木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「只今、伝承中」(3.4.5歳児 幼児組編)

2017.09.02

 日々色々なことに挑戦している子どもたち。興味を持つと何回も繰り返し行い飽きるまで何度も何度も好きなことを楽しむ子どもたちはとても幸せそうです。
 ホールでは運動遊びが大人気だったため、あまり見られませんでしたが、最近になり再びブームがやってきたのが「こま」。園長先生の前で、一人で上手に3回、回すことが出来たら自分のコマをプレゼントしてもらえるんです。このスペシャルなコマをもらうために子どもたちは何度も何度も練習をしているのです。今コマを貰った子どもたちも以前は「ひもやってー」「一緒に回してー」など職員にお願いをしながら練習を重ねて、今では上手に回せるようになっています。
 そして今回のコマブームにはとっても素敵な関係が多くみられています。うさぎ組の子どもたちはお兄さん・お姉さんの真似をしながらコマを回そうとするのですがまだまだ時間がかかります。そのような時、回せる子が一緒になってひもを巻いたり、自分のコマを貸してあげながらコマの練習をしているのです。
 人に教えるということは、ただ「優しい」という言葉でなく、相手の事を考えてどうしたら相手は回すことが出来るのかを工夫しなくてはいけません。自分でコマを回すことよりもずっと難しいことなのです。そして、教えてもらった子も少しずつ回せるようになっていき自信にもつながります。
 こうして幼児組という異年齢保育の中で、伝承されていく姿を見ることができ、とてもうれしく思いました。もちろんコマだけでなく、運動面においても鉄棒や縄跳びなど、お友達の頑張る姿を見ることで、自分以外の誰かが先生・お手本となり、新しいことを挑戦する気持ちの手助けになっていると思います。そして少しずつ近づいてきている運動会への意欲にも繋がっていると感じました。

 

蛭崎 晶弘

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