木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「いたいのいたいのとんでいけ~」2歳児りす組編

2020.05.11

早い物でりす組への進級・入園してから1か月が経ちました。徐々に担任や新しいお友達の名前も覚え、子ども達もりす組の生活に慣れてきました。

さてさて、そんなりす組ですが、先日こんな姿がありました。りす組のおままごとゾーンにある赤ちゃんのお人形を抱っこして、何やら頭をなでなでしています。何をしているのかと少し様子を見ていると、「いたいのいたいのとんでいけ~」と赤ちゃんのお人形に話かけながら「赤ちゃん頭痛いんだって」と私に教えてくれました。

またある時は、園庭で1人のお友達のが転んでしまい保育士が「いたいのいたいのとんでいけ~」と言葉をかけながら対応していると、近くにいたりす組お友達が「どうしたの?」という表情で集まってきました。すると、お友達も泣いているお友達をなでなでしながら「いたいのいたいのとんでいけ~」と言葉かけて、お友達の怪我を心配していました。転んだお友達も気持ちを落ち着かせいつの間にか涙も止まっていたのです。「いたいのいたいのとんでいけ~」普段よく使い、耳にする何気ない言葉ですが、素敵な言葉だなぁと感じた瞬間でした。

子どもが転んでしまった時、皆さんはどんな言葉を子どもにかけていますか?先日YouTubeで見つけたある保育士の動画に子どもが転んでしまった時に、「痛かったね~」「ここが痛かったんだよね~」と子どもの感情や身体感覚を言葉にしてあげる事が大切と言っていました。「大丈夫?」と声をかけることで気持ちを落ち着かせ「痛かったね」と感情に蓋をせず受け止めてあげる事で、子どもが安心した気持ちになります。そして、その安心感と共に、自分で切り替え乗り越える。そんな経験が大切だと言われています。そう考えると、「いたいのいたいのとんでいけ~」は「いたいのいたいの」と痛い気持ちを受け止めてあげて「とんでいけ~」と一緒に乗り越えてあげる。とっても素敵で大切な言葉なのかもしれませんね。

私もよく「いたいのいたいのとんでいけ~」と声をかけているのですが、その後に「〇〇ちゃんの痛いの食べちゃお!」と食べる真似をして声をかけてたりするとたちまち痛がっていた子ども達も笑顔になり、痛いのがどこかに飛んでいってしまうのです。そんな姿をみていた周りのお友達も「僕のも食べて~」「次は〇〇ちゃんもやって~」と、いつの間にか楽しい空間に!!

時にはユーモアを取り入れながら痛かった気持ちを受け止めてみんなで一緒に乗り越えていく。そんな経験を子ども達と一緒にしていきたいとおもいます。   りす組 小池 達哉

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