小さなもみじの物語

2018 年 12 月 29 日 土曜日

 早いもので、2018年も残り僅かとなりましたね。入園当初、給食室まで聞こえてきた子どもたちの泣き声も、いつの間にか、なかなか聞こえなくなっていました。
 そんなある日、幼児組での給食の時間、嬉しい出来事がありました。あるテーブルで一緒に食事をしていると、ぞう組の子が質問してきました。「先生!今日のお味噌汁のさつまいもは畑の?」「そうだよ、みんなが育てたさつまいもだね!」そう伝えると、「美味しい~!」と言って、あっという間に完食していました。この日のお味噌汁には、保育園の畑で、子どもたちが育てたさつまいもがたくさん入っていました。同じテーブルには、さつまいもが苦手なAちゃんがいます。Aちゃんはお味噌汁と長い時間にらめっこ。「ねえ先生、さつまいも嫌い。食べられない。」そう言いました。「畑でみんなが育てたさつまいもだよ!美味しいよ~!」と言って食べて見せても、なかなか手をつけようとしません。そんなAちゃんを見たお友だちも「美味しいよ!食べられるよ!」と、みんなが声をかけ始めました。すると、Aちゃんは恐る恐るさつまいもをお箸で取り、ついに!…パクッ、食べました!「Aちゃん!食べられたね!すごい!頑張ったね~!」Aちゃんは、食べてしまった…という複雑な面持ちをしながら、でもどこか嬉しそうでした。
 苦手なものを一口でも食べることができたり、食具を上手に使えたり、ピカピカに食べている子を見ると「すごいね~!」「かっこいいね!」など、声をかけるようにしています。給食では、毎日いろいろな食材を使っていますので、子どもの苦手な食べ物が出てくることもあると思います。それでも、頑張って一口食べることができると、子どもの自信にもつながり、自己肯定感を育てます。また、給食が楽しいという気持ちも、より一層大きくします。苦手なものを頑張って食べている姿、きれいに食べている姿、そして、楽しく美味しく食べている姿は、一緒に食べている子どもたち同士がしっかりと見ています。このように、お友だちからも刺激をもらいながら、自ら頑張る力をつけていきます。
 これからも、子どもたちが楽しく美味しく食べてもらえるような声かけ、サポートをしていきます。

 

森   栞

2018 年 12 月 22 日 土曜日

 初めての生活発表会も無事に終わりかわいい成長した姿をご覧頂けたかと思います。
 最近のひよこ組さんは意思表示の1つとして言葉が明瞭になってきて簡単な会話も楽しめるようになってきました。そんなAちゃんのエピソードです。以前から簡単な言葉を発していたAちゃん。絵本なども気に入った言葉をよく真似していました。ある日私の肩をトントンと叩いて「ママねー○△△~△○○~」と最初の言葉は聞き取れるものの2言目から聞き取るのが難しい言葉で私に話し掛けてくれるようになりました。それに対し私も“うんうん。そうなんだ!”など応えていると嬉しそうにニコニコしてその場を立ち去っていきました。その2~3日後またもやAちゃんから肩をトントン。耳を傾けると以前より長めのAちゃん語をたくさん話してくれるようになりました。日に日にAちゃん語も量が増え、大人と話しているのかくらい、Aちゃんは満足するまで喋り倒していきます(笑)
 子どもの反応に応答する日常の積み重ねが、信頼と愛着を育みます。言葉をかけることで、気難しい持ちや場面が、その子の中に言葉として蓄積されていく。と言われています。子どもが 最初に話す言葉を喃語と言います。言葉を話すための発声器官は複雑で、生後間もない子どもは、声道すら未発達です。音は出せても、とても言葉を口にするようにはできていないのです。つまり喃語を喋るのは、言葉を話せるようになるための訓練。特に声道を最大限に収縮させるため、日本でもフランスでも共通で「バババ」や「マンマンマ」などの喃語を話すようになるそうです。
 喃語はまだ言葉ではなくても大人が喋る行為の真似であることには違いないのです。聞き取れないような言葉でも大人が受け答えしてくれることが大事なのです。
 これからきっともっと言葉も明瞭 になってきてAちゃんも”Aちゃん語“なんて言ってたことすら忘れてしまう日が訪れるでしょう。その日が来るまでこれからもほんとうに会話してるかのように反応して0歳児の今を楽しみたいと思います!

