小さなもみじの物語

2018 年 8 月 25 日 土曜日

 4月にあんなに泣いていた子どもたちが今では笑顔いっぱいで遊んでるひよこ組。そこでひよこ組での遊びを少し紹介します。ひよこ組では4月のみんなが泣いている頃から少しずつわらべうたを取り入れていました。
 最近、布を手にして私のところへニコニコしながらやってくるAちゃん。そして私の目の前に来て布を渡し、座り込み何かを待っています。そうなんです。なぜAちゃんが待っているのかというと、Aちゃんは入園当初私がやっていた布を使ったわらべうたを覚えていて、それを私にやって欲しくて材料を持ってきて前に座っていたのです。そのわらべうたの名前は「にぎりぱっちり」です。 『にぎり ぱっちり たてよこ ひよこ』と歌いながら、布を両手の中に丸めてもち、軽く上下にふります。終わったら、ピヨピヨピヨと言いながら握っていた手を開くと、子ども達は大喜びなのです。
 他にもわらべうたには子どもへのたくさんの良い効果があると言われていて、その1つが 歌と動作を一緒に行うことで脳の刺激にもなると言われています。にぎりぱっちりは歌と動作、そして最後に何が出てくるのだろうという期待感が持てるわらべうたになっています。最後のピヨピヨピヨの手を広げるところを待っている顔はいつも期待感に満ち溢れた顔になっています。
 どの国にもわらべうたがありますが、それぞれの言語によって使う音などが違っています。日本のわらべうたは「ドとレ」の音が多く使われており、「レ」の音で終わるものがとても多いです。それが日本語の骨格を知り、母語の学習の最初のステップとなります。
 他にもわらべうたには子どもの脳をはぐくむこと、五感を刺激すること、社会性を学ぶことなどが挙げられています。大人が歌うわらべうたを聴くことで、子どもの脳がリラックスし、情緒が安定し、母語の優れた語感を身につけることができると言われています。
 更に、お友だちとわらべうた遊びをするようになると、その遊びから社会性や集団での振る舞い、他人への思いやりなどを学ぶことができます。
 これからも子どもたちと楽しみながら、感性や情緒を育てることができるわらべうたを行っていきたいと思います!

 

阿部  梨絵

2018 年 8 月 18 日 土曜日

 幼児組の部屋では自分の好きな遊びができるよう色々な遊びができるゾーンが設定されています。朝、登園後すぐに自分の好きなおもちゃで遊ぶことができるのです。そして遊びが一時的に継続できるような仕組みも用意されています(継続カードを提示することで自分の遊びが一定期間保証されるのです)数あるゾーンの中から今回は机上ゾーンの中に設定されている廃材制作に着目していきたいと思います。
 廃材…皆さん何を思い浮かべるでしょうか?大人にとっては「ゴミ」になってしまう素材!その素材、廃材が、こどもにとってはたからもの!アイデア次第でどんどん世界が広がっていくのもなのです。アイデア次第で色々な遊びに発展することができるのでこどもならではの独創性やイメージを繰り広げることができるのです。作り始めは「何だろう??」と思うような作品でも次第に完成度の高い作品を作るようになっていくので作品をみて子どもの成長を実感できることも多いのです。そんな廃材制作の大好きなA君の廃材制作についてご紹介したいと思います。
 A君は廃材の置き場に廃材がおかれると、目が輝きます!A君は気に入った箱を持ってきて名前かいて!といくつも箱を持ってきます。あまりにも沢山もってくるので「こんなに箱使うの?」「何作るの?」とA君に聞きます。A君は,[これとこれをくっつけて、その後にこれをくっつけて…」とA君の廃材制作の予測話は止まりません。「ど~かな~??本当にできるのかな~??」と半信半疑で私は見守るのですが、A君は思いうかべた作品を作り上げるのです。途中で足りなくなった素材があると、ここにこんな風につけたいんだけどなんかない?と足りない素材の相談にもきます。工夫して仕上げる事ができるとうれしそうに、「みてみて!〇〇ができたよ~」と、目を輝かせて見せにきてくれるのです。作り始める前に箱から出来上がるイメージは聞いていますが、途中で変わってしまうお友達も多いので「何作ったの?」と念のために聞いてみます。そうすると、A君は自分の作った作品を自信満々の教えてくれるのです。「上手にできたね~」とほめるとにっこり、うれしそうなA君。「今度は〇〇作るね」と次の作品の予定も教えていくれるのでした。
 実は、廃材遊びは脳に刺激を与え手先を柔軟にすることのできる魅力的な遊びなのです。廃材…大人にとってはただの紙ごみです。でも子どもにとっては、この箱と、この箱をくっつけて、と最初は箱がつながった電車やお菓子屋さんだった作品が、創造性が空間イメージで膨らみ、箱のつながりが複雑になっていき自分の作ってみたい物をどうやって作っていけば良いのか?と考えだすのです。そんな時、子どもの瞬時に考える力が徐々に育っていきどうしたらよいのか?どうすれば自分のイメージしたものが作り上げることできるのか?と、考えだすのです。考えた末できたものが、他の人に認められ、褒められる。そんな瞬間に、その子ども達に、満足感や達成感が子どもの気持ちの中に満ち溢れるのではないでしょうか。「誉められる」褒められると大体の場合な素直に嬉しいことだと思います。誉めてもらえた気持ちの達成感。その気持ちはこれからも頑張ろう、また「やってみようと思う原動力なるものです。自分で楽しみながら作ったものに対して色々な人から誉めの言葉をもらい今度は何を作ろうか?と考えるその時が子ども達の成長につながっていくのかもしれませんね。
 お子さんがもし廃材制作を楽しむようになる時がきたら「何作ったの?」「上手に作れたね~」と同じ気持ちにたってみていただけら嬉しいです。お子さんの気づき。大切にしていきましょう。

