木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「無限の想像力」2歳児りす組編

2020.01.13

最近のりす組は幼児組への移行に向け幼児組への期待が膨らむ一方です。本当に成長が著しく大人は驚くばかりです。生活面でも遊びの面でも成長著しい、りす組ですが、今回は遊びでの一コマをご紹介します。

ブロック遊びが大好きなりす組のお友だち。4月の頃は1人で作って楽しんでいたのが今ではお友だちと話しながら作成するようになりました。

ある日AちゃんとBちゃんがブロックで遊んでいると2人で何か話していたので近くに寄って耳を傾けていました。「ここはこうしよう」「ここにエレベーター付けよう!」「じゃぁここは高くして~」と次々と話しながら2人の中での想像力が膨らみ“これを作る!”という目標がなくても2人の間で成り立っています。

”想像力“というコトバの意味を保護者の皆様ならお分かりになられてると思いますが、さて想像力はいつ頃から身に付いてくると思いますか?

実は、生後 10 ヵ月ごろにイメージが誕生すると言われています。この時期、脳の記憶をつかさどる部位―大脳辺縁系の海馬の神経活動が始まり、体験を記憶貯蔵庫に蓄積します。目の前に似たような出来事があると、それに関連した記憶を思い出し、頭の中にイメージの形で描き出すようになるのです。

何かを別なものに見立てて遊ぶためには、目の前にないものをイメージできる想像力や、特徴をとらえる記憶力、観察力が必要です。より進化したごっこ遊びになると、設定や役柄に合わせた台詞や動作を想像する必要があります。さまざまな状況をイメージして遊ぶことで、想像力を身につけることができるでしょう。と言われています。また、お友達と一緒に見立て遊びをするときには、イメージや設定を共有したり、相手の台詞に合わせて返事をしたりすることが必要です。そこから、相手の気持を考える協調性や、説明するための言語能力、コミュニケーション力などを身につけることができます。社会性が育ち、見立て遊びが盛んになります。見立て遊びで大人の真似をすることで、社会でのルールやマナー、TPO、役割に応じた言葉遣いなど、社会のルールを学ぶことができるようになるのです。現在様々な技術の進歩が進んでいますが、“今の子どもの今の時期”を大切にして想像力豊かに育っていくように私たちも見守っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

りす組 阿部 梨絵

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