木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

優しい連鎖(1歳児クラス・すくすく組編)

2021.02.19

すくすく組の子どもたちは2歳になってから、とてもお話が上手になりました。

最近では「〇〇ちゃんあそぼ」「〇〇くんおはよう」など、友達の名前を呼んだり、先生や友達との会話を楽しんでいます。

 

すくすく組の子どもたちは「かして」「やって」など何かしてほしいとき、先生や友達にお願いすることができるようになりました。

しかし、やってもらったあと何も言わずにふらっとどこかに行ってしまうことが多いので、『かして・どうぞ・ありがとう』をセットで伝えるようにしたり、「何かをしてもらったらありがとうって言えたらいいね」とその都度伝えるようにしています。すると、少しずつ「どうぞ」と言うと「ありがとう」と言えるようになってきました。

 

その中でお話が上手なAちゃんは、ごはんの時間に「おいしいね」「おかわりちょうだい」と会話を楽しんだり、遊びの場面でも「これ開けて」「エプロンつけて」などとお願いしたりします。

「どうぞ」と先生が渡すと、Aちゃんは自然と「ありがとう」と言ってくれました。先生だけでなく、友達にもおもちゃを貸してもらったときにはしっかりと「ありがとう」と言っていました。自分から『ありがとう』と言えたことに驚くと同時に嬉しい気持ちになりました。

「どういたしまして」「ありがとうって言えるんだね」と話すと、Aちゃんも笑顔になっていました。

その様子を見ていた周りの子どもたちも真似をして、「どうぞ」と言うと「ありがとう」と言ってくれるようになりました。

もしかしたら褒められたいという気持ちがあるのかもしれません。笑顔になったから喜ばれたいと思ったのかもしれません。

意味を理解しているかはわかりませんが、『ありがとう』という言葉は言われると大人でも嬉しくなりますよね。子どもたちも嬉しいと感じているのかニコニコ笑顔で「どういたしまして」と言ったりしています。また、「ありがとう」と言った本人も笑顔になっています。

言われても言っても嬉しい気持ちになれる言葉。その優しい気持ちをどんどん広げていき、自然と会話の中に「ありがとう」が出てきたらいいなと思います。

そのために「ありがとうは?」と強要するのではなく、何かをしてもらったときなどに「こういうときはありがとうって言えたらいいね」と、言葉を覚え始めた今だからこそ、しっかりと『ありがとう』を言うタイミングを伝えていきたいです。

また、子どもたちに何かしてもらったときには私たち大人も「ありがとう」を言うことで、しっかりと見本になっていきたいと思います。

すくすく組担任 梅原 侑里

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