 

近野 典子

2018 年 8 月 11 日 土曜日

    記録的な猛暑が続いている中、プール活動が始まりました。
プールに入ると1人1人プールの縁に座ってお友だちを待ち、揃った所でお話を聞きながら、少しずつ身体に水をかけお水に入っていきます。遊びがスタートすると水鉄砲を楽しんだりコップの穴から出るお水を触ったり、元気いっぱい担任にお水をかけてくれる子もいます。
   先日プール活動の中で水風船をやりました。最近の玩具はすごいですね。ホースをつないで水を流すと一気に数十個の水風船が作れる器具を購入しました。はじめて子どもたちの前でやったので膨らんでくる水風船に目を輝かせ待ちきれない様子の子どもたち…  水風船が重さで一気に上から落ちてくると「キャー」という歓声と共に子どもたちが水風船を拾いました。最初は割れるのも怖がらず手で水風船をつぶして遊んでいたAくんでしたがコップの中に水風船を入れ「水色あったよ!」と見せてくれました。コップの中から水風船を出して手の上に乗せたり戻しているうちに水風船が小さくなってきて手の上でじっと水風船を見ていました。941CBF41-AA6D-4EBE-82EF-6C03A2E8C918

 


    その様子を見ていたBくんが「ピンクもあるよ!」とコップに入れてくれました。「ピンクだ!」とAくんは言うと、浮いていたコップに他の水風船を入れて「黄色あったよ!」とBくんに渡しました。
それから2人はコップを交換したりコップの中に水を入れ流れ落ちる水のシャワーを楽しんたり水風船の様子を楽しんだりして遊びました。Bくんがコップを上の方に持ち上げシャワーのように穴から落ちる水と揺れる水風船の様子を「みてー!うごいてる!」と言うと今まで顔にはお水をかけるのを嫌がっていたAくんも同じようにやって「動いてる!」と楽しんでいました。1人では出来なかった上からのコップのシャワーもお友だちと一緒に楽しむことが出来ました。2人のお顔はコップのシャワーでビショビショでした!
   夏の暑い時期に水に触れるだけで心地良かったり雫が光に反射してキラキラ輝くの見たりするだけでも子どもたちはその不思議さや美しさに出会えます。水は自由に形を変えることが出来るので、感覚遊びを体験するのに最適な不思議で面白い万能素材です。五感を通した水遊びは「綺麗だな」「面白いな」「不思議だな」と感じる事が大切です。遊んで楽しかった経験が次の色々な意欲に繋がっていきます。AくんとBくんは感覚体験を通した遊びが共感体験へと繋がり2人の世界をひとつに繋げる事も出来ました。
これからも子どもたちの感動を一緒に楽しみ、沢山の活動や生活の中で不思議で楽しい感覚や経験を子どもたちと沢山していきたいと思います!

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斉藤 操

2018 年 8 月 4 日 土曜日

   「ねーねー、何かお手伝いすることある?」と、最近よく私に子どもたちが聞いてきてくれます。これはどういうことかといいますと、私がよく年長児に色んなお願い事、頼みごとをするのです。年少児のお世話役、紙のコピーのお使い、廃材の補充、色鉛筆の削り、絵本の棚の整理整頓などなど・・・
 元々は保育士がやっているところを子どもたちが「何してるの〜?」と見にきて、「私もやりたーい」とお手伝いしてくれたのがきっかけでした。主に年長児が手伝ってくれるのですが、4月の年長になりたての頃は、「ちょっとそこに落ちてるの拾ってくれる?」とお願いしても「私(僕)、やってない」と返事が返ってくることが多かったのです。ある時、Aくんが「僕が拾ってあげるよ」たまたまそばにいて拾ってくれました。私は「ありがとうね」とお礼を言いました。その日の帰りの会でみんなに話しAくんのことを話しました。私が本当に嬉しかったことを改めてみんなの前で伝えました。
 すると、次の日。何もお願いしていなかったのに、Bくんが「おままごとが汚かったから片付けておいたよ」と教えてくれました。その日の帰りの会に今度はBくんの話しをしました。
 こうして、段々と「僕やってない」という言葉は減っていきました。
 保育所保育指針の中の「育みたい資質・能力」の中で、”心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする力、学びに向かう力、人間性等”と書いてあります。保育園というみんながいる集団生活の場では、いろんな人がいます。そして、様々なことが起きます。その中で、みんながみんな自分だけのことを考えて行動していたら、生活が成り立ちません。生活を成り立たせる為に、ある程度のきまり、ルールを作り、それを守っていくことでみんなが生活していくことができます。ですが、みんながきまりやルールだけを守っていればいいのかというとそうではないと思います。「僕、やってない」がまさにそれで、確かにあなたはやっていないけれど、それでいいの?と思わず尋ねてみたくなります。よりよい生活を営む為には、”自分が自分が”ではなく、”誰かの為に”という気持ちが大切です。簡単そうで、とても難しい話だと思います。難しいけれど、子どもたちは誰かの為に力を出すことが本能的にできるのです。自分より小さい子にお世話する姿がまさにそれだと思います。
 子どもたちにお手伝いをお願いすると嬉しそうに、張り切って頑張ってくれます。誰かの為に力を出すことの喜びを知るということは、人間としてとても大事なことですよね。

 

宮川 盾夫