小さなもみじの物語

2019 年 1 月 5 日 土曜日

 最近、幼児組では喧嘩が多いのです・・・喧嘩といっても大きい喧嘩というよりも、ちいさな喧嘩が多いのです。「僕が先に使っていたのに・・・」という遊んでいる時のちいさな喧嘩や、「Aちゃんが嫌いって言うの〜」という友達同士のちいさな喧嘩など様々あり、次から次へとちいさな喧嘩が起きています。
 ある時、「うさぎ組の人(3歳児)、お外に遊びに行きますよ〜」と先生が声を掛けたとき、BちゃんとCちゃんがいち早く反応して歩き始めました。園庭へ向かう通路でBちゃんとCちゃんは鉢会せ、肩と肩がぶつかり合いながら園庭への通路を歩いて行きました。だんだん歩くスピードが早くなると比例してヒートアップしていき、最後は掴み合いの喧嘩になりそうなところで、先生が止めに入ることがありました。BちゃんとCちゃんは一番にお外に行きたかった気持ちがぶつかり合ってしまったのですね・・・
 またある日のことです。園庭で子どもたちが三輪車で遊んでいました。三輪車の種類はおおまかに3つあります。①新しい3輪車 ②スケータータイプの3輪車 ③使い古した3輪車この3つの中では①の新しいものが一番人気です。スピード感が出やすい②も根強い人気です。③はというと比較的に使われてないことが多いので、いつでも乗れるというメリットがあります。
 さて、いざ園庭で3輪車で遊びだすと、もちろん①をみんなが使いたくて、当然取り合いになり、喧嘩がおきます。それなので、順番こに使うということになります。園庭のルールで3輪車の使い方があります。3輪車を使いたい人が並んで待つ場所があり、子どもたちが列になって並んで待ちます。そこへ園庭を1周回ったら戻ってきて次の人と交換となるのですが、①が使いたくて待っているのに、②と③の3輪車がきて、「はい、交換」となっても、①が使いたいので当然、「嫌だ」となりますが、後ろで待っている人からすれば、早く自分の番になりたいので、そこで「ほら、交換してよ〜」と喧嘩がはじまります。そこで、1つルールを子どもたちと考えました。園庭を1周回ってきた3輪車を、先頭に並んでいた人が乗りたいか乗りたくないかを選びます。乗らないのであれば、次に並んでいる人に選択権が移るというものです。意外に難しいことを言っているのですが、これを一旦理解すると、3輪車の問題に実に効果的に作用するのです。ぞう組(5歳児)の子はすぐに理解し、まだわからないうさぎ組(3歳児)の子にも丁寧に説明し、上手に並んで、楽しく3輪車で遊ぶことができます。
 保育所保育指針の中の”幼児期の終わりまでに育って欲しい姿”の”人間関係”の中に、こんなことが書かれているのです。
  「道徳性・規律意識の芽生え」
 友達と様々な体験を重ねる中で、してよいことや悪いことがわかり、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したりし、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる。
 初めの外に1番に行きたい子の喧嘩では、お互いに1番になりたい気持ちがすごく強い負けず嫌いな子が、似たような友達とのこういう経験を通して、「あ、これってそんなにかっこいい(良いこと)ではないのかもしれない」と感じるきっかけになると思います。保育士として喧嘩の中でたくさんのことを学んでいって欲しいと思います。
 2つ目の3輪車の喧嘩では、1人で遊んでいればもちろんこのような問題は起きません。しかし、保育園という集団のところでは、様々な思いがあり、喧嘩もおきます。喧嘩ばかりじゃつまらないので、どうすればみんなが気持ちよく過ごす(遊ぶ)ことができるのかを考えた上で、ルールが生まれてくるのだと思います。それなので、少し難しいルールであっても子どもたちが必要だと思うからこそ理解し、ルールの重要性を実感することができるのです。喧嘩は大変なことです。心と体のエネルギーをたくさん使って喧嘩しますので、大変だと思います。ですが、喧嘩はとても大事なことだと思います。たくさん喧嘩してそこからたくさん考えていって欲しいものです。
 最後に、もう一つあるエピソードから考えたことがあります。給食の際に、おかわりがあります。子どもたちが自分で取るのですが、子どもがよく「何個とっていいの?」聞いてきます。私は「何個取っていいと思う?」と聞き返します。すると、「わからない」と帰ってくるので、「じゃあ、全部持って行けば?」とわざとイジワルをいうと、さすがに子どもも「全部はダメだと思う」と返してきます。ここでも”おかわりは2個までです”というルールを決めるのは簡単なのですが、私は敢えて、子どもたちに何個がいいのかを考えて欲しいのです。「たくさんあれば5個でもいいのかな」、「あと3つしかないけど、まだいっぱい後ろに並んでいるから半分にしよう」などルールや先生の言葉ではない子どもの考えが大事だと思うのです。
 「ルールで決まっているから」「あの人が言っているから」ではなく、その子の気持ちが伸びていくことができるような保育がこれからもしていけたらと思います。

