小さなもみじの物語

2018 年 5 月 26 日 土曜日

  ひよこ組のお友達が入園してから1ヶ月がたちました。パパやママとのばいばいに寂しくてシクシク泣いてしまうお友達もいますが、だんだんと自分の好きなおもちゃを手にとってあそんだり、好きなお歌を聞いてニコニコしたりと園での生活を楽しんでくれています。
 そんなひよこ組さんのAちゃんのお話をしたいと思います。入園当初から、Aちゃんはママと離れたことが悲しくて寂しくて、一日中泣いて過ごしていました。私達担任もお母さんに好きな遊びを聞いたり、Aちゃんにたくさん声をかけたり抱っこをして安心させてあげようと色々な事を試していました。「どーしたらいいのかな、、」と日々試行錯誤でした。ある日のこと、抱っこでお散歩にいきAちゃんが落ち着いてたので大丈夫かな?と思い抱っこから下ろすとケロッとした顔でニコニコ笑って歩き出しました。今まで泣いていただけのAちゃんがこの日を境に、音楽をかけると両手を上下にふって踊ったり、Aちゃんなりの言葉で沢山お話ししたりと保育園での時間を楽しんでくれるようになりました。その瞬間、本当に嬉しくて嬉しくて、、、よかったーー!ととっても安心しました。
  ひよこ組の子どもたちにとって知らない場所で知らない人と過ごす、すべてが初めてのことで不安が沢山です。私達がまずしてあげられる事は、子どもたちが安心できる場所(人)をつくってあげることだと思います。今、Aちゃんがこうして楽しむことが出来ているのは、保育園や職員が安心できる場所になったからだと思います。
  これからも一人ひとりの子どもたちと沢山お話をして、スキンシップをとりながら、きちんと気持ちを受け止めてあげ、みんなが安心して楽しめる場所にしていきたいと思います!

 

村田  碧

2018 年 5 月 19 日 土曜日

 4月の半ば、子どもたちも新しい環境に少しずつ慣れ、日々を楽しく過ごしていました。この日も園庭に出て、砂場や三輪車で遊んでいました。
 給食の支度ができたので、少人数ずつ声をかけ、部屋に一緒に入り給食を食べていました。ある程度グループごとで部屋に入っていたので、そのタイミングで入る予定のA君に「給食できたっていうから入ろか??」と声をかけても「いやだ」と応じてくれませんでした。私は「じゃ、また声かけるね」と言って別の子に声をかけに行きました。しばらくして、A君はみんなが部屋に戻ると分かったのか、様子を見て判断したのか自分からテラスにあがり靴を脱ぎ始めました。すると、A君の横で靴下が脱げずに靴下のつま先を少しもみくちゃにしてイライラしているB君がいました。A君はそれを見るやいなや、何も言わずにB君の靴下を引っぱり脱がしてあげていました。そして、B君の靴の中に靴下を入れると、自分の靴下に目をやりました。そして、とても小さな声で「B君…」とボソッと呟きました。実はA君もまた靴下が上手に脱ぐことができないのでした。しかし、B君はそれに気が付かずやってもらったらそのまま部屋に戻ろうとしてしまいました。一連のやりとりを見ていたので、思わず「A君何か言ってたよ??」とB君に声をかけてしまいました。しかし、それでもB君は靴下のことだとは気が付かずに2人でテラスで遊び始めてしまったので、結局その日は私が脱がせて部屋に戻り給食を食べたました。

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 まだ、みんながそうだというわけではありませんが、少しずつ友だちとの関わりを持とうとする姿が見られてきました。同時に友だち同士のやりとりで自分の気持ちを主張したかったり、気持ちをうまく伝えられず、それがきっかけでトラブルになってしまったりする事も見られます。そういった経験を重ねながら少しずつ子どもたちは色々なことが出来るようになっていくんですね。
 ちなみに、その数日後A君が先にテラスに座っていると、B君がやってきて、靴下を脱がしてあげようとする姿がありました。2人はとても嬉しそうにしていました。

