木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「たきび」から広がる遊び 幼児組編

2020.11.30

日中のぽかぽかとしたお日さまがより温かく感じられる程、朝晩の冷え込みにますます深まる秋を感じる頃となりました。毎日園庭では自然との触れ合いを楽しんでいる子どもたちの姿が見られます。その多くの自然の中でも今回は「落ち葉」で遊びを深める子どもたちのエピソードをお話しします。

木月保育園の園庭には桜や紅葉、松の木などの四季を感じることのできる様々な木が植えられており、多くの葉を茂らせています。そして近頃はその葉たちが色づき、赤や黄、オレンジと園庭を一気に秋模様にしています。その葉たちがひらひらと舞い落ち、落ち葉としてたくさん地面に広がっているのを見たぞうぐみのMちゃんが「ねえねえ先生、たきびってさこの落ち葉を集めてするんだよね」と聞いてきました。どうやらMちゃんは朝の会で歌った「たきび」の歌詞から想像を膨らませ聞いてきたようでした。「そうだよ、今日はたくさん落ち葉が落ちてるね」と答えると「いいこと思いついた!」と嬉しそうに落ち葉を一箇所に集め始めました。その様子を見ていた何人かのぞうぐみのお友だちも一緒に集め始め大きな落ち葉の山ができました。「たきびはできないけど、これをせーので上に投げて落ち葉パーティーしよ!」とMちゃんがみんなに声を掛けるとみんなで「せーの」で上に投げて落ちてくる枯葉をきゃっきゃっといいながら楽しんでいました。その様子をみたぞうぐみの他のお友だちもどんどんと集まり、さっきよりもっともっとたくさん落ち葉を集めみんなで落ち葉パーティーを楽しんでいました。秋の園庭の一部となってしまう落ち葉に興味を持ち、落ち葉パーティーを始めたMちゃんから保育所保育指針の保育の内容「環境」”自然などの身近な事象に関心をもち、取り入れて遊ぶ”という姿が見られました。また、そもそものきっかけが朝の会に歌った「たきび」の歌を思い出し想像したことから始まっています。これも「言葉」”絵本や物語などに親しみ、興味を持って聞き、想像をする楽しさを味わう”という姿が当てはまります。今回は歌でしたが、歌詞から想像を膨らませ遊びに取り入れて楽しんでいました。幼児組では、毎日朝に月ごとに決めた歌を歌っています。ただ歌うだけでなく、保育士が歌詞の意味を伝えたり子どもと一緒に考えながら歌へのイメージを深めてから歌うようにしています。Mちゃんは歌へのイメージを深め、さらに実際に遊びへと発展させていきました。

 

 

 

 

 

 

さらにこの日園庭ではMちゃんたちの落ち葉パーティーから、周りにいた幼児組のこどもたちに落ち葉遊びが伝染していき、綺麗な色の落ち葉を落ちてきた時にキャッチする”落ち葉キャッチゲーム”や滑り台の下に落ち葉を集めておいてそこに向かって滑る”落ち葉スライダー”などの遊びを楽しむ姿が見られました。子どもたちの遊びの幅は日々の些細なことでどんどん広がっていきます。子どもたちの感性や想像力を大切にしていくためにも普段の何気ない活動や物、言葉などを大切にしていきたいと思います。 幼児組 佐々木 舞

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