木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「赤ちゃんをのんびり,ゆっくり,まちながら・・・」(フリー編)

2015.06.27

乳児期では、お座りから始まり、手足をばたつかせながらのずりばいや、ハイハイと様々な姿が見られる今の時期、一人ひとりの成長を目のあたりに感じる一瞬でもありますずりばいになりそうなのに片足が抜けず、一生懸命に全身で動こうとしているAちゃん。「がんばれー」と叫びたくなりますが、私の声でAちゃんの動きを止めてしまうのでは・・・と思い、時には、見守りながら心の中で声援を送る事もあります。全身を動かすと言う事は脳が刺激されている、すなわち、脳の発達も成長過程に伴って発達段階を経て行くと言われているからです。
ハイハイを充分にさせてあげないと、運動能力の低下、健康面、頭脳面等で多少なりに支障が出ると言われるようになりました。子どもたちの中には、手が出ても体を支えられずに顔を打ってしまう姿が見られる事もしばしば見られます。赤ちゃんは通常、上半身が不安定な時に、パッと手を出して体を支える能力がありますが、ずりばい、ハイハイを充分に経験してこなかった場合、手で体を支える事は難しくなります。ずりばい、ハイハイを沢山経験する事は、手から足まで全身を使った運動をしているわけで、脳への刺激により、言語能力や集中力等が高くなるとされています。
反対に、ずりばい、ハイハイを一番大切な時期に適度な硬さの床で思う存分やってきた子どもは、転んだ時に顔を守れるようになると言われています。我が子の成長を願うあまり、ついつい早く立っちが出来る事を望み、その前のずりばい、ハイハイの段階が重要である事を見落としがちになります。ハイハイ、つかまり立ち、伝い歩き等の経験を沢山させる為に環境を整えてみませんかー。
好きな玩具で興味をひいたり、声をかけて興味を高めたりする事で、意欲が高まって行くものなんですよ。私は、じっくり・・ゆっくり・・待ちながら・・保育を楽しんでいます。
子育て中のお母さん・・のんびり・・ゆっくり・・子育てを楽しんでみませんかー

福村 千賀子

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