小さなもみじの物語

2017 年 4 月 22 日 土曜日

 新年度が始まり数週間、ひよこ組の子ども達は初めての場所、初めての集団生活、などたくさんの“初めて”を経験しています。
 まだ入園して間もないひよこ組ですが、子ども達の楽しんでいる姿も見られるようになってきました。先日、サークル車に乗って近くの川沿いへ行きました。桜が咲き、とてもキレイでした。一緒に行った1歳児クラスの子達は桜を見て「キレイねー」や「わんわんいた!」など周りに興味津々な様子でしたが、ひよこ組のA君とB君は、桜よりもお友達を気にしていました。A君がB君の足を触ったり、洋服を触ってみたりと、B君の反応を伺っているようでした。それに対し、初めは無反応だったB君も、少しずつA君が気になり始めていました。しばらくそういったやり取りが続いていたのですが、保育園に戻る頃には二人はサークル車の中で寝転がり、じゃれあっているような光景でした。保育士が何かきっかけを作ったわけでもなく、二人は二人だけの力で関係を作り始めていたのです。園に戻ってからは、一緒にいる訳ではなかったのですが、ほんの少しでも子ども達が泣かずに、友達に興味を持ち、生活に馴染もうとしている姿に感心し、力強さを感じました。ほんのささやかなシーンでしたが、入園して間もない初々しさを感じた姿でした。
 初めてお母さん達と離れて過ごし、今まではお母さん達の側で、自分のペースでのんびりと過ごしていた子ども達も、初めての集団生活で、様々な音・声を聞いたり、家には無い物を見て・触れ、たくさんの刺激を受けながら生活をし、少しずつ園生活にも慣れてきたかと思います。大人でも、初めての場所で緊張したりする事もありますが、0歳の赤ちゃんがそれを経験する事は、大変な事だと思います。家に帰ったら、今まで以上に甘えてきたり、今まで以上に泣いたり抱っこを求めてきたりなど、今までと違った子ども達の姿が出てきているのではないでしょうか。日中、お母さん達が居ない中、全く知らない保育士と過ごすことはとても不安で、疲れる事と思います。お母さん達も、「泣いているかな?」「ご飯食べられてるかな?」「どんな気持ちで過ごしてるかな?」など心配も多いと思います。お母さん達がお仕事を頑張っているのと同時に、子ども達も保育園に慣れようと頑張っていますよ!
 今後も、子ども達の日常の様子や、成長を感じられる姿などを見つけ、保護者の方と共有できればと思っています。自宅での子ども達のエピソードなど、ぜひ教えて下さい。

 

鈴木 翠

2017 年 4 月 15 日 土曜日

 新しく12名のお友達が増えて新年度が始まりました。子どもたちの元気な姿も倍増して今から子どもたちの成長していく姿が楽しみです。最近の子どもたちはお友達と関わる事が大好きな様で、ギューっと抱き合ったり、泣いている子がいると頭を撫でてあげる子いたりと様々な姿が見られます。

 ある日の出来事です。A君とBちゃんが仲良くままごとで遊んでいるとCちゃんがA君の使っていたお皿を取ってしました。するとBちゃんが「あ~A君の取っちゃった」と言いながら職員の方を見て助けを求めていました。職員がCちゃんに声を掛けているとBちゃんはA君に違うお皿を渡していました。Cちゃんがお皿を返そうとしてA君の処へ行くと、すでに遊んでいたので自分で使うことにして、お皿を机に置きました。置いたと同時にCちゃんがA君の頭を撫でて「めんね~」と言って3人で仲良く遊びました。

 子どもたちは言葉が増えて上手にお喋りできる子が増えてきました。また見よう見まねで職員の対応を真似する子も多くなりました。発語には段階があり、喃語→1語文→2語文と進んでいきます。話す時期に個人差はありますが、どの子も感情や思いを伝えようと一生懸命話そうとしています。発語の発達には子どもへの声掛けが刺激になって言葉が出てきます。周りの人の声を聞いて真似するなどがあります。そこで良い刺激になるのが、絵本です。言葉と物が一致しやすくなり、子ども達は自然と真似しながら言葉を話す様になっていきます。

