木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「ひとりでいけるもん♪」(1歳児あひる組編)

2016.03.19

 少しずつ朝、夕の陽も延び、徐々に春に近付いてきましたね。今年度もあと少しとなりました。2月にりす組に移行したあひる組のお友だち。すっかりりす組での生活に慣れ、自分たちで出来ることがだんだん増えてきました。
 今年度あひる組のお友だちは、数名が1月中旬から先にりす組に移行し、りす組のお兄さん、お姉さんたちと共に一緒に過ごす時間がありました。りす組と一緒に過ごす中で、あひる組の子どもたちは、色々なことを覚えていきました。その中の一つに、「おかわりを自分で取りにいく」ということがあります。給食を食べ終え、もっと食べたいと思った子どもたちは、どのおかわりがあるのか表を確認し、自分でお皿を持ち、決められた道を通っておかわりを取りに行きます。りす組の様子を見て、覚えていったあひる組の子どもたち。
 2月に全員がりす組へ移行しました。先に移行していた子どもたちは、自分たちでおかわりを取りに行けるものの、全員が行うのは難しいのではないかと、私たち担任は考えていました。無理をせず、生活のリズムが出来てから行うようにしようと考えていたのですが、「おかわりは~?」という子どもたちからの声。子どもたちがやる気ならば行おう!ということで、おかわりの表・やり方・道順を教え、様子を見ることにしました。すると、食べ終わったAちゃんが自分でお皿を持っておかわりをしに来ました。Aちゃんは、先にりす組に移行していたお友だちです。その様子を見て、他のお友だちも続々とおかわりへ。道順はすぐには覚えられず、保育士が誘導したりしますが、「自分でおかわりを取りにいく」ということは、徐々にみんな覚えていきました。
 そんなある日、いつも食事の途中で、どうしても眠くなってしまうBくん。お家では好き嫌いも増え、あまり食事を取らないこともあるというお話もありました。お友だちが自分でおかわりを取りにいっているのをじっと見ていたBくん。「Bくんも全部ピカピカになったら、おかわり取りに行けるよ」の一言に、パーっと顔を輝かせ、ご飯を食べ始めました。そして、「ピカピカ(^v^)」と嬉しそうにお皿を見せてくれました。「おかわりしておいで~?」と言うと、自分のお皿を見回したあと、ご飯のお茶碗を持っておかわりへ。保育士ひとりひとりの顔を見ながら、ニコニコとても嬉しそう♪
「ごはんのおかわりでいい?」と配膳の保育士が確認すると、「うん!!」とはにかみながらの笑顔。おかわりを渡すと、誇らしげに席に戻っていきました。
 集団生活の中で、子どもたちが周りから受ける影響や刺激ははかりしれません。あひる組の子どもたちは、自分たちより年上のりす組のお友だちから、刺激を受け、吸収してきました。そして同じクラスのお友だちも、同じように先に移行していたお友だちから吸収し、学んでいったのです。
 集団生活をする中で、言葉を学び、想像する力を学び、ルールを学び、お友だちとの付き合い方を学んでいきます。保育園という集団生活をする場所でこそ出来ることを、子どもたちにはどんどん経験していってほしいと思います。
 そして、私たち保育士は、そんな子どもたちの様子を見守りながら、必要な時にサポートしていけたらな、と思っています。

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早野恵美

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