木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「脳トレ遊び」(2歳児りす組編)

2018.03.10

 暦の上では春になり、少しずつ寒さも和らいできましたね。子ども達はその変化に気づき、ジャンパーを脱いで園庭を走り回り、洋服が砂だらけになっても構わずに遊びを楽しんでいます。
 さて、りす組さんは幼児組への完全移行が完了し、1日の活動の流れに少しずつ慣れ始めてきています。そんなりす組さんのお友達ですが、幼児組に移行したての時には、新しいおもちゃや遊び方に目移りしたり、どれから遊べばいいのかわからず、ぽかーんと見ていることが多々ありました。しかし、周りのお兄さんやお姉さんの遊び方を見て段々と遊べるようになったり、遊びに集中するようになってきました。今回はりす組さんが楽しんで遊んでいる遊びを2つ紹介したいと思います。
 1つ目は粘土です。これまでも粘土遊びは行っていましたが、好きな時間にいつでも粘土で遊べるようになった為、朝から粘土を出して楽しんでいます。子どもたちは思い思いに粘土を捏ねたり、潰したり、丸めたり、細長くしたり…。そして「できたー!見て見て!」と言って作った物を見せてくれます。

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1枚目の写真は、Aくんがヘビを作ってから、クルクルと丸く渦巻き状にして作ったカタツムリ!こんな難しいものだってりす組さんでも作れるんですよ。

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2枚目の写真は何に見えるでしょうか?Bちゃん曰く「傘」だそうです。粘土を手の平で潰して広げ、棒の上に乗せて傘に見立てています。まさか粘土で傘を作るとは…と驚きましたが、傘を差して歩くことが好きなBちゃんらしい作品となりました。
 2つ目に紹介する遊びは、「レゴブロック」です。大きなサイズのレゴブロックはりす組保育室にもあり、長い電車にしたり、電話に見立てて「もしもし〜?」と電話でおしゃべりごっこをしたり、男の子の憧れのヒーローが身につけている剣を作ったりしてこれまで楽しんでいました。それが、幼児組さんになったら子どもたちの指以下のサイズのブロックで作るということもあり、最初はとにかくブロックをはめ、上手くはまっていなくて壊れてしまう…なんてことがありました。しかし今はお家や車、飛行機などが作れるようになりました。なかでもCちゃんが作った作品(写真3枚目参照)は何に見えますか?

 

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 実はこれ、カブトムシなんです。昨年の夏に育てたカブトムシが卵を産み、幼虫を育てているのですが、たまたま幼虫の餌となる土を新しい物に入れ替えた時に幼虫の写真を撮って見せた所、成虫のカブトムシを思い出したようで「これ、Cちゃんのカブトムシのブンちゃん」と言って見せてくれました。ツノの部分が印象的だったのか、しっかりと立派なツノがありますよね。
 さて、これまで「粘土」と「レゴブロック」の遊びを紹介しましたが、この遊びにはある共通点があります。それは…『指先を使う遊びである』ということです。実は指先はとても重要な感覚刺激の器官で、発達に大きな影響を与えると言われています。言葉を操る力や思考力、記憶力、運動能力などをつかさどるのが大脳です。この大脳に、手や指先の動きが刺激となって影響を与えると言われています。指先をたくさん動かすと、それだけ脳が活発に動き、思考力や記憶力も活性化するそうです。その為、成長期の子どもには、指先を使った遊びを積極的に取り入れてみると良いと言われています。
 紹介した2つの遊びは子どもの指の体操になるだけではなく、頭の体操にもなっているということですね。幼児組では、ほかにも「カプラ」や「スカリーノ」という積み木など子どもたちの脳を刺激する遊びを設定しています。私たち職員は、これからも子どもたちの頭の体操と素敵な作品を沢山生み出すお手伝いをしていきたいと思います。

 

田所 未帆

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