木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「責任という名のバトンリレー」(3,4,5歳児幼児組編)

2015.11.28

 朝晩の寒暖差が大きくなり、少しずつ冬が近づいてきていますね。体調を崩しやすい季節の変わり目なので、手洗いうがいや、生活リズムに気を付けることで、楽しく冬の生活になっていきます☆新年度から春、夏、秋、冬と四つ目の季節が訪れようとしています。色々な行事で経験や自信を積んできた子どもたちが、また1つ新しいステップを踏み出しました。
 幼児組では、お当番活動を行って来ました。朝、事務所に出席人数を出してくれる当番や、給食室に人数を伝え献立を朝の会でみんなに知らせる当番、お手紙をみんなに届ける当番があります。その他にもお昼のレストランの用意やおやつ後のパトロールなど、お当番の日にしか出来ない特別な事なので、お当番活動を楽しみにしている子も多く、お当番の日はいつも以上に気合いを入れて過ごしています☆
 お当番活動の花形とも言えるのがお昼の配膳です。年長のぞう組しかやってないことで、みんなに『ちょっとふつうどっちですか?』と聞き、おかずを盛り付ける姿はうさぎ組やきりん組の憧れの的になっています。・・・いや、『いました!』の過去形なのです。11月になり今、幼児のレストランにはきりん組がエプロン、三角巾、マスクをして配膳をしている姿が見られます!傍でぞう組のお兄さんお姉さんがアドバイザーについていますが、今まで、お当番さんに『ちょっとふつうどっちですか?』と聞かれていた事や、よそってもらった事を思いだし、その経験を同じクラスの子やうさぎ組、ぞう組の子にしてあげている姿が見られてます。まだ、見本を見ても量がわからなかったり、溢してしまう初々しい姿もありますが、中には、今までの経験から、アドバイザーが何も言わなくても自然に配膳をしている子も見られます。
 さて、ぞう組のお当番は何処に言ったかというと・・・下のクラスのりす組にいました。勿論、エプロン、三角巾、マスクを着けて、配膳しています。こちらはもう慣れたものでスムーズに配膳をしています。ご飯を食べ終わっても、部屋には戻らず、子どもたちの方から着替えや、寝かしつけの手伝いをしたいと言い、自主的にお手伝いをしています。りす組さんも配膳していたり寝かしつけをするぞう組さんを見て、とても楽しそうにご飯を食べ、スムーズに眠っていました☆上に帰って来るとほとんどのぞう組さんはとても嬉しいことがあったようで、満面の笑みを浮かべています!今までよりもお兄さんお姉さんになれたことが実感出来るようでとても嬉しく、早く当番の日にならないかなと心待にしている子もいます!このようなお当番活動はお当番活動をしたクラスだけでなく、関わったクラスにも影響があります。りす組やうさぎ組の子は年上の子に優しくしてもらったり、やってもらった事をしっかりと覚え憧れます。そして、自分が配膳することになった時に意欲を持って取り組み自信や責任感がついていきます。
 新しく配膳当番が始まったきりん組は、配膳だけでなく他の当番活動や、普段の生活にも少しずつ責任感や主体性が見られるようになり、今まではぞう組さんについていくだけのお当番活動が、自分たちで考えて取り組むようになるなど、自信を持っての行動が増えて来ました。
 ぞう組は配膳だけでなく、寝かしつけやお手伝いなど、更なる役割を求め、経験することで、より責任感や年長としての自覚が出てきました。また、下の子に対しても、優しくしようと思う心の成長がよく見られています。
 今までの卒園していったぞう組さんから新しいぞう組さんへ代々受け継がれてきている責任感というバトンが、今のぞう組から、今のきりん組に少しだけ渡されました。それを見ていたうさぎ組も来年の今ごろには同じようにバトンを少しだけ受け取ります。また、新しくぞう組と関わり幼児組になる準備をしているりす組も憧れのぞう組さんの姿を覚え、自分の番がきたら意欲的に取り組む姿が想像できますね。こうやって代々受け継がれてきている責任感や、責任感を持つことで成長していく自主性や主体性。今後も続いていくバトンリレーでの成長からますます目が離せなくなりますね!

鈴木辰徳

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