木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

かーしーてー(0歳児クラス・よちよち組編)

2022.04.08

木月ほほえみ保育園も新しい年度を迎え、元気な子どもたちの声が響いています。

これは、昨年度3月のお話。

朝の当番時、よちよち組のAちゃんとBちゃんが一緒に遊んでいました。
AちゃんはBちゃんの持っていたおもちゃが欲しい様子。
どうするのかなぁ〰️?と見ていると、「かーしーてー」。まだ明瞭ではないものの、そう言って手を出しました。Bちゃんはそのおもちゃを渡し、ペコリと頭を下げました。

貸してもらった方じゃなくて、貸してあげた方が頭を下げてる…と思いながらも、このやりとりが出来ることを、嬉しく思いました。

0歳、1歳児クラスでは、物の貸し借りをめぐってトラブルになることもあります。
まだ「欲しい」という気持ちを上手く伝えられず、無理やり取っていってしまう子もいます。
そんな時に「『貸して』って言うんだよ」と繰り返し関わり方を伝えていますが、トラブルになった時に伝えるのではなく、何でもない時の遊びの中での関わりが大切です。

欲しくて欲しくてたまらなくて、トラブルになっている時に言われたって、欲しい!という気持ちを抑えるのは難しいですもんね。

普段の遊びの中で、保育士が子どもが手に持っている物を「貸して」と伝え、貸してもらいます。
貸してもらえたら、「ありがとう!!」と感謝の気持ちを伝えます。ペコリと頭を下げることもあります。

子どもが興味を持って、保育士のおもちゃを見ていたら「「貸して」って言うんだよ」と伝え、「どうぞ」と貸してあげます。
やりとりが楽しくて、何度も繰り返す子どももいます。
このような保育士とのやりとりの中で、【物を借りたい時には「貸して」と伝える】【貸してもらったら、ありがとうの気持ちを伝える】等を学んでいくのです。

今回のAちゃんとBちゃんのやりとりは、繰り返し行ってきた保育士との関わりの中で、覚えていったことでしょう。

子どもたちにどんなことを学んでもらいたいのか。
身につけてもらいたいのか。
そんなことを考え、意図的な関わりも交えながら、子どもたちが関わり方を学んでいけるように、日々保育を行っていきたいです。

  

 

早野

top