小さなもみじの物語

2016 年 3 月 28 日 月曜日

 移行してからあっという間に1ヶ月が経ち、すっかりあひる組の環境に慣れたひよこ組の子どもたち。今では自分で出したものをきちんと片付けたり、エプロンやおんぶ紐は一人でつけることができないので「やって」と先生にアピールしてきます。入園当初はハイハイや擦りばいだった子どもたちも1年でこんなに立派に成長したのかと日々驚きを隠せません。
 最近ではこんなことがありました。おままごとコーナーで一人でAちゃんがタオルを綺麗に端と端を合わせて畳んで遊んでいます。それをじっと反対側から見つめるBちゃん。どうやらBちゃんもやってみたいようです。しばらくするとAちゃんは畳んだタオルを置いたまま人形を取りにいきました。するとBちゃんはすぐにAちゃんが居た場所で、自分も見よう見真似で畳み始めます。そこに人形を持って帰ってきたAちゃんは自分が畳んだタオルをBちゃんが使っているので怒って取り返そうとしますがBちゃんも取られまいと大きな声をあげて引っ張ります。ここで先生が二人の間に入り、「Bちゃん、使いたかったらかしてだよ」と声をかけ、Bちゃんは先生の言う通りに「かして」とアピールして無事にタオルを使うことができました。
 よく「大人は子どもの手本」と言いますが、このように子どもたちは大人の姿を手本とするだけでなく、子ども同士での遊び方も手本としているのです。ここではAちゃんがしていたタオルを畳むという遊びがBちゃんにとって新鮮で自分もやってみたいという想いから模倣をしたんだと思います。反対にAちゃんはおそらく家でお母さんがしている動きを模倣し、園でも行っていたんだと思います。このように子どもが模倣するものは様々あり、それは何も大人だけでなく子ども同士の遊び方ひとつとっても子ども自身からしたら全て「手本」なんだと思います。こうした子ども同士での遊びやかかわりを大事にしつつ、自分も子どもたちの「手本」となっていることを改めて肝に銘じて私自身も共に成長していきたいと思います。これからあひる組になり新しい子どもたちがたくさんできる中、今の子どもたちがどのような「手本」になれるのか楽しみです。

岡本 万太郎

2016 年 3 月 19 日 土曜日

 少しずつ朝、夕の陽も延び、徐々に春に近付いてきましたね。今年度もあと少しとなりました。2月にりす組に移行したあひる組のお友だち。すっかりりす組での生活に慣れ、自分たちで出来ることがだんだん増えてきました。
 今年度あひる組のお友だちは、数名が1月中旬から先にりす組に移行し、りす組のお兄さん、お姉さんたちと共に一緒に過ごす時間がありました。りす組と一緒に過ごす中で、あひる組の子どもたちは、色々なことを覚えていきました。その中の一つに、「おかわりを自分で取りにいく」ということがあります。給食を食べ終え、もっと食べたいと思った子どもたちは、どのおかわりがあるのか表を確認し、自分でお皿を持ち、決められた道を通っておかわりを取りに行きます。りす組の様子を見て、覚えていったあひる組の子どもたち。
 2月に全員がりす組へ移行しました。先に移行していた子どもたちは、自分たちでおかわりを取りに行けるものの、全員が行うのは難しいのではないかと、私たち担任は考えていました。無理をせず、生活のリズムが出来てから行うようにしようと考えていたのですが、「おかわりは~?」という子どもたちからの声。子どもたちがやる気ならば行おう!ということで、おかわりの表・やり方・道順を教え、様子を見ることにしました。すると、食べ終わったAちゃんが自分でお皿を持っておかわりをしに来ました。Aちゃんは、先にりす組に移行していたお友だちです。その様子を見て、他のお友だちも続々とおかわりへ。道順はすぐには覚えられず、保育士が誘導したりしますが、「自分でおかわりを取りにいく」ということは、徐々にみんな覚えていきました。
 そんなある日、いつも食事の途中で、どうしても眠くなってしまうBくん。お家では好き嫌いも増え、あまり食事を取らないこともあるというお話もありました。お友だちが自分でおかわりを取りにいっているのをじっと見ていたBくん。「Bくんも全部ピカピカになったら、おかわり取りに行けるよ」の一言に、パーっと顔を輝かせ、ご飯を食べ始めました。そして、「ピカピカ(^v^)」と嬉しそうにお皿を見せてくれました。「おかわりしておいで~?」と言うと、自分のお皿を見回したあと、ご飯のお茶碗を持っておかわりへ。保育士ひとりひとりの顔を見ながら、ニコニコとても嬉しそう♪
「ごはんのおかわりでいい?」と配膳の保育士が確認すると、「うん!!」とはにかみながらの笑顔。おかわりを渡すと、誇らしげに席に戻っていきました。
 集団生活の中で、子どもたちが周りから受ける影響や刺激ははかりしれません。あひる組の子どもたちは、自分たちより年上のりす組のお友だちから、刺激を受け、吸収してきました。そして同じクラスのお友だちも、同じように先に移行していたお友だちから吸収し、学んでいったのです。
 集団生活をする中で、言葉を学び、想像する力を学び、ルールを学び、お友だちとの付き合い方を学んでいきます。保育園という集団生活をする場所でこそ出来ることを、子どもたちにはどんどん経験していってほしいと思います。
 そして、私たち保育士は、そんな子どもたちの様子を見守りながら、必要な時にサポートしていけたらな、と思っています。

