小さなもみじの物語

2015 年 1 月 31 日 土曜日

毎年ドキドキ、わくわくがたくさん見られる移行の時期となりました。1つ上のクラスへちょっと早いお引っ越しです。幼児組では年長が小学校への準備の為の移行と2歳児の受け入れがあります。ですので幼児フロアは2~4歳児のクラスになるのです。
移行が始まった日。まだまだ実感がなかったのか甘えん坊でマイペースなうさぎ組。あまり気にすることなく過ごしていました。ここが成長時?と思っていた私は少しがっかり。
ぞう・きりん組はりす組の手をひき目線を合わせ丁寧に教えてあげる姿が見られました。さすがです. うさぎ組にもこんな風になってほしいなぁ…と回りを見ていると、ぞう・きりん組の姿をじーっと見つめるうさぎ組のA君。私と目が合うとその場から逃げていってしまいました。しかーし!ある日の昼食中隣に座っていたりす組のB君が突然泣き出してしまいました。周りの子が「どぉしたの?大丈夫?」と聞いても一向に泣き止みませんでした。そんな中、A君は黙々とご飯を食べ続けていましたがB君の方をちらっと見るとスプーンを置き、ティッシュを取りだし涙を拭き始めたのです!そして「泣かないで!ほら、ご飯食べよぉ♪」と言うとまたご飯を食べ始めました。B君も次第に泣き止み気づけばご飯を食べ始めていました?そして一緒におかわりまで♪それからA君はりす組のお世話をするようになりました。まだまだぶっきらぼうですが(笑)B君の事がとっても気になるようで「こっちきて」「それはここ」などなど教えてくれています♪
うさぎ組だってやればできるんです!ただ今までやってもらっていた事をいざ自分でやってあげようとすると、やり方ってわからないんですよね。そして勇気が必要なんです。ちょっとしたきっかけでA君は1歩を踏み出すことが出来ました。こうして兄さんになっていくんですね!
うさぎ組さん。がっかりだなんて思ってごめんね…しっかり成長していたんだよね.あとは1歩を踏み出す勇気をそれぞれ見つけて欲しいと思った一場面でした。

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熊谷 直美

2015 年 1 月 24 日 土曜日

明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。冬休みは約一週間でしたが、その間に色々な新しい経験を楽しんできたのでしょう。休み明けの子ども達の表情からはどの子からも成長を感じ体もしっかり大きくなったような気がしました。何よりも嬉しかったことは久しぶりに保育園に登園してきた子どもは保育士に合うことや、友達に合うことをとても喜んでいる様子が見られたことです。少しずつ言葉が出始めている子ども達からは、一言二言発しながら保育士に休み中の出来事を教えてくれるような雰囲気も見られました。