木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「自分でやる」(2歳児りす組編)

2015.09.12

 夏の暑さも落ち着き、涼しくなり過ごしやすい季節になってきました。新しいクラスになり半年を迎えようとしているりす組さん。半分くらいの子どもたちが2歳から3歳になりました。トイレトレーニングや給食の配膳、着替えなど子どもが自分で出来ることが増えてきています。
 最近の子どもたちの様子としてこんな場面がありました。
 いつもお母さんと登園しているりす組のA君。園に着きA君が靴を片付けている間に、お母さんが保育室のドアを開けて入室した途端、「自分で開けたかったー」と大泣き。みんなの所にお母さんよりも先に行きたかった気持ち、ドアを開けたことでお母さんにありがとうと言ってもらえるかもという気持ちなどから自分で開けたかったのかもしれません。他にも、荷物を自分で持ちたいなど「自分で○○したい」という気持ちが日々あふれています。園での生活においてもお当番活動やお片付け、お着替えまで全部やると言ってすっかりお兄さん・お姉さん気分のりす組です。ただすべてがうまく自分ですることができないので、泣いたり怒ったりと感情を爆発させてしまいます。
 段々と自我が強くなり、自分の世界が広がることにより何でも自分でやりたいという気持ちが強くなっています。もちろん自分ですべての事が出来るわけではないのでかんしゃくを起こす子やかたくなに黙ってしまう子もいて大変だと感じる時期かもしれません。しかし、2歳から3歳になると少しずつ先の見通しが出来るようになってきて我慢も出来るようになってきます。記憶力やイメージする力も身についてきている時期でもあります。大人が子どもに振り回されることなく、子どものやりたい気持ちを受け止めながら「明日はお願いね」など分りやすい言葉で伝えていきゆっくりと見守っていきたいですね。

蛭崎 晶弘

top