木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「新聞はじめました」フリー編

2022.01.26

木月保育園の幼児組では、今年から子ども新聞の購読を始めました。ぞう組の子ども達が担任から受け取ると、興味津々で新聞を読んでいました。それを、「何読んでるのー?見たーい」と囲むきりん組さんの姿が見られました。でも、今まで読んできた絵本とは少し違う新聞…紙が重なっているので「2枚あったよー」とバラバラにして友達と分けて読んでみたり、大人みたいに持って読むのに苦戦したりしていましたが、それでも気になる記事を見たら満足する子、一日分読む子、もっと読みたい!と熟読する子と反応は様々でしたが、楽しんで読んでいました。子ども新聞は、漢字も書いてありますが読み仮名がふってあったり、時事ニュースが子どもにも分かりやすく書いてあったり、地方のゆるキャラが出てきたり、サイエンスや哲学などのコーナーもあり、大人も思わず感心してしまう内容です。でも新聞…ご家庭でもTVやインターネットで用が済んでしまうので、とってないご家庭も多いのではないでしょうか?文字を読むなら絵本でも良い筈ですが、新聞が子ども達にどんな影響を与えるのでしょうか。今回は6つのメリットを紹介します。

①文章を読むことが習慣化する。

子ども新聞には、さまざまな記事があります。興味がわいた記事を読むことで自然と文字や文章を読むことに慣れていき、読解力が身についていくと考えられます。

② 読む力・読解力が身につく。

絵本では行間(登場人物の気持ち)を読む力が身につきますが、新聞では書かれている文書そのものを読む力が身につきます。子ども新聞は、大人でも説明したり理解するのが難しい内容も、とにかくわかりやすく書かれています。飽きないように短い文章でまとめられており、イラストなどを使用することで、よりわかりやすく整理されています。文章や漢字にも慣れ文章や漢字などにも慣れていき、読む力がつくと考えられます。

③社会への関心が高まる。

子供新聞は、時事ニュースはもちろんのこと、科学や歴史の新発見、生活情報など、さまざまなジャンルの記事が、子どもにもわかりやすい文章で綴られていることが特徴のひとつです。普段のニュースでは理解することが難しい内容でも、わかりやすく情報を知ることができるようになるため、子どもなりに社会への関心が高まると考えられます。

④ 知識が深まる。

子ども新聞には、小学生で必要となる知識や教養が得られる記事などもあります。日常生活ではなかなか触れることがないジャンルの記事も読むことで、豊富な知識を身につけることができると考えられます。

⑤考える力が身につく。

子ども新聞を読むことで身についた知識量は、物事を考える上での引き出しが増えることになります。考える力は自分の意見を持つことに繋がっていきます。自分の意見を考えさせることで、考える力や表現する力がさらに伸びると考えられます。

⑥興味・好奇心が育まれる。

読書はどうしても自分の好きなものに偏ってしまい、興味はそこだけに集中してしまいがちです。しかし子ども新聞であれば、見出しに目を通すだけでも自分からは絶対手に取らないだろうテーマの話題も自然と目に入ってくるので、意外なところから興味の幅が広がると考えられます。

これからのAI社会を生き抜く為に必要だと言われている力として、文科省は、身につけるべき資質・能力の代表として、思考力、判断力、表現力を挙げています。言い方を変えれば、物事をじっくり考え、根拠をもとに判断し、相手に分かりやすく伝える力です。こういった「考える力」「考え抜く力」の基礎を、子ども新聞を読むことによって幼児期に育てらるのではかいかと思います。私も、時事ニュースを子ども達に聞かれても困らないように、そしてしっかり自分の意見が言えるように、こっそり子ども新聞を読んで勉強したいと思います。フリー 中澤

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