木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

真似っ子で広がる世界

2019.06.17

雨の季節となりました。外では紫陽花が色づき綺麗に咲いていますが、お散歩に行けない子どもたちは、お部屋の中で元気いっぱいに大きな声と笑顔を咲かせています。ひよこ組のときから仲良しなあひる組の子どもたち。新しく入ったお友だちの名前も覚え始め、新しく入ったお友だちも他のお友だちが気になり、近くで遊んだりしています。そんなあひる組さんは真似っこ遊びが上手です。誰かがお人形をおんぶして歩いていたら、同じようにおんぶ紐とお人形を持ってきて「おんぶ!」と保育士のところへ持ってきます。また、小さい子も穴落としをしているお友だちを見ると面白そうだな〜と隣にやってきて、一緒に穴落としをし始めます。

ある日、お部屋で遊んでいるときに真ん中にあるウレタンの平均台にちょこんと座っているAちゃんがいました。するとその後ろにBくんが座りました。「押さないで〜」とAちゃんが怒るので、保育士がAちゃんの向かいに座ってBちゃんに声をかけました。そしておもむろに「大型バスに乗ってます♫」と保育士が歌い始めると2人は真似をして歌ってくれてニコニコ。するとBくんの後ろにもたくさんのお友だちが座り、保育士の後ろにも何人か座り始めました。さぁあひる組バスの発車です!乗ったみんなで大型バスの大合唱!「お隣へ〜」「はいっ!」と相手の手は完璧!みんなで大盛り上がり〜保育士が下りたあとも何人かでバスごっこ。そこにはさっき周りで見ていた小さい子の姿もありました。

子どもたちは本当に模倣が上手です。模倣することでいろいろなことを覚えていきます。何気ない大人の仕草をよく見ていて、いつのまにか同じことをするようになります。ごっこ遊びも模倣です。日常の生活を真似してままごとをする中で1人遊びから役割遊びへと発展していきます。保育園では模倣する子どもたちの力を使って遊びの中で生活力を伝えていることも多いです。ままごとの中でスプーンで食べる姿を見せてスプーンの使い方や持ち方を伝えたり、靴下の履き方やズボンの履き方も伝えています。また、片付けも子どもにやらせるのではなく、保育士が片付けをする姿を見せて片付けるということを伝えています。大人の背中を見て子どもは育つ!まさにその通りですね。これからも遊びを通して、子どもたちの模倣する力を自立する力にしていきたいと思います。

                                 あひる組   新屋淳子

top