木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「こころのねっこ」0歳児ひよこ組編

2021.02.15

立春が過ぎ、木々の芽がふっくらしてきました。毎年この時期になると、幼児組から「思い出のアルバム」が聞こえ始めて、もうすぐお別れの季節ということを実感させられます。そして子どもたちを見ると、「あぁ本当に大きくなったなぁ」と成長を感じずにはいられません。ぞう組さんがひよこ組の隣に移行してきた2月。今までもよくお手伝いにきてくれていたのですが、部屋が隣になったことで、今まで以上に頻繁に顔を出してくれるようになり、小さな先生として大活躍しています。そんな様子を見ていると、ふと私が木月保育園で働き始めた時のことを思い出しました。そう、今のひよこ組が使っている保育室に、小さな小さなぞう組さんがいたのです。小さな時から自己主張が強い子が多く(もちろん良いこと)、お友だちとのけんかが絶えなかったぞうさん。自分の気持ちを上手く話せなくて、涙ながらに訴えたり、時には口や手が出てしまったり、本当によくお友だちとぶつかっている様子を沢山見てきました。それがちょっとずつ、自分の気持ちをまとめて伝えられるようになったり、自分の気持ちだけではなく、相手の話を聞くことや、相手の気持ちを考えるという思いやりの気持ちが芽生えてきました。そして今では、ひよこぐみのまだお話もままならない子どもたちの気持ちを考え、察して、私たちに伝えてくれたり、面倒を見てくれるところまで成長しました。

♪いつのまにか おおきくなった いつのまにか なかなくなった いつのまにか こけなくなった いろいろ できるようになった はじめてのであい はじめてのなかま はじめてしった たくさんのこと ないてわらった まいにちが みんなのこころの ばねになった いちにちいちにち おおきくなった いちにちいちにち つよくなった いちにちいちにち じょうぶになった いっぱいの おもいでになった これからのであい これからのなかま これからわかる たくさんのこと ここですごした まいにちが みんなのこころのねっこになれはじめてのであい はじめてのなかま はじめてしった たくさんのこと ここですごした まいにちが みんなのこころのねっこになれ みんなのこころのねっこになれ♪

これは、『こころのねっこ』という歌で、この季節になると、思い出すとても素敵な歌です。この歌詞の通り、本当に長い時間を子どもたちと一緒に過ごしてきたはずなのに、『いつのまにかおおきくなった』というのが、正直な気持ちです。木月保育園で過ごした毎日。先ほどのエピソードはほんの一部で、私たちが知っていること、見ていることよりも、遥かに沢山のことを知り、学び、吸収して大きくなったのだと思います。最近「出逢い」というものに関してよく考えることがあります。誰かや何かと出逢うことは、偶然ではなくて、それぞれの選択の積み重ねできっと出逢っているのだと思います。木月保育園で育った『ねっこ』がこれからどんな植物に育っていくのか、今からとても楽しみです。ひよこ組 眞弓 知子

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