木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「見て、真似て、ついに一歩前進!」(3,4,5歳児幼児組編) 

2017.11.06

 10月8日、29年度の運動会を無事終えることができました。どのクラスの子どもたちも今までの力を十分に発揮でき素晴らしい姿をみせてくれました。そんな姿に成長を感じる保育士一同でした。
 さて、そんな幼児組では10日からみんなの楽しみにしている昼食時のお当番の仕事が成長に伴いついに、一歩前進したのです。どのように変化したのかといいますと、ぞう組はりす組に行ってりす組の配膳と寝かしつけに挑戦することになり、きりん組はぞう組が行っていた副食の配膳を担当し、きりん組がやっていたお茶当番はうさぎ組が担当するという事になるのです。お当番初日の子どもたちの様子といいますと…それぞれがワクワクドキドキの様子です!!朝からぞう組のAちゃんには「何時になったらりす組にいくの?」と聞かれ、「まだまだ!11時に準備して行けば大丈夫だよ」といった後すぐ、きりん組のBちゃんは当番ボードをみて「私がサラダやろっかな~。〇〇君にお肉やってもらって、〇〇君がお茶当番だ~」と自分の中で役割分担ができあがっている様子。お茶当番のうさぎ組のCちゃんもしっかりエプロンセットを持ってうれしそうに登園してきたのでした。昼食の準備時間になると、ぞう組のお友達はカゴに自分の持ち物を入れて、いざ出陣!「頑張ってね~」と見送る保育士に笑顔で「うん」と出かけて行ってのでした。残されたきりん組、うさぎ組のお友達はいつもより少ない人数なので「できるかな~?」「間にあうかな~?」と心配する保育士をよそに張りきってレストラン準備を始めました。子どもの成長ってすごいですね。今まで3クラス全員で8人または9人で行っていたレストラン準備を、これからはきりん組のお友達とうさぎ組のお友達の2クラス、6人または5人でやることになるのです。でも、きりん組のお友達がしっかりうさぎ組のお友達に声をかけながら、今までよりも少ない人数であることを感じさせない速さでテキパキと準備を終え、一番のお目当てだったと思われる配膳係やお茶当番の身支度を開始していた子どもたちだったのです。
 実は、例年だとぞう組のお友達が少しの間きりん組のお友達を指導してくれる時間を設けているのですが、今年度は指導の時間を設けずに実施することにしていて、そばで主食を配膳する保育士はちょっとドキドキしていました。配膳が始まる前に副食の盛り付け見本を見せて「普通量」「ちょっと量」と量の確認だけ行って隣で様子を見て開始しました。お茶当番のうさぎ組のお友達にはきりん組のお友達が指導のために横につきました。きりん組のお友達が、うさぎ組のお友達にやさしくやかんの持ち方を教える姿は微笑ましいものでした。配膳当番のお友達もびっくりするほど上手に声掛けができていました。今までぞう組のお友達に副食を配膳してもらっている姿を見て、覚えていたのですね。何のためらいもなく「普通ですか?ちょっとですか?」とご飯を取りに来たお友達に声がけることができたのでした。
  「疲れた~」という声も聞かれました。実は、配膳にかかる時間はスタートから最後の時間まで40分あるのです。一人一人に丁寧に声をかけ配膳をする集中力は成長の賜物だと思われます。「もう少しだけ頑張ってね」と励ますと、またまたやる気が回復しました。お当番を終えてご飯をおいしそうに食べている子どもたちは口々に「疲れたけど楽しかった」と言っていました。新しいお当番活動を満喫できた様子が感じられました。
 さて…りす組のお手伝いに行って帰ってきたぞう組のお友達。いつもの笑顔が見られません。「おかえり!どうだった?」と聞くと…D君「疲れた~なかなか寝ないんだもん…」ですって!ちびっこ保育士さんのような発言で思わず笑ってしまいました。その後、毎日別のグループも楽しみながら新しいお当番活動を行い、子ども達に新しい動きが定着しつつある幼児組です。

 「周囲の行動を真似るのは成長の過程」「まね」が子どもの成長において重要なもので子どもは社会的な振る舞いを周囲の真似をしながら学ぶのだそうです。周りの人たちの動作を見て真似ようとするのは、周囲を見ている・関わろうとしているということ。社会性を身につけようとする健全な成長なのです。
 木月保育園の子どもたちの世界でも友達とのかかわりや、他人へのおもいやりなど、情緒面でもかなり発達してきていることも感じられ日々成長をしている子ども達です。これから先色々な事がありますが、どのような成長を見せてくれるのか楽しみです。

 

近野 典子

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