木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「なにしてるんですか?」2歳児りす組編

2021.12.06

もう少しで今年の終わりが近づいてきていて冬の訪れを感じます。今から少し前、秋の季節が感じられる頃のお話です。落ち葉や木の実など、自然に触れられる機会を大切にしていきたいと普段から感じているため、お散歩に行く機会を取り入れていきました。お散歩中には思いかけず色々な出来事や素敵な発見に遭遇する事があります。ある日散歩をしていると、道の途中で作業をしている車や人がいました。その事に気が付いた子どもたちは、私たち保育者に「せんせー、なにしてるの?」と尋ねてきました。私は少し考えて「何してるんだろうね?何をしてるか聞いてみたら?」と話しました。すると「えー!」と言って、少し照れくさそうな表情をしながらも「なにしてるんですか?」と聞いていました。工事をしていた人も「高いところでお仕事してるんだよ。昇降車っていうんだよ。」と教えてくれていました。数日後の散歩中にも、三脚のついたカメラと長い道具を持ってお仕事をしている人に出会いました。その時にも子どもたちは、何をしているか興味津々で尋ねていました。

 

 

 

 

すると、長い定規のような物を見せてくれて「これで、長さを測ってるんだよ」と教えてもらっていました。私たち大人は過去の経験や知識から、ある程度これはこうだろうと予測しながら生活しています。しかし、子どもたちは目に入った物や事柄に何なんだろう?「何をしているのかな?」「どうなっているのかな?」などと好奇心旺盛です。実はこの「何でだろう?」「どうしてだろう?」という気持ちはとても大切な事なのです。大人が知っている知識で答える事も良いのかもしれませんが、どうしてだろうね?と一緒に考えたり、知らない事は一緒に図鑑を見たり実際に触ってみたり、聞いてみるなどして、実際に体験しながら子ども自ら知っていくという事が、実は大切なのです。物事を知りたいという、知的好奇心は「知ることが楽しい」というだけではなく、さまざまな課題に直面したときに「どうすれば解決できるんだろう」と考える力の源になっていきます。この問題や課題を乗り越えていくという出来事を沢山経験する事で、これからを生きていく力にも繋がっていきます。日常の生活の中で、子どもたちと関わる身近な大人が、「なぜ?」「どうして?」という気持ちに向き合い、応えていく事が大切だと思います。私もまだまだ知らない事が沢山あります。子どもたちと一緒に考えたり、試してみたり色々と考えながら時には失敗もしながら何でだろう?と感じる子どもたちの気持ちを大切にしていきたいです。りす組 中川

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