木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「自分の物とお友達の物」(ひよこ組編)

2014.09.20

 最近、子ども達の新しい力を発見しました。
 保育士がいつものように、「Aちゃんお着替えしようか!おいで~」と呼びました。その声を聞いていた、Bちゃんが、パジャマ袋の重なっている山の中から1つパジャマ袋を取り出し歩き始めたのです。何と!そのパジャマ袋はAちゃんのものでした。「すごい!当たり!!そのパジャマ袋Aちゃんのだね~ありがとう!」と、保育士に褒められてニッコリするBちゃんでした。
 その頃から、他の子ども達の行動も観察してみました。みんな自分の持ち物が分かってきて、いつのまにかお友達の持ち物もわかるように成長していたことに気付きました。お友達の持ち物をそのお友達のそばに届けてあげる姿が見られることもあります。
 「お友達の顔と名前の一致」「お友達の物とお友達の一致」が出来るように成長しています。その力は毎日の生活の中で自然に覚えていったのでしょう。お友達にお友達のものを渡すとき、子ども達は必ず保育士の方を見ています。
 保育士に、「当たり!」「スゴイ」「ありがとう」と言われる瞬間を待ち構えているかのようにも見えます。喜びの笑顔のかわいい瞬間です。
 本来1歳後半から2歳頃になると「自分の物」という意識の芽生えが見える頃といわれています。自分の物という表現は、特にママに対してはその意識が強く見られます。ママが他のお友達を抱っこすると嫌がったりヤキモチを焼いて怒ったりするような行動も見られるようになります。その他に、食器や靴、玩具など日常使う物についても「自分の物」と「人の物」の区別がつくようになってきます。自分の物がわかってくると、お友達に「自分の玩具」や「自分の使っているもの」を貸し借りができるようになるのです。反対に自分の物が分からないと人の玩具に手を出してトラブルになってしまいます。
 今回、0歳児クラスの中で見られるようになった自分の物への意識、お友達への意識は、集団生活の中だからこそ芽生えた力だと思います。0歳だから出来ないのではなく,子ども達の一瞬一瞬の育ちを大切にすることが大切です。
 遊びの幅も広がってきています。これからも保育士を仲立ちにしながらお友達と関わりを楽しませていこうと思います。
 次の新しい発見!どんな出来事でしょうか?
         

近野 典子

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