 

阿部  梨絵

2018 年 12 月 15 日 土曜日

  「生活発表会も終わり、今年も残りわずかとなりました。最近のあひる組のお友達。「○○しようよー」と声をかけると「イヤー」と言う子。保育士が、着脱をいつものように手伝おうとすると、「○○ちゃんが!」と自分でやろうと主張する子が増えてきました。そう!ただ今あひる組さんは、1歳9ヶ月〜2歳8ヶ月の、世間一般でよく言われる「魔の2歳児」「魔のイヤイヤ期」の子ども達が沢山在籍するクラスなのです…!!
 このイヤイヤ期、2歳半頃がピークと言われています。その始まりはおよそ1歳後半頃からで、3歳頃まで続くことが多いようです。「第一次反抗期」とも言われています。
 そもそも、イヤイヤ期はどうしてあるのでしょうか?最新の脳科学の研究で、子どものイヤイヤ期は「成長の過程で、必然的な行動」であることが明らかになったそうです。2~3歳の時期は、脳の表層にある「前頭前野」と呼ばれる部分が、まだ機能し始めていないそうです。前頭前野とは、衝動的な欲求を抑える脳機能の中枢です。この部分が未発達なうちは、欲求を抑えることがどうしてもできないそうです。一方で、1歳半頃から、歩いたり話したりと、自分でできることが増え始めます。「自分」という存在に気付くのも、この頃からと考えられています。いわゆる自我が芽生え始めるのです。つまり、あれをやってみたい、これをやってみたいという欲求が強くなる一方で、その欲求を抑える能力は発達していません。周りの状況や、相手の気持ちを考えることも、物理的に脳が発達していないため、まだできません。それが、激しいイヤイヤ行動になって現れるようです。なので次にして欲しいことを言ったり、いつものようにお手伝いをしていても、イヤイヤになってしまうのですよね。でも、そんな時。保育園には仲間がいっぱいいます。
 「○○しようよー」と声をかけても「イヤ!」と言うAちゃんには、「○○出来た子から、お散歩行こう!」と保育士が言うと、他のお友達が保育士の周りに、「ぼくやったー」と集まってきます。そんな仲間たちを見て、Aちゃんはソワソワ。しばらくすると「Aちゃんもやる」と自ら来てくれます。
 「○○しようよー」と声をかけても知らんぷりのB君には、仲良しのCちゃんに「誘ってきてー」とお願い。Cちゃんに誘われると、嬉しそうに手を繋いでやってくれます。少しずつお友達への仲間意識が出てきた時期だからこそ、仲間パワーを使ってイヤイヤに対処したりしています。
 また、ズボンを履く時にお尻が出ちゃうけど、お手伝いを嫌がるDちゃんには、気付かれないように、保育士がササっと後ろからズボンを上げるお手伝いをしたりしています。そうすると、「出来たー」と、自分で履けたことに満足そうな自信がついたDちゃんの笑顔が見られます。
 大人にとっては、あの手この手の作戦や、時間と心の余裕が必要で、少し大変なイヤイヤ期ですが、実は子どもはもっと大変。だって脳が処理しきれない状態なのですから。でもイヤイヤ期を迎えたという言うことは、脳も「自分でやりたい!」と言う気持ちもしっかり育っている証拠!沢山の経験をしながら、少しずつ自分で気持ちのコントロールができるようになったり、自分でできることが増えていきますので、温かく見守っていきたいですね。

 