「○○したの?」「○○だったの?」「○○行ったの?」等と保護者との連絡帳での出来事を思い浮かべながら話しかけると、「うん!」と嬉しそうに応えてくれる姿も多く見られ、いつのまにか会話が楽しめるようになったなぁと~!成長を感じる一瞬でした。そんなひよこ組のみんなは、1月に入りあひる組との関わりを生活面でも遊び面でも以前よりも多く持ち始めました。少し年上のお兄さん,お姉さんとの関わりの中から自然に吸収できる新しい事が楽しいようで積極的にあひる組の子ども達との関わりを楽しむようになってきました。
今回は、そんな中でも特に成長を感じたAちゃんの紹介をしたいと思います。Aちゃんは以前より少しずつ排泄面に興味を持ち始めていました。ズボンを自分で脱ぎ履きできるようになったことが楽しくておむつ交換の時には、ズボンを履いてもまた脱いで、そしてまた履いて…という行為を繰り返し楽しそうにしていました。発語も出始めていたAちゃんは、ある時排便のような仕草とともにその直後に「ウンチでた」と、小さな声で教えてくれました。「教えてくれてありがとう!」「すごいね~」と沢山誉めました。Aちゃんは、誉められてとっても嬉しそうでした。そんなAちゃんにいつオマルやトイレに促すべきなのか、保育士は悩んでいました。そんな時そばに真似っこのできる、素敵なお兄さん、お姉さんが現れました。あひる組のB君がトイレに誘われて歩いて行く姿を見たAちゃんの口から自然に「Aちゃんも!!」と言い一緒にトイレに行ったのでした。そして見事大成巧!「すごい!!ちっちでたね~」と誉められたAちゃんの表情は自信に満ち溢れていました。
トイレトレーニングスタートのきっかけは、大人の都合ではなく子どものからだと心の発達状態に合わせるべきというのが今の考え方です。あたりまえのように聞こえますが、実は忘れがちなことでもあるのです。例えば「ちっち」や「ウンチ」が何であるか子どもが認識していないとトレーニングは始めらません。このことは、子どもが自分のからだや身の周りにあるいろいろな物やその名前を覚えていく、という発達とリンクしています。「ママ」「パパ」「ワンワン」が言えたり興味のあるものをどんどん認知して言葉として発する時期。この時期にタイミングよく「ちっち」や「ウンチ」を教えてあげると正しく吸収していけるといわれています。
実は、大人との関係からよりも、年上の子どもの真似をすることで色々な事を覚えることができるといわれているのです。「学ぶ」は真似から始まります。「学ぶ=真似ぶ」とも言います。遊びを真似たり、生活習慣を真似たり、友達との関わり方を真似たり、今は、子ども一人ひとりの真似るポイントに違いは見られていますが、これらの経験が将来仕事を覚え人に教えていくことにもつながっていくのですね。あひる組との合同保育をもうしばらく楽しませていきたいと思います。