 

宮川 盾夫

2018 年 12 月 29 日 土曜日

 早いもので、2018年も残り僅かとなりましたね。入園当初、給食室まで聞こえてきた子どもたちの泣き声も、いつの間にか、なかなか聞こえなくなっていました。
 そんなある日、幼児組での給食の時間、嬉しい出来事がありました。あるテーブルで一緒に食事をしていると、ぞう組の子が質問してきました。「先生!今日のお味噌汁のさつまいもは畑の?」「そうだよ、みんなが育てたさつまいもだね!」そう伝えると、「美味しい~!」と言って、あっという間に完食していました。この日のお味噌汁には、保育園の畑で、子どもたちが育てたさつまいもがたくさん入っていました。同じテーブルには、さつまいもが苦手なAちゃんがいます。Aちゃんはお味噌汁と長い時間にらめっこ。「ねえ先生、さつまいも嫌い。食べられない。」そう言いました。「畑でみんなが育てたさつまいもだよ!美味しいよ~!」と言って食べて見せても、なかなか手をつけようとしません。そんなAちゃんを見たお友だちも「美味しいよ!食べられるよ!」と、みんなが声をかけ始めました。すると、Aちゃんは恐る恐るさつまいもをお箸で取り、ついに!…パクッ、食べました!「Aちゃん!食べられたね!すごい!頑張ったね~!」Aちゃんは、食べてしまった…という複雑な面持ちをしながら、でもどこか嬉しそうでした。
 苦手なものを一口でも食べることができたり、食具を上手に使えたり、ピカピカに食べている子を見ると「すごいね~!」「かっこいいね!」など、声をかけるようにしています。給食では、毎日いろいろな食材を使っていますので、子どもの苦手な食べ物が出てくることもあると思います。それでも、頑張って一口食べることができると、子どもの自信にもつながり、自己肯定感を育てます。また、給食が楽しいという気持ちも、より一層大きくします。苦手なものを頑張って食べている姿、きれいに食べている姿、そして、楽しく美味しく食べている姿は、一緒に食べている子どもたち同士がしっかりと見ています。このように、お友だちからも刺激をもらいながら、自ら頑張る力をつけていきます。
 これからも、子どもたちが楽しく美味しく食べてもらえるような声かけ、サポートをしていきます。

 

森   栞

2018 年 12 月 22 日 土曜日

 初めての生活発表会も無事に終わりかわいい成長した姿をご覧頂けたかと思います。
 最近のひよこ組さんは意思表示の1つとして言葉が明瞭になってきて簡単な会話も楽しめるようになってきました。そんなAちゃんのエピソードです。以前から簡単な言葉を発していたAちゃん。絵本なども気に入った言葉をよく真似していました。ある日私の肩をトントンと叩いて「ママねー○△△~△○○~」と最初の言葉は聞き取れるものの2言目から聞き取るのが難しい言葉で私に話し掛けてくれるようになりました。それに対し私も“うんうん。そうなんだ!”など応えていると嬉しそうにニコニコしてその場を立ち去っていきました。その2~3日後またもやAちゃんから肩をトントン。耳を傾けると以前より長めのAちゃん語をたくさん話してくれるようになりました。日に日にAちゃん語も量が増え、大人と話しているのかくらい、Aちゃんは満足するまで喋り倒していきます(笑)
 子どもの反応に応答する日常の積み重ねが、信頼と愛着を育みます。言葉をかけることで、気難しい持ちや場面が、その子の中に言葉として蓄積されていく。と言われています。子どもが 最初に話す言葉を喃語と言います。言葉を話すための発声器官は複雑で、生後間もない子どもは、声道すら未発達です。音は出せても、とても言葉を口にするようにはできていないのです。つまり喃語を喋るのは、言葉を話せるようになるための訓練。特に声道を最大限に収縮させるため、日本でもフランスでも共通で「バババ」や「マンマンマ」などの喃語を話すようになるそうです。
 喃語はまだ言葉ではなくても大人が喋る行為の真似であることには違いないのです。聞き取れないような言葉でも大人が受け答えしてくれることが大事なのです。
 これからきっともっと言葉も明瞭 になってきてAちゃんも”Aちゃん語“なんて言ってたことすら忘れてしまう日が訪れるでしょう。その日が来るまでこれからもほんとうに会話してるかのように反応して0歳児の今を楽しみたいと思います!