 これからも子どもたちの為に沢山の声掛けをしたり、絵本などを通して、より成長していく事ができる様に関わり子どもたちの見本になっていきます。

藤内 駿

2017 年 4 月 8 日 土曜日

 3月末のある日のこと。まだ、りす組になる少し前のお話です。朝の保育の時間にいつものようにお部屋に行くと、当時まだあひる組だったAちゃんとBちゃんが泣いていて、パートの先生のそばに座っていたり、抱っこされたりしていました。朝のお父さん、お母さんとの別れが悲しくて泣いているようでした。近くに行き、手を伸ばしてみると、Aちゃんはプイッとそっぽを向き、Bちゃんはスッと歩いて私のところへ来ました。Bちゃんに「悲しかったの?」と声をかけると静かにうなずき、それ以上は何も話しませんでした。しかし、私のひざの上に座ったBちゃんの表情は少し戻ったように見えました。りす組のお部屋に戻ってからもAちゃんはパートの先生に抱っこされて、そばを片時も離れませんでした。Bちゃんはお部屋に戻ってからはおままごとや絵本などを読み遊んでいました。Aちゃんが抱っこから離れたのは担任の先生がクラスに戻って来てからでした。Bちゃんとは信頼関係を築けてきているが、まだ私とAちゃんとの間に信頼関係がきちんとできていなかったことを改めて知る機会になりました。また、Aちゃんと当時のあひる組の担任の先生との信頼関係の深さを感じました。

 子どもとの間に信頼関係を築くことが出来ると、子どもたちは見守られているという安心感を持って毎日を過ごすことが出来ます。保育士が認めてくれるという安心感の中で子どもたちはさまざまなことに挑戦しようとします。Bちゃんは他の日でも私の前でいろいろなことをしてくれます。それは、信頼関係をAちゃんと比べて築くことが出来ているからだと思っています。

 最近Aちゃんは日中の活動中に笑顔で過ごせるようになりました。少しずつですが信頼関係が深まっていることを感じ、私もうれしくなってきました。Aちゃんだけでなく、クラスみんなのお友だちと関係を築き楽しい思い出を築いていきたいと思います。

 今年一年よろしくお願い致します。

 

一柳 翔平

2017 年 4 月 1 日 土曜日

 いよいよ新年度がスタートしました。
 木月保育園では、4月に一気にクラス進級をするのではなく、新しい環境に慣れるために、実は前年度の終わりから少しずつお部屋のお引越しをしています。2月に、幼児組からぞう組が別部屋に移動し、2歳児のりす組が幼児組の部屋に来て、3歳児のうさぎ組の子どもたちに変化が見られるようになりました。
 少しずつ、「んん・・・いつまでも小さいうさぎ組さんじゃいられない、甘えてばかりもいられないんだ・・・」という危機感、いやいや意識が芽生えてきて、お兄さん、お姉さんへの階段をゆっくりと登りだしました。泣いている時間がちょっとだけ短くなったり、りす組の子どもたちが泣いたり、困ったりしていると、教えに来てくれたり、1人遊びやごっこ遊びが中心だった子どもたちが、日常的に集団ゲームを楽しめるようにもなってきました。短い期間で、表情もちょっぴりたくましくなりました。
 そんな子どもたちへ、毎年この時期に読んでいる絵本があります。「おおきくなるっていうことは」という絵本をご存じですか。「おおきくなるって?」という子どもたちが心のどこかで抱いている疑問に、ストンと落ちるような素敵な絵本なのです。
 その中身をちょっと紹介したいと思います。

おおきくなるっていうことは  ようふくがちいさくなるっていうこと
おおきくなるっていうことは  あたらしいはがはえてくるってこと
おおきくなるっていうことは  みずにかおをながくつけられるってこと
おおきくなるっていうことは  あんまりなかないってこと
おおきくなるっていうことは  まえよりたかいところにのぼれるってこと
おおきくなるっていうことは  たかいところからとびおりられるってこと
それもそうだけど、とびおりても だいじょうぶかどうか
かんがえらえられるってことも  おおきくなるっていうこと
おおきくなるっていうことは  なんでもかんでも たべたりしないってこと
おおきくなるっていうことは  シャンプーだっていやがらないってこと
おおきくなるっていうことは  おもしろいことが どんどんみつけられるってこと
おおきくなるっていうことは  じぶんよりちいさなひとがおおきくなるってこと
おおきくなるっていうことは  ちいさなひとにやさしくなれるってこと
おおきくなるっていうことは  そういうこと

 子どもたちは、自分にあてはまる出来事が出てくると、嬉しそうにしたり、じーっと聞き入ったりしながら、この絵本を楽しんでいます。私自身も読みながら、子どもたちの1年を振り返り、胸が熱くなったりします。
 「おおきくなるってうれしいね」そんなメッセージが込められてる絵本を、親子でぜひぜひ読んでみてください。そして、共に成長の喜びやこれからに期待しながら、素敵な時間をすごしてみてください。

★ おおきくなるっていうことは  作:中川ひろたか/絵:村上康成  出版社:堂心社

 

眞弓 知子