IMG_2289

 

 

 

 

 

IMG_2290

 

 

 

 

 

早野恵美

2016 年 3 月 12 日 土曜日

 今年度も後少し。幼児組へ移行して約2ヶ月経ちました。最初は緊張していた子ども達も幼児組のお兄さん、お姉さんに手伝ってもらい新しい環境の中で、生活のルール、遊びのルールを教えてもらいながら 今はすっかり慣れて楽しそうに遊んでいます!
 幼児組へきて初めてのルール。「けいぞくカード」を持って遊びに行くこと。まだ忘れることもありますが、嬉しそうに持っていろんなコーナーへ行ってます。粘土、楽器遊びは今、人気です!!
 粘土遊びは、幼児組の子ども達と一緒に準備して粘土を丸めたり、型に入れたりして遊んでいます。この間、幼児のAちゃんが粘土を丸めて雪だるまを作っていたら横に座っていたりすのBちゃんもマネをしながら作っていました。なかなかうまく丸められないと「こーだよ~」と、教えてくれて雪だるまが完成していました。教えてもらっている時の嬉しそうな顔のBちゃん、一生懸命作っていました。その少し後に今度はBちゃんが、りす組のCちゃんに「こーだよ~」と、教えていました。今では子ども達は想像力をふくらませていろんな物を作っています!!楽器遊びでも、初めてのピアニカ。ピアニカホースのつけ方等わからないことがあると幼児組のお兄さん、お姉さんが教えてくれるので、自然とりすの子ども達同士でも教えあいっこをしながら弾いている姿をよく見ます。
 並行遊びの多かった子ども達が、友だちと一緒に遊ぶ姿が増えて きています。年下の子ども達にも優しく手をかす事が増えてきていて微笑ましい場面を見ることがあります。異年齢児との関わりの中で友だちとの関わり方を自然と学んでいます。目の前に良いお手本、良い刺激を受けて移行してから急にお兄さん、お姉さんになった感じがします。いろんな事に興味津々の子ども達です。
  異年齢保育は子ども達を自然に成長させてくれます。これからも増々、お兄さん、お姉さんへと成長していくりす組の子ども達。4月からもとても楽しみです!!

 

藤田 由紀

2016 年 3 月 5 日 土曜日

 最近、りす組のお友だちが2階に上がってきて、夢中になって遊んでいるので、いろいろな遊びが盛り上がっています。りす組さんに遊び方を伝えるために、幼児組さんも一緒に遊んで、各コーナーの遊び方を教えてあげています。
 そんなある日、粘土コーナーでのことです。りす組のお友だちときりん組のお友だちがいました。りす組のお友だちは丸めたり、伸ばしたり、それを色々なものに見立てたり…「おだんごー」「いらっしゃいませー」などと遊んでいました。私も椅子に座り一緒になって粘土をこねて遊んでいると「しょうせんせい、なにつくってるのー?」とお友だちは興味津津。「んー、この『しょうせんせいにちゃれんじ』のしかまろくんを作ろうと思ってね」と答えました。
 この『しょうせんせいにちゃれんじ』というのは何かというと、粘土コーナーと積み木コーナーのところに貼ってある、毎月誕生会で取り上げられている県のゆるキャラやお寺、神社などを作ってみようという企画で、『しかまろくん』というのは、2月の奈良県のゆるキャラの中の一つです。
 そのゆるキャラ『しかまろくん』を作っている時でした。きりん組の女の子も「わたしもつくる」といって過去の物をめくり、1月のゆるキャラ『ぱぱたこ』を作り始めました。最初はどのように作ろうか思案しながら粘土をこねていましたが、次第に顔らしきものが出来てきました。そして、片付けの時間ギリギリまでかけて『ぱぱたこ』の顔を作っていました。翌日にも、残りの身体を作るのに挑戦し、しばらく展示していました。その時の得意げな、また誇らしげな表情は、企画をたててみて良かったなと感じる物でした。
 りす組くらいの発達ではまだまだ、何かを見て作るというよりかは、出来た物を何かに見立てるということが粘土遊びのメインになっています。しかし、発達段階を重ねて行くと、次第に何か目的を持って物を作る事が出来るようになっていきます。そして、今回のようにゆるキャラを作ってみるという遊びにつながっていきます。また、幼児組では3~5歳の子が同じフロアにいる事で色々な遊びを子どもたち同士が見る事が出来ます。そうした事が、お互いの遊びを刺激し合い、より豊かな遊びを展開させていきます。
 まだ、何かに見立てて遊んでいるりす組さんが、たくさんの刺激を受け、何か目的を持って粘土で物を作る日も近いかもしれませんね。

一柳 翔平