木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「遊びの想像力と広がり」(あひる組編)

2013.10.13

 最近あひる組の子どもたちの遊び方に様々な変化を感じています。おままごとコーナーでは少し前まで友達や職員に食べ物を食べさせあったり、自分が食べたりするなどして遊ぶ姿が多く見られました。しかし、最近は別の遊び方が見られるようになりました。お皿の上に食べ物だけでなく、チェーンリングをのせるようになったのです。もともとチェーンリングはペットボトルの穴に落としたり出したりして遊ぶ手先の玩具として出していたのですが、気付くとおままごとコーナーで使うことが多くなっていました。よく見てみると、つながっているチェーンリングを麺に見立て遊んでいるのです。見立て遊びの魅力は見たままだけでなく、それぞれ子どもが自分で想像力を働かせて考えたものにして遊べることです。そこで、見立てて遊べる玩具を増やしてみました。お花の形をしたおはじきを紐で繋げて丸くしたものと色々な色の布に綿をいれて丸くしたものです。これからその二つをどんなものに見立てて遊ぶのが楽しみです。
  先日,お店屋さんごっこをする子どもの姿も見られました。低い棚をカウンターに見たててカウンターごしにいた私にむかってある男の子が「いっらっしゃいませー」と言いました。「すみません、焼き芋ひとつください」と言ってみると「はーい」と元気な返事が・・・しかし一向に出てはきませんでした。しびれをきらして「すみません、焼き芋まだですか?」と聞くと「はーい」とまた良いお返事・・・やはり出てはきませんでした。まだお店屋さんとして品物を出すことから先のやりとりは難しいようでした。それでも、棚をカウンターに見立てたりお店屋さんごっこを自分なりにしている姿をみて感激してしまいました。
 今、子どもたちは色々なことを吸収しながら遊びに取り入れ始めている時期です。見立て遊びは子どもが様々な体験を通して出来るようになっていきます。日々生活の中で見てきた物や体験したことが遊びの中で活かされていきます。見立て遊びが出来るようになると遊びのレパートリーが増えたり作業が複雑になってきます。今、そんな姿が少しずつ出始めた時期です。そして2歳頃になると見立て遊びをきっかけに友達と共有して遊ぶようになります。子どもの遊びが広がっていくよう職員が少し遊びの中に入ってみたり、必要な玩具を増やしたりしています。この先、今の行っている遊びがどう発展していくのか楽しみです。また今後ブログでお伝えしていきたいと思います。

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広瀬 美穂

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