 

阿部  梨絵

2018 年 12 月 15 日 土曜日

  「生活発表会も終わり、今年も残りわずかとなりました。最近のあひる組のお友達。「○○しようよー」と声をかけると「イヤー」と言う子。保育士が、着脱をいつものように手伝おうとすると、「○○ちゃんが!」と自分でやろうと主張する子が増えてきました。そう!ただ今あひる組さんは、1歳9ヶ月〜2歳8ヶ月の、世間一般でよく言われる「魔の2歳児」「魔のイヤイヤ期」の子ども達が沢山在籍するクラスなのです…!!
 このイヤイヤ期、2歳半頃がピークと言われています。その始まりはおよそ1歳後半頃からで、3歳頃まで続くことが多いようです。「第一次反抗期」とも言われています。
 そもそも、イヤイヤ期はどうしてあるのでしょうか?最新の脳科学の研究で、子どものイヤイヤ期は「成長の過程で、必然的な行動」であることが明らかになったそうです。2~3歳の時期は、脳の表層にある「前頭前野」と呼ばれる部分が、まだ機能し始めていないそうです。前頭前野とは、衝動的な欲求を抑える脳機能の中枢です。この部分が未発達なうちは、欲求を抑えることがどうしてもできないそうです。一方で、1歳半頃から、歩いたり話したりと、自分でできることが増え始めます。「自分」という存在に気付くのも、この頃からと考えられています。いわゆる自我が芽生え始めるのです。つまり、あれをやってみたい、これをやってみたいという欲求が強くなる一方で、その欲求を抑える能力は発達していません。周りの状況や、相手の気持ちを考えることも、物理的に脳が発達していないため、まだできません。それが、激しいイヤイヤ行動になって現れるようです。なので次にして欲しいことを言ったり、いつものようにお手伝いをしていても、イヤイヤになってしまうのですよね。でも、そんな時。保育園には仲間がいっぱいいます。
 「○○しようよー」と声をかけても「イヤ!」と言うAちゃんには、「○○出来た子から、お散歩行こう!」と保育士が言うと、他のお友達が保育士の周りに、「ぼくやったー」と集まってきます。そんな仲間たちを見て、Aちゃんはソワソワ。しばらくすると「Aちゃんもやる」と自ら来てくれます。
 「○○しようよー」と声をかけても知らんぷりのB君には、仲良しのCちゃんに「誘ってきてー」とお願い。Cちゃんに誘われると、嬉しそうに手を繋いでやってくれます。少しずつお友達への仲間意識が出てきた時期だからこそ、仲間パワーを使ってイヤイヤに対処したりしています。
 また、ズボンを履く時にお尻が出ちゃうけど、お手伝いを嫌がるDちゃんには、気付かれないように、保育士がササっと後ろからズボンを上げるお手伝いをしたりしています。そうすると、「出来たー」と、自分で履けたことに満足そうな自信がついたDちゃんの笑顔が見られます。
 大人にとっては、あの手この手の作戦や、時間と心の余裕が必要で、少し大変なイヤイヤ期ですが、実は子どもはもっと大変。だって脳が処理しきれない状態なのですから。でもイヤイヤ期を迎えたという言うことは、脳も「自分でやりたい!」と言う気持ちもしっかり育っている証拠!沢山の経験をしながら、少しずつ自分で気持ちのコントロールができるようになったり、自分でできることが増えていきますので、温かく見守っていきたいですね。

 