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一柳 翔平

2018 年 5 月 12 日 土曜日

 いつも「先生見て?」と、ブロックで作ったものを何でも見せに来てくれるAくん。そのブロックに友だちが興味を持ち、Aくんに近づくと「僕のだよ」と半泣きになってしまう事がよくあります。そんな、他者とのコミュニケーションを学んでいる途中であるAくんの園庭でのお話をしたいと思います。「アリさん捕まえる?」今日も元気に園庭隅の花壇に、子どもたちが向かいました。園庭では子どもたちが、砂場遊びや三輪車など、1人ひとりが好きな遊びをしています。その中でも、“アリ探し”は子どもたちに人気です。いつも、誰かしら虫カップを持って、小さなアリさんを探して、地面とにらめっこしています。Aくんも「アリさん捕まえる!」と勢いよく、花壇の方へ飛び出して行きました。「あっっ!」その日はいつも以上に大きな声が花壇の方から聞こえました。様子を見に行くと、「先生、ダンゴムシ見つけたよ!」とAくんが笑顔で、私にカップに入ったダンゴムシ見せてくれました。その表情はお迎えで保護者が迎えに来たときのように、キラキラしていました。すると、その様子を見ていたBちゃん、Cちゃんが「見せて、見せて」とAくんが捕まえたダンゴムシに興味を持ちました。そして、ダンゴムシを見たBちゃんが一言「私も欲しい」Aくんに詰め寄ったのです。こんなとき、Aくんはどうするのだろう・・・。ブロックのときみたいに「僕の!」と言うのかな?Aくんの行動に一挙手一等足しました。すると、Aくんは、自分のカップに入っていたダンゴムシを見つめ、少し考えてから、「はい」と自分のカップに入ったダンゴムを取り出し、Bちゃんに渡したのです。「男前や・・・」私がAくんに惚れてしまいそうでした。そして、Cちゃんの分のダンゴムシも捕まえ、Cちゃんのカップにダンゴムシを入れました。そして、そのあと自分の分のダンゴムシを見つけ、捕まえていました。「ありがとう」と、BちゃんもCちゃんも嬉しそうにAくんに声をかけ、私もAくんに「Aくん優しいね」とそっと声をかけると、Aくんニコッと笑っていました。私はAくんが気持ちの中で、ダンゴムシを友だちにも見て欲しいという気持ちが生まれたのではないかと感じました。
 2歳児は身体・言葉の発達に伴い、身近な友だちとの関わりが生まれ、他者に興味を持ち始める時期です。まだまだ、自分の気持ちをうまく伝えられないことが多いですが、日々の生活の「子どもと子ども」の関わり中で様々な体験をして、他者との関わりを学んでいる事を感じました。私は「子どもと話したい」という気持ちから、子どもの会話の中に入っていきがちになっていましたが、この体験から、私たち保育士は子どもの「子どもと子ども」の関わりを見守る姿勢も大切だと気づきました。大人の仲介が必要な場面もあると思いますが、これからも、「子どもと子ども」の関わりを、暖かく見守っていきたいと思います。
 ただ、Aくんが見つけたのはダンゴムシではなくワラジムシだった事は、ここだけの話ですが・・・(笑)(笑)

小池達哉

 

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2018 年 5 月 5 日 土曜日

 5月になり、暖かい日が続いていますね。つい2ヶ月前はあんなに寒い日が続いていたのに。さらに最近は、夏のような日差しの日もありますね。天気が良く、暖かい日が続くと子どもたちは活動的になり、園庭で遊ぶ時間では思いっきり体を動かして遊んでいます。そんな時、A子ちゃんが”いいものみーつけた!”という顔をしながらこちらに寄ってきてあるものを見せてくれました。
 「ねぇねぇ、こんな面白いの見つけたの!!私、これに口を書く!」何を見つけたと思いますか?A子ちゃんは石をみせてくれました。三角形の平べったい石です。凹凸もなく絵を描くには最適な平べったさなのです。A子ちゃんにはその石を見たときに、描きたい顔のイメージがパッと浮かんだのでしょう。その発想力は子どもは本当に豊かです。
 大人にとってはただの石かもしれませんが、子どもにとってみると素敵な素材なのです。石に絵を描くというのは面白い発想です。ですが、一般論では石に絵を描くなんて、と思うかもしれません。”これはこうやって使うもの”という固定概念を大人は持ってしまいがちですが、子どもは”これはこう”という考えはもっていません。だからこそ、大人には考えもつかないような面白い発想が出てくることもあるのです。
 保育所保育指針の中の「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の中で、”身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。”と書いてあります。こういう姿になれるように保育士は気をつけて子どもたちに関わっています。
「ねーねー、あれさ・・・」「これ見て!」という子どもの声掛けは新しい発想の始まりの瞬間の可能性があります。子どもの声掛けに耳を傾け、子どもの面白い発想、発見を共に楽しめる柔軟な気持ちを持っていたいものです。


宮川 盾夫