木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「思いやりの心」(2歳児 りす組編)

2016.05.07

 入園・進級から早いもので1ヶ月が経ちました。りすぐみさんには2人の新しいお友達が増え、23人での新年度です!
 移行をしてからりす組での過ごし方が上手になってきた子ども達。先日、ブロックで遊んでいたAちゃんとBちゃん。ブロックを貸してほしくても、まだすぐに『貸して』が言えず、何も言わずに取ってしまったAちゃん。Bちゃんはそれを取り返そうとAちゃんのブロックをとりました。2人とも取り合いになり、泣いてしまったので保育士が間に入り、お互いの気持ちを代弁し、二人とも相手に謝ることが出来ました。すると、泣いていたAちゃん・Bちゃんに駆け寄ってきたのは遠くでおままごとをしていたCちゃん・Dちゃんでした。『大丈夫?』と涙を流していた二人に声を掛け、すぐに立ち去ったかと思うと、またすぐに戻ってきた2人の手にはなんとティッシュが!『大丈夫だよ。おもちゃ、か~し~て~だよ!』と言葉を掛けながら2人の涙を拭いてくれていました。思わずこの光景を目にした私は嬉しくなり、4人を抱きしめました。すぐに涙が止まったAちゃん・Bちゃんは、Cちゃん・Dちゃんと共に遊びに行きました。
 お父さん・お母さんとの関わり、身近な方々や保育士との関わりの中で様々な思いやりの気持ちに触れている子ども達は、同じような優しい気持ちを日々の生活の中でお友だち、保育士に伝えることが出来るようになっています。相手の気持ちが考えられるようになる、多感なこのりす組での生活の中で、気持ちのやりとりが出来るようになる言葉掛けやきっかけ作りを心掛け、子ども達一人ひとりに寄り添える生活を送っていきたいと思います。

 

豊田幸代

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