 

近野 典子

2015 年 1 月 17 日 土曜日

 楽しかった冬休みが終わり、保育園に元気な子どもたちの声が戻ってきました!お休みの間に、ますます活発になりお喋りが上手になった、あひる組の子どもたち★大人の一週間なんて特に変わることはないけれど(…むしろ正月休みで退化したかもしれません((((;゚Д゚))))))))子どもの一週間でも変化する成長ってスゴイなあ羨ましいなあと改めて感じてしまう今日この頃です。
 そんなあひる組の子ども達。昨年の生活発表会の後から、お隣の0歳児ひよこ組と一緒に過ごす時間を増やしてきました。今までも雨の日や毎週水曜日に活動を一緒にして過ごしてはいたのですが、12月から朝の会や食事、午睡などを徐々に一緒にしています。
 そんな小さい子と一緒に過ごして、今まで出来たことが出来なくなっちゃうんじゃないの?と言う意見も聞こえてきそうですが、ご心配なく!!
 あひる組のお友達は、
・ひよこ組のお友達を保育室まで迎えに行く。
・手を繋いでレストランに連れて来てあげる。
・エプロンを着けてあげ、手を拭いてあげる。
 などなど、先輩として大活躍中なのです!しかも、お友達に自分の思いが通らないと怒ってしまうAくんも、ひよこ組の子には我慢…!小さい子と分かっているんですね。苦手な食べ物があるとイヤイヤ泣くBくんも、ひよこ組の前ではペロリ!小さい子に見られていると、頑張れちゃう様です。いつもクラスで当たり前にやっていることがスゴイ!と褒められたり、小さい子に羨望の眼差しで見られたりすることで、まだまだお家では赤ちゃんの1.2歳のあひる組の子ども達でも、自分が認められることが嬉しくて頑張れてしまう様子です。そんなあひる組先輩の様子を間近で見て、ひよこ組の子ども達も、トイレトレーニングや洋服の着脱に興味を更に深めた様子です。
 先日私が受けた研修で、この異年齢保育の役割についての話を聞きました。年齢別保育では、4月生まれと3月生まれの子どもが1クラスです。子どもの理解力や身体的な発達の区別ではないので、どうしても落ちこぼれが出来てしまいます。例えば、あひる組だと1歳0ヶ月と、もうすぐ2歳になる子どもが一緒になるわけで、まだ伝い歩きをしている子と走り回る力を持っている子が同じクラスになるわけですから、年齢の小さいクラスほど、その月齢による発達差は大きいと考えられます。
 それに対し、異年齢児保育の役割は大きく3つあります。
 1つ目は、発達における影響です。年少児は年長児のやっている遊びから刺激を受け、「自分もやってみたい!」と意欲や興味を持ちます。反対に、年長児は小さい子のお手本になることで自信をつけることが出来ます。
 2つ目は、社会の形成者としての資質を学べます。大人から赤ちゃんまで居る保育園は、人と関わる社会を学べる場所です。下に兄弟がいない子も、自分より小さい子どもと関わることで、お世話をしたり可愛がる体験から思いやりや援助、寛容さを育てることが出来ます。反対に上に兄弟がいない子も、経験豊富な子どもにお世話をしてもらったり、教えてもらえることで、経験不足な子どもが助けられ育っていきます。
 3つ目は、年齢における刷り込みがなくなることで、一人ひとりの特性に応じることが出来ます。年齢別だと、この年齢だとこんなことが出来ていなければならない!と考えてしまいます。しかし運動が得意な子、勉強が得意な子、絵を描くのが得意な子…と、色々な子どもがいます。4歳の子が、私は運動は得意だから5歳と同じ跳び箱を跳びたい!でもハサミは苦手だから、3歳と同じ制作をしたいな!と子どもが考えて選ぶことが、異年齢保育では出来ます。こうした子どもの自発性を重んじることは、子どもの自己有力感につながります。自分の意志で生きることや選択する力は、将来の生きる力につながっていきます。
 これらの異年齢保育の役割は、現在異年齢児保育を行っている幼児組の子どもだけに見られる育ちなのかと私は考えていました。しかし、まだまだ小さいあひる組の子どもたちにも、自分達より小さいひよこ組の子どもと過ごすことで、自分に自信を持ち、思いやりの気持ちが育くまれている様子が見られます。小さい乳児組の子ども達でも充分に異年齢保育による育ちが見られることが分かりました。現代の若者の中には、対人関係が苦手だったり、自己肯定感の低い人が増えていると言われています。子ども同士の関わりが煩わしく学童に行かない小学生も増えているそうです。しかし、こうして乳児のうちから異年齢児保育をする中で対人関係で必要な力や自己肯定感を伸ばしていくことが出来れば、この子達が大きくなる頃には、若者像が変わっていくのではないかと思いました。
 まだまだ小さいあひる組の子ども達に芽生えた「生きる力」ですが、彼らが大人になった時に大樹のように逞しく成長してくれる様に、私も保育していきたいと思っています。 頑張れ!あひる組先輩??

 

