木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「むきむきパキ!」(2歳児りす組編)

2016.07.09

  雨らしく湿気があって蒸し蒸ししますね。雨だと外に出られず発散はできませんが、子どもたちは傘やレインコート、長靴にウキウキな様子です☆
  先月、りす組は初めて午後おやつに出るそら豆の鞘むきに挑戦しました!今までは幼児さんがやっていたおやつの準備。初めてのそら豆の鞘むきに戸惑いつつ、先生の見本を見て一生懸命むきむき…。思ったよりも硬くてすぐにやめた子もいましたが、多くの子が最後までがんばってむきました。その後遊んだりして子どもたちもすっかりそら豆のことは忘れていました。そしていよいよ午後のおやつの時間。お当番さんからおやつがそら豆だと教えてもらうと、自分たちがむいたことを思い出します。席についていただきますを待つ間も、子どもたち同士で「みんなでむいたんだよねー☆」と会話が弾みます♫実はそら豆が苦手な子も多かったのです。ところが、配膳するときに「ちょっととふつうどっちがいいですか?」と聞いていくと、いつもは苦手でほんの一欠片も手が出せずに食べきるのに時間がかかるAちゃんが「ふつう!」と言うのです。配膳していた先生も心配して「大丈夫?減らしたほうがいいんじゃない?」と声をかけましたが「大丈夫!」というAちゃん。隣のBちゃんも苦手なのに「ふつう」を選びました。配膳していた先生も、「自分でむいたんだもんね。じゃあがんばってみようね!」と言い、いただきますをしました。側で見ていた私も「大丈夫かな〜?」と見ていましたが、2人はニコニコと会話をしながら苦手なそら豆をちょっとずつ食べ、すべて食べたのです!自分でやった、自分が作った、こういう経験が子どもたちの食べる気持ちに強く影響するんだなぁと改めて感じさせられました。まさに『食育』ですね。
  食べることの大切さ、食べる意味を伝え、食べる気持ちを育てていく大事な経験が『食育』です。できるまでの過程を知り、実際に自分たちが携わると、出来上がったものをただ食べるよりも何倍も興味を持ちおいしいと感じるものです。そして育てることや料理をする大変さなども知り、色々な人や物に感謝するようになり、『いただきます』という日本人の心を持つようになるのだと思います。幼児組ではその感謝の気持ちを込めた「いただきます』のご挨拶をしてから食べています。
  園では栄養士を中心に様々な『食育』を実施しています。野菜を栽培して収穫して食べる取り組みもしています。りす組ではミニトマトを植えました。初めて自分たちがお水をあげて育てたミニトマトが赤くなったとき、どんな反応をするのか、どんな表情を見せてくれるのか今からすごく楽しみです!

 

新屋 淳子

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