中澤   明日香

2018 年 12 月 8 日 土曜日

 りすぐみでは幼児ぐみへの移行に向けて手先を使った遊び、LEGOブロック、はさみの使い方、アイロンビーズ、パズル、色鉛筆を使ったぬりえを週ごとに取り入れ行っています。子ども達は手先遊びに興味を持ち楽しみにしてくれています。
 先日、LEGOブロックを行った時に私は青いLEGOブロックを使って見本としてロボットを作っていました。青いブロックが1つ足りなかったのでAちゃんに「先生の赤のブロックとAちゃんの青いブロック交換してくれる?」と聞いてみると「いいよ!」と言ってくれました。
 翌日の手先の時間でAちゃんはBくんと並んでブロックをやっていたのですがBくんが「先生、赤のブロックちょうだい!」と言って来たので渡そうとすると横からAちゃんが「Aの持ってる赤のブロックBくんの青のブロックと交換してあげるよ」と言いました。Bくんはちょっとびっくりしていたのですが、「じゃ、交換しよう!」と言って嬉しそうに2人でブロックを交換しました。それを見ていたCちゃんも「Cのも交換してあげるよ。」と言って嬉しそうに交換をしていました。夕方の手先の時間でも欲しいパーツを交換しあったり色を交換しあいながらLEGOブロックを作っていました。
 使っている玩具を「貸して」と言うと子ども達は「あとで」 「今使ってる」と言います。互いの気持ちがより添い合う事は大変なことでもあり、子どもたちはその経験を繰り返していくなかで、自分の気持ちと相手の気持ちを理解していくようになっていきます。その中で、社会性や問題解決能力、自分の思いを伝える力を育んでいきます。毎日の生活の中で経験してきた貸し借りが1つのやり取りを通して遊びの中に発展させていく子ども達の姿に感心させられました。
 これからもそんなやり取りを見守っていきたいと思います。

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斉藤 操

2018 年 12 月 2 日 日曜日

 先日、幼児組では昼食で、おにぎりパーティーを行いました。木月保育園では、様々な食育活動を行っており、その中で『お米作り』があります。
 種子の選別では、子どもたちの前でたくさんの塩を入れた水に種子を入れて置いておき、いい種子かどうか子どもたちと観察しました。そこから発芽、発泡スチロールに田植え、稲刈り、脱穀、精米と、子どもたちと行ってきました。今年は猛暑もあり、例年に比べると収穫はとても少なくはありましたが、みんなで作ったお米も 加え炊きあげたごはん。いつものお椀にラップを敷いて、のりをつけて、さぁ、おにぎりパーティーの始まりです!みんなニコニコ笑顔で、ラップに包んで思い思いのおにぎり作りを楽しんでいました。大きなまん丸おにぎりにガブリとかぶりつく姿は、見てるこちらもお腹が鳴りそうな美味しそうな光景でした。
 そのなかで、Aちゃんはいつもごはんを『ちょっとです。もっとちょっとにして』と減らしていました。その日も、Aちゃんは、いつも通りごはんをとても少なくしてもらっていましたが、『保育園で作ったお米だよ』といつもはないラップとのりに、少し考えるようにしてから、テーブルへ。しばらくすると、おかわりにきたAちゃん。お味噌汁かなと思いながら、聞いてみると、『ごはん!』の一言と笑顔が。『おにぎり、おいしい!』と嬉しそうに、おかわりのごはんを持っていき、おにぎりを作っていました。その後『ママのおにぎり、おいしいんだ!』と、嬉しそうに先生やお友だちとお話ししながら楽しく食べていました。
 苦手なものを、周りから進められてもなかなか気持ちはついていかないこともあります。けれど、保育園でみんなで作ったお米、おにぎりにするためのラップやのり、と少しいつもと違うものが加わるだけで、子どもたちにとっては特別なものになります。そして、そこから、食べたいという気持ちが、子ども自身から出てくることで、『言われたから』から『自分でこうしたい』という主体的なものに変わります。この変化はとても大事な成長のステップでもあります。『こうしたい』という気持ちをたくさん持ち、子ども自身の主体的な思いを大切にしていきたいと感じました。

 

坂本    摩利