中澤   明日香

2018 年 12 月 8 日 土曜日

 りすぐみでは幼児ぐみへの移行に向けて手先を使った遊び、LEGOブロック、はさみの使い方、アイロンビーズ、パズル、色鉛筆を使ったぬりえを週ごとに取り入れ行っています。子ども達は手先遊びに興味を持ち楽しみにしてくれています。
 先日、LEGOブロックを行った時に私は青いLEGOブロックを使って見本としてロボットを作っていました。青いブロックが1つ足りなかったのでAちゃんに「先生の赤のブロックとAちゃんの青いブロック交換してくれる?」と聞いてみると「いいよ!」と言ってくれました。
 翌日の手先の時間でAちゃんはBくんと並んでブロックをやっていたのですがBくんが「先生、赤のブロックちょうだい!」と言って来たので渡そうとすると横からAちゃんが「Aの持ってる赤のブロックBくんの青のブロックと交換してあげるよ」と言いました。Bくんはちょっとびっくりしていたのですが、「じゃ、交換しよう!」と言って嬉しそうに2人でブロックを交換しました。それを見ていたCちゃんも「Cのも交換してあげるよ。」と言って嬉しそうに交換をしていました。夕方の手先の時間でも欲しいパーツを交換しあったり色を交換しあいながらLEGOブロックを作っていました。
 使っている玩具を「貸して」と言うと子ども達は「あとで」 「今使ってる」と言います。互いの気持ちがより添い合う事は大変なことでもあり、子どもたちはその経験を繰り返していくなかで、自分の気持ちと相手の気持ちを理解していくようになっていきます。その中で、社会性や問題解決能力、自分の思いを伝える力を育んでいきます。毎日の生活の中で経験してきた貸し借りが1つのやり取りを通して遊びの中に発展させていく子ども達の姿に感心させられました。
 これからもそんなやり取りを見守っていきたいと思います。

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斉藤 操

2018 年 12 月 2 日 日曜日

 先日、幼児組では昼食で、おにぎりパーティーを行いました。木月保育園では、様々な食育活動を行っており、その中で『お米作り』があります。
 種子の選別では、子どもたちの前でたくさんの塩を入れた水に種子を入れて置いておき、いい種子かどうか子どもたちと観察しました。そこから発芽、発泡スチロールに田植え、稲刈り、脱穀、精米と、子どもたちと行ってきました。今年は猛暑もあり、例年に比べると収穫はとても少なくはありましたが、みんなで作ったお米も 加え炊きあげたごはん。いつものお椀にラップを敷いて、のりをつけて、さぁ、おにぎりパーティーの始まりです!みんなニコニコ笑顔で、ラップに包んで思い思いのおにぎり作りを楽しんでいました。大きなまん丸おにぎりにガブリとかぶりつく姿は、見てるこちらもお腹が鳴りそうな美味しそうな光景でした。
 そのなかで、Aちゃんはいつもごはんを『ちょっとです。もっとちょっとにして』と減らしていました。その日も、Aちゃんは、いつも通りごはんをとても少なくしてもらっていましたが、『保育園で作ったお米だよ』といつもはないラップとのりに、少し考えるようにしてから、テーブルへ。しばらくすると、おかわりにきたAちゃん。お味噌汁かなと思いながら、聞いてみると、『ごはん!』の一言と笑顔が。『おにぎり、おいしい!』と嬉しそうに、おかわりのごはんを持っていき、おにぎりを作っていました。その後『ママのおにぎり、おいしいんだ!』と、嬉しそうに先生やお友だちとお話ししながら楽しく食べていました。
 苦手なものを、周りから進められてもなかなか気持ちはついていかないこともあります。けれど、保育園でみんなで作ったお米、おにぎりにするためのラップやのり、と少しいつもと違うものが加わるだけで、子どもたちにとっては特別なものになります。そして、そこから、食べたいという気持ちが、子ども自身から出てくることで、『言われたから』から『自分でこうしたい』という主体的なものに変わります。この変化はとても大事な成長のステップでもあります。『こうしたい』という気持ちをたくさん持ち、子ども自身の主体的な思いを大切にしていきたいと感じました。

 

