木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「箱入りひよこさん」0歳児ひよこ組編

2020.02.17

ひよこ組として過ごす月日も残り1か月と少しとなりました。あっという間に感じますが立って歩けるようになったり、おしゃべりが上手になったり、一人でご飯が食べられるようになったりと、沢山の成長した姿が見られました。

今回はそんなひよこ組さんの最新のお気に入りスポットをご紹介したいと思います。

 

 

 

 

 

これは、子ども達のお顔くらいのサイズのブロックを収納しているカゴです。実は、このカゴの中がひよこ組さんのお気に入りのスポットなんです!ブロックを出すと必ずカゴを見つけた子ども達がカゴの中に一人、また一人と入っていきます。お風呂に入っているようにくつろいでいたり、お友達と一緒に入って笑い合ったりしていて見ていてとてもかわいいんです!

このカゴに入る現象は、りす組、あひる組でもよく見られていて、カゴの他にも段ボールなど体が入るサイズのものであれば入ってくつろいでいます。

さて、なぜ子ども達が喜んでカゴや段ボールに入るのがわかりますか?これにはいくつか説が挙げられています。

一つ目は「胎内回帰願望」です。狭くて手を伸ばすとすぐ壁がある場所はお母さんのお腹の中と似ています。カゴや箱の中に体を押し込めると、子ども達にとって安心するお母さんの胎内に戻ってきた気がしているのかもしれません。

二つ目は「情報収集活動」です。子ども達は狭いカゴや箱の中で遊ぶことにより、自分自身の大きさ、自分の体そのものを自覚します。さらに子ども達はカゴや箱の「中と外」の違いから、世界が立体的であることを体感します。その結果、奥行きの理解が深まるわけです。この奥行きの理解は、実は自分のという存在に気付く最初のきっかけと言われています。

子ども達が何気なく遊んでいるこのカゴや段ボールでの遊びには、子ども達の成長にとってとても大事な要素が詰まっているということがわかりますよね。

これからも、子ども達が楽しみつつ成長させてくれる遊びを探したり、提供しながら保育を行っていきたいと思います。

 

 

 

 

ひよこ組 田所 未帆

top