木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「ひとりでお着替えできるよ」(2歳児りす組編)

2016.08.09

 夏の暑い盛りになってきました。子どもたちは暑さにも負けずに元気に夏の遊びを楽しんでいます。幸いりす組のお友だちはプール遊びなどを怖がったり嫌がったりする子は少なかったので、みんなでプールに入り遊ぶことが出来ています。それに伴い、おのずと子どもたちの着替えの回数が増えてきています。汗で脱ぎ着しにくい洋服はもちろん、保育士が手伝っていますが、子どもたちは今、着脱を自分でする意欲に燃えています。洋服から水着、水着から洋服、洋服からパジャマ…一日の中で着替えをする回数はたくさんあります。
 Aちゃんは洋服の向きにまで気を配っていて、洋服を着る前に「こっちむけ〜??(こっち向き??)」と聞いてきます。全てにおいて確認をするので、何度も「こっちむけ〜??」という声が聞かれ、ついにはお友だちにも伝染し「こっちむけ〜??」の大合唱。どことなく訛っているように聞こえるので思わず笑ってしまいました。
 Bちゃんは自分一人で着替えをしたいのか、パジャマ袋を手にすると「こっち来ないで」というような視線を私に送り、トイレの前で着替えるのではなく、布団が敷いてある近くで一人黙々と着替えをしてそそくさと布団に入っていきます。
  今までは昼食を食べ終え、午睡前の着替えをするときに、出来ないことは一緒に手伝うという形でした。発達が早かった子は自分でパジャマ袋を開け、トイレに行き、洋服を脱ぎ、たたみ、パジャマを着る。パジャマ袋を結ぶことが出来る子は自分で「ばってんして…トンネル…」とぶつぶつ手順を確認するかのようにつぶやきながら集中して行っていました。そして、自分で出来た時「出来た!」と顔をキラキラさせてこちらを見ています。以前までは2〜3名ほどこのような姿を見せていたのですが、近ごろではとてもスムーズに着替えをする子が増え、パジャマ袋を結ぶ手順を覚えた子も増え、すべてを自分一人でやってしまう子が本当によく増えてきました。職員の手伝いを必要とする子がほとんどいらなくなり、手持無沙汰になってしまうこともしばしばあります。
  この時期の子どもたちは自分で出来ないことを甘えてやってもらいたいということもありますが、「自分でやる!」という時期でもあります。自分で出来ることをそれとなくサポートしてあげたり、子どもたち自身がやっていることを待ってあげることが大切にもなってきます。
  日々の忙しい中でぐっと待ってあげるということが困難な時もありますが、乳児だった子どもたちは、少しずつ幼児に近づいていきながら自らが出来ることを少しずつ獲得していきます。出来たこと=その達成感が今後の様々な意欲につながっていきます。出来ることと出来ないことを子ども自身で判断するのは難しいかもしれないので、信じてあげながらもそこは大人が見極めて、無理せず、危険のないように子どもたちの出来ることを少しずつ伸ばしてあげられるといいですね。

 

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一柳 翔平

 

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