということはこの頃の赤ちゃんの発達にとってとても大切なことです。嫌なことや不安なことで周りの大人に訴えることや、泣くことによりこの後の会話の準備にもなります。
    多くの人は、赤ちゃんは「どうせ何も分からないだろう」と思われていますが、赤ちゃんがすることにはどれも意味があって、この後にある発達の準備をしているのだと言われるようになってきました。
    皆さんも赤ちゃんが泣いているのを見かけたら、「かわいそう」の前に「何を要求しているのかな?」と考えて下さい。しっかりと要求に答えてあげることが将来にもつながっていきます。v(^^)

(おたよりの続き)
 最近、母親と赤ちゃん、父親と赤ちゃん、養育者と赤ちゃんのような二者関係といわれるかかわりについてかなり研究されています。かかわる場面は、その要求においていくつかに分けることができます。その一つは、生理的要求です。この要求に対しては、二者関係で解決されることが基本です。ですから、この要求にこたえる時の応答的な、会話的な関係性を論じることは意味があります。お腹がすく、眠くなる、暑すぎるなどの状況がおきたときは、身近な大人にその要求にこたえてもらおうと訴えかけます。そして、身近な大人はそれにこたえるわけです。このように整理すると、すぐにわかることですが、初めに赤ちゃんからの要求があります。ということは、この要求において、赤ちゃんの行動は能動的なのです。
    以前私は「世話する」とか、「面倒を見る」というようなことは大人からの行為であり、赤ちゃんにとっては受け身であると思っていたことがあります。それは、赤ちゃんはやってもらうわけですから、その関係においては受け身なのですが、実は、かなり能動的であると思うようになってきました。その訴えは、非言語コミュニケーションを手段として、赤ちゃんは泣くということだけでなく、様々な手を使いますのでわかりにくかったのです。笑顔を見せてかわいく思われようとすること、しぐさをかわいく見せようとすることなどは意識せずにおこなっているようですし、時には、わざと泣いて見せるとか、わざとふざけたり、時には大人をからかっているかのような行動をすることがあります。赤ちゃんってすごいですね。そんなすごい赤ちゃんからの能動的な要求をしっかりと受け止め、赤ちゃんにとってより良い関わりが出来ると良いですね。

赤ちゃんからの要求について4月15日ごろ載せます。

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