木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「新たな役割」(3・4・5歳児幼児組編)

2015.05.02

新年度を迎え早1ヶ月が過ぎました。新しい担任にも慣れ始め子どもたちとの信頼関係もできてきました。幼児組ではきりん組になるとお当番さんのお仕事が1つ増えます。それはお昼ご飯時にお茶の配膳をするお仕事です。お友だちみんなに「ふつう・ちょっとどっちですか?」と聞きながらコップにお茶を入れてあげます。
そんなある日、初めてお茶当番をしたAちゃんの出来事を紹介したいと思います。ちょっぴり恥ずかしがりやのAちゃん。朝の会で名前を発表するときも中々大きい声で言えないときもありました。そしてお茶当番の時間になると勢いよくエプロン、三角巾、マスクをつけやる気は満々‼私もそっと見ていましたが、心配などはいらなかったようです。お友だち一人ひとりの顔を見ながらしっかりみんなに聞こえる声で「ふつう・ちょっとどっちですか?」と配膳をしていました!その姿は今までの恥ずかしがりやだったAちゃんとは違い、とってもたくましく見えました。配膳が終わりAちゃんに「お当番さんおつかれさま♪どぉだった?」と聞くとちょっとホッとしたような顔をし「うん‼ちゃんと出来たよぉ!だってきりん組さんだもんねっ(^-^)」と返ってきました。きりん組になりお姉さん意識が出てきたんですね。「ありがとう!きりん組のAちゃん♪」と言うと誇らしげにうなずいていました。
幼児組の中では一番小さかったうさぎ組から一つお兄さん、お姉さんになったことで子どもたちのやる気スイッチが一気に入ったように感じました。
集団生活の中で役割を担うことは子どもたちにとって大仕事です。役目を果たそうと恥ずかしがりやだった自分の姿すら見えなくなってしまうほどですからね!与えられた役割をやり遂げたときの喜びは自分への自信にも繋がります。きりん組さんだけの特別なお仕事だから頑張る!私がやらなきゃ!という責任感も出始め、また成長への1歩を踏み出した姿を感じた場面でした。

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熊谷直美

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