坂本    摩利

2018 年 11 月 24 日 土曜日

 落ち葉の散り敷く季節となりました。ひよこ組のお友達は、落ち葉が大好き。園庭に出ると落ち葉のところまで一目散!ガサガサ、、ビリビリ、、耳で触感で秋を楽しんでいます。
 そんなひよこ組さん、最近はみーんな絵本ブーム!室内遊びでは、絵本を何やら自分なりの言葉で音読する姿や逆さを向いた絵本を夢中に読む可愛い姿がたくさん見られます。読んでもらうのもだーいすき。絵本を持ってきては、手を伸ばして読んでほしいアピール。「読んで?」と尋ねると「でーっ」と可愛くおねだりしてきます。読んであげるとご満悦。すぐさま「っかい!(もう一回)」とリピートのおねだり。それが、飽きるまで続きます。子どもは、何度読んでも毎回指を指したり、笑ったり、真似っこしたりととってもいい反応をしてくれます。何度も何度も同じ絵本を読んでと頼まれると、思わずまたこの絵本?飽きないの?と思ってしまうこともあると思います。繰り返しの多い乳児の絵本を何十回と読むことは大人にとってつらいことかもしれません。しかし、子どもは「自分が思ったことが起きる」ことを楽しんでいるのです。読み方を変える必要はありません。子どもが満足するまで、何度も同じように読んであげることが大切です。
 同じ絵本を繰り返し読むことは、繰り返しが好きな子どもを満足させると同時に、言葉の発達にも重要な役目を果たすと言われています。
 また絵本には、場面を想像することで想像力が育つ、言葉の表現を知ることで語彙力が育つ、いろんな世界に触れることで知的好奇心が刺激されるなど多くの効果があります。
 様々なことに興味を持ち感情の表現が豊かになり始めたこの時期、私たちも反応を楽しみながらたくさん絵本を読んでいきたいと思います。そして絵本からたくさんのことを吸収し、関心を広げていってほしいです。

 

 

 

根岸 佑実

2018 年 11 月 16 日 金曜日

 最近のあひる組では、子どもたち同士でおままごとをしている姿が多く見られるようになりました。そのおままごととは、人形をおんぶや抱っこをしたり、テーブルの上にお皿を並べ、食べ物を出して食べたり、掛け布団を人形に敷いてトントン(午睡ができるよう優しく子どもを叩くこと)をしています。まるで、小さな保育士のようでいつも微笑ましく見ています。そのおままごとの中で、子どもたち同士の「○○をしてあげる」という言動が見られるようになりました。この「○○をしてあげる」エピソードを2つ紹介させていただきます。
 1つ目は、朝おやつ、お昼ご飯、午後おやつと 食べる時は保育士がエプロンをしてあげていたのですが、最近になって子どもたち同士でエプロンを付けあっている姿が見られるようになりました。保育士に対して「やってー(エプロンつけて)」と言ってきてくれる子どももいるのですが、保育士から「エプロンつけよっか?」と聞くと「いい!」と拒否されてしまい、子ども同士でエプロンを付けあっている姿を見ると成長したなと実感する反面、嫌だと言われてしまうとちょっぴり悲しくなってしまいます。
 2つ目は、子どもの遊びの中でおもちゃの貸し借りは日常茶飯事です。貸し借りでは自分が使いたいが、相手は今使っていて貸してもらえず泣いてしまうということがあります。ある日、このような状況になっていたAちゃん、部屋に響き渡るような泣き声の中、保育士が「使いたかったね」と気持ちを受け止めて慰めていると近くで様子を見ていたBちゃん。走ってどこかへ行ってしまいました。その後すぐ、まだ泣いているAちゃんに駆け寄り、「どうぞ」と本やお皿を持ってきてくれました。泣いている姿を見て何かしてあげなければと思ったのではないかと思います。
 このようなことが日々の生活の中でたくさん見られるようになりました。子どもたちは保育園の中でたくさん子どもたち同士の関わりがあり、様々な感情を学んでいきます。おもちゃを取られて悔しい気持ち、悲しい気持ち、一緒に遊んで楽しい、嬉しい気持ち。自分も経験したことのある感情だから相手が今どんな気持ちか共感することができるということが基本になっている思いやり行動、すなわち「愛他行動」になります。
 この「愛他行動」は大人になってからもとても大切になってきます。子どもたちの今後の未来を広げられるといっても過言ではないと思います。この思いやる気持ちを大切に保育を行なっていき、保育園とご家庭と一緒に見守っていきましょう。

 

河田 真帆

2018 年 11 月 10 日 土曜日

 子どもたちが楽しみにしていた運動会も終わり、あんなに暑かった毎日が嘘のように急に秋らしく涼しくなってきました。りす組さんは、運動会で成長したり、自信がついたようで、トイレトレーニングを頑張ったり、朝の会やお帰りの会で幼児組さんに負けないくらい元気に歌を歌っています。
 そんなりす組さんでよく見かけるある遊びがあります。それは「ごっこ遊び」です。例えば、ブロックを両手に持ち、頭につけて「うさぎさんだよ」と言ってぴょんぴょん跳ねたり、妊娠中のお母さんが多いからか、キューピーの人形をTシャツの中に入れて、「今ね、赤ちゃんがいるの」とお腹の大きいお母さんになったり、おままごとで使用するボールを頭にかぶりヘルメットに見立てて「地震だよ!」と避難訓練の時の先生の真似をしたりと,様々なおもちゃを使用しながら、ごっこ遊びを行っています。