中澤 明日香

2015 年 1 月 13 日 火曜日

 運動会が終わってからの約3ヶ月。私はフリーの職員となり、色々なクラスへお手伝いに行っていました。久々に戻ったりすぐみさんではここ3ヶ月、毎日毎日変わらないブームがありました。それはパズルです!9月頭から手先の玩具として、アイロンビーズやぬりえ・紐通しなどを朝の時間に出していましたが、しばらく朝の手先遊びの時間にも子どもたちが慣れてきた頃、パズルを出してみました。最初は本当に簡単な2ピースや4ピース。子どもたちの大好きな電車やバス・飛行機が出てくるものでした。やはり2・3歳児には簡単で、あっという間に作り上げることが出来ました。次に6~12ピースほどの少し段階が上がったパズルを出したところ、『これってどうやるの?』『出来ないよ~』と次々に声を上げる子どもたち。一緒に絵を見ながら進めていくと難なく出来ましたが、いざ1人で取り組もうとするとやはり難しいのか、苦戦する姿が見られました。ある時Aくんは9ピースのパズルに挑戦しており、残り2ピースのところで持っているピースの上下がわからなくなり、クルンと回せばすぐに完成のところでも、何度もクルクル回していました。『なんて言うかな、助けを求めるかな…』と私が思って見ていたところ、Aくんがパズルをするところを最初から見ていたBくんがAくんに向かって『ここをこうしたらパチンって入るよ!』『クルンってやってごらん?』と、小さな先生がそこにはいました。Bくんはその持っていたピースがはめられると、『ありがとう!』とAくんに伝え、そのパズルを完成させていました。『どういたしまして。』とAくんは答えており、その後は別のパズルを2人で選び、一緒に楽しんでいました。AくんはBくんが教えてくれた事で最後まで作り上げることができ、BくんはAくんが完成させる事が出来たことを一緒に喜んでいました。自分から進んでチビッ子先生となり、お友達に教えようとする姿を目の当たりにでき、とても嬉しく思いました。
 今までは黙々と1人遊びが主だった年齢の子どもたちも、3歳に近づくにつれてお友達との関係性を求めてきます。集団生活を共にし、友達との関係を充分に経験することが、その後の社会性の発達に繋がっていきます。また今回の一つの出来事をきっかけに、『ありがとう』『どういたしまして』といったやりとりが自然とうまれ、子ども同士での信頼関係がうまれてきました。このような日々の関わりから信頼が深まっていきます。
 お友達との言葉のやりとりや、一つ一つの行動を見逃さずに、残り少ないりすぐみでの生活を楽しんで欲しいと思います。

 

豊田幸代

2015 年 1 月 6 日 火曜日

 寒い日が続いていますが皆様元気でお過ごしでしょうか?木月保育園の幼児組では園庭で伝承遊びやわらべ歌を楽しむ子が多く季節ならではの遊びを満喫している姿が見られます!
 先月行われた生活発表会では、劇、合奏、リトミックに取り組んだ子どもたち。日頃の表現遊びの中でも意欲的に取り組んでいました。自分がやりたいものを選ぶので、異年齢のグループとなりましたが、ぞう組さんがうさぎ組さんに、時には優しく、時には厳しく教えてあげている場面も多々ありました。そのやり取りを見ていたきりん組さんも、うさぎ組さんに優しく教えてあげようとしたりと、微笑ましい姿が見られました。
 これは、生活発表会の後にあった話です。
 コーナーでケンカをしているうさぎ組さんがいました。お互い、なかなか主張が通らずに解決できなかったので、間に入ろうとすると近くで遊んでいたぞう組さんが一緒に遊んでいた友だちに『ちょっと行ってくるね』と言って、自分がしていた遊びを中断しケンカをしているうさぎ組さんたちの元に向かいました。その姿の頼もしさと来たらもう・・・。その場では解決出来ないと判断したぞう組さんはうさぎ組さんたちをピーステーブルに行くことを勧めていたので、先回りをしてピーステーブルの近くで話を聞いていると、二人の話をしっかりと聞き、話をまとめているぞう組さん。すぐに落ち着いたうさぎ組の二人は納得をし、仲良く遊びに戻って行きました。ぞう組さんにありがとうと言うと、まあ当然という表情で遊びに戻って行きました。
 大人の出番全くなし!!と言うほどぞう組さんが上手く間に入ってくれました。今まではこのような場面で少し自信が無いように見られていましたが、自信をもって話をする姿がありました。これは、生活発表会のグループ活動で特に成長した部分だと思います。自分より小さな子に優しく教えてあげること、優しく関わることを経験したことで、自信が芽生えたのだと考えられます。また、金曜日のお道具箱整理の時にもぞう組さんやきりん組さんが、うさぎ組さんに教えてあげたりと、年下の子との関わりに自信が見られるようになりました。その自信は日々の自信にもつながり、お当番やお手伝いだけでなく、自由遊びの中で上手くいかないことや、友だちとケンカをしてしまったなど困ったことがあっても、自力で解決する姿が増えています。
 生活発表会という大きな行事を乗り越え、また一つ成長し自信をもった子どもたち、今後の成長にますます目が離せなくなりますね!

 

鈴木辰徳