木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「それぞれの遊び方」

2020.03.30

今年度も残すところ2日となりました。去年の4月に入園したばかりのひよこさん。その時の姿を思い返すと遊びや食事の様子など様々な面で成長を感じる今日この頃です。

今回はひよこ組のお友達の人気のおもちゃ「ブロック」での一場面をご紹介したいと思います。最近よくブロックで車などを作る姿を目にします。子ども達はお話が上手になってきていることもあり「ブーブー」「アンパンマン」など言いながら思い思いの”なにか”を作って楽しんでいます。遊びもそのお友達によって色々で、様々な形のブロックを組み合わせて大きめのものを作ることができるお友達もみられ、日に日に遊びが上手になるので見ていてとても面白いです。

それとは裏腹にブロックの箱をばらばら~とひっくり返す事が面白い。というお友達のいます。月齢が低くまだブロックを組み立てることよりもジャーっとする音が楽しかったり、わざとひっくり返したりと様々です。

本来のブロックの遊び方とはかけ離れていて、そばにいる大人としては「だめだよ」と声掛けしたくなりますが、子どもなりに子の遊びを考え出したのだと思います。

また、なぜするのかを考えてみると、それにも意図があるのではと考えます。組み立てて何かに見立てて楽しむ時と、わざとこぼし音を出すことを楽しむ半分いたずらをして注目を浴びたいというお友達もいるでしょう。遊びの場合としては、誰もが通る道だと思います。いたずらの場合、ただ「だめ」の一言で済ますのではなく、本来の遊び方を少しずつ教えたり、音が出る事が楽しいのであれば、バラバラとひっくり返しても良いおもちゃを用意するなどの工夫も必要になるでしょう。

子どもの様子を見ていると子どもの遊びや子どもが楽しいと思うことは、大人が与えるものではなく、子どもが自ら見つけ出すものなのだと感じました。もちろん遊びを与えたり、広げることは保育士や大人の役割だと思います。ただ、それ以上に子ども自身が楽しいことを探しているのですね。そして楽しそうな事をしているお友達の周りには自然と人が集まってきます。子どもは大人が思いいないことする時も沢山あり、逆に些細な子どものいたずらから私達保育士が遊びを広げるヒントをもらうこともあるのです。色々な子どもの発想力を大切にしながら遊びを広げていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

ひよこ組 宇都宮 裕莉

top