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 ある日、ブロックで遊んでいるAくんが、電話作り、「もしもしってやって~」と言ってきた為、「あ、もしもし?Aくん?」と話すと「もしもし~?も~う!△△ったら~!」と急に話し出しました。「Aくん、△△って誰?」と聞いても「え~?△△だよ~!」と言われるだけで、その場では誰なのかがわかりませんでした。夕方にAくんのお母さんにそのことを話すと「△△は夫の名前です」と驚いていました。Aくんは、お家でお母さんがお父さんにお話ししている様子をしっかり聞いて、電話をしているお母さんの真似をしたのでしょうね。
 またある日のこと。急に絵本を持ち出し、Bちゃんはお友だちが遊んでいる前に立ち、「みー先生も座って」と言って前に座らせ、持ってきた絵本を広げ始めました。「何が始まるんだろう?」と様子を見ると、先生のように前に座っているお友だちに見やすいように絵本を読み始めました。まだ平仮名が読めないBちゃんですが、絵本のイラストを見て、お話を想像しながら読んでいるその立ち姿は先生そのもので、ページもとても上手にめくっていて、思わず最後には拍手をしてしましました。

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 さて、AくんとBちゃんがしていた「ごっこ遊び」の特徴の一つが「他者との関わり」があるということです。この「ごっこ遊び」で子どもたちはそれぞれの役になりきり、集団でふるまう中で社会性やコミュニケーション能力、言葉の力などを身につけることができると言われています。アメリカの研究者によると、ノーベル賞受賞者には幼児期にごっこ遊びを沢山していた人が多いのだそうです。きっとごっこ遊びで培われた様々な能力が想像力(創造力)を豊かにしていったのでしょうね。
 園だけではなく、お父さんやお母さんと一緒にごっこ遊びを楽しんでいるという話はとてもよく聞きます。これからも、子どもの発想を妨げないよう見守りつつ、一緒に楽しみながら遊んでいきたいと思います。もしかしたら、木月保育園からノーベル賞受賞者が出るかも!?

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田所未帆

2018 年 11 月 3 日 土曜日

   朝夕の冷え込みが感じられるようになり、少しずつ冬を感じる季節になりました。日中はまだまだ気温も高い日もあり、長袖と半袖の判断が難しいですよね。
   先月には大きなイベントとして運動会が行われました。近年の幼児組は、鉄棒で連続逆上がりなどをうさぎ組やきりん組でも行える子も出てきて、ぞう組では跳び箱を飛べる子もどんどん増えています。子どもたちの力はやはり素晴らしと感じました。
   そんな運動会が終わり1か月が経ちました。しかし現在の幼児組ではまだ運動会の熱は冷めておらず、現在も鉄棒や縄跳び、かけっこなどを積極的に行う子がたくさんいます。中でも驚いたのが、うさぎ組の縄跳びです。今年のうさぎ組には個人の縄跳びは、運動会が終わってから子どもたちに配りました。しかし、今回の運動会熱の力により今まで縄跳びを持ったことのない子どもの中で興味を持った子が、ホールや園庭で少しずつ飛べるようになってきているのです。
   縄跳びを飛ぶということは、縄の上を飛ぶといった単純な体の動きのように見えますが、様々な発達段階を踏んでいかないと個人縄跳びは飛ぶことができません。まずは、ゴム飛びなどを通してリズムよくジャンプをすることからスタートをします。それがしっかりとできるようになると、大繩で「なみ」や「へび」などが飛べるようになり少しずつ回しても飛べるようになります。しかし、大繩が出来たからと言ってすぐに個人縄跳びが飛べるわけではありません。手で縄を回しながら縄を飛ばなくてはなりません。子どもたちにとって、手を動かしながらタイミングよくジャンプをするといった二つのことを同時にすることはとても難しいことなのです。
   幼いころからの発達の段階を踏まえて、初めにゴムをまたぐところから始まり、両足で飛び越えられるようになり、現在うさぎ組の子ども達は少しずつ縄跳びが飛べるようになってきています。また、運動会でお兄さんお姉さんの頑張る姿を見て、下の子は憧れの気持ちをもち自分もやりたいといった気持ちが芽生えることで、子どもたちの成長は加速するをしていくのです。そして、今やりたいという気持ちを大切にしていくことで子どもたちの挑戦する気持ちは広がっていきできることが増えてくので、この気持ちを大切にしていき色々な事に挑戦してもらいたいと思います。

 

蛭﨑 晶弘