木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

『初めの一歩』(1歳児あひる組編)

2015.06.13

新年度を迎えて早2ヶ月!あっ、という間に時が過ぎていきました。あひる組の子ども達は、いろいろな面で日々成長を見せています。新しくあひる組の一員になった、新入園児の子ども達は、新しい環境や新しいお友達、お父さんお母さん以外の大人『保育士』との出会い。そして、新しい同じ歳のお友達。
保育園では年齢の違う子ども達(異年齢児)と関わる事が多々あり、その中で、いろいろな事を学び、知り、成長していくというメリットがあります。でも、あひる組の年齢では、人見知りがあったり、兄弟姉妹のいない子ども達にとっての異年齢児は、なかなか遠いそんざいだったりする事もあり、スムーズに関わりをもてるわけではないときもあります。でも、よく考えてみると、クラスの同じ歳のお友達の中でも、月齢の違いで、異年齢(もしくは異月齢)児との関わりが成立している事に気付くのです。
こんな事がありました。
あひる組では、手先の遊びとして、プラスチックの蓋つき容器の蓋に穴をあけ、ペットボトルの蓋を2つビニールテープで張り合わせた玉を『ポトン』とおとすのですが…3月生まれの月齢の一番小さいBくんは、初めは容器の蓋を開けたまま、玉を入れたり出したりしているだけの遊びでした。保育士が一緒にやって見せたりもしましたが、一番Bくんにとって、よくわかった見本は、やはり、同じクラスの高月齢のお友だちの遊ぶ様子を見る事でした。ジッとそばで見ていたり、時には横からちょっと手を出してみたり、繰り返し関わっていくことにより、徐々に出来るようになってきました。同じ年齢の中でも、月齢の高い子を見ながら、月齢の低い子が影響を受けたり、月齢の高い子は月齢の低い子と関わる事により、自分より小さい友達への労りや優しさが養われていくのです。異年齢児との関わりは、たくさんの影響を受け、学び、出来る事が増え、お互いに成長出来る事がたくさんあると思いますが、まず初めの一歩として、同じクラスの同じ年齢の月齢の違いでも、関わる事により、たくさんの影響を受けるのだという事を知る事が出来ます。
何でもすぐに、大人が教えたり関わるだけでなく、子ども達同士の何気ない関わりの中でも、たくさんの刺激を受ける事が出来るのです。時には自我を主張して、トラブルになる事もありますが、初めの一歩としての異月齢での関わりを温かく見守ることにより、異年齢児との関わりへと力をつけていけるよう、大切にしていきたいと思っています。

 

中谷美帆

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