木月保育園のブログ「小さなもみじの物語」

「わらべうたの魅力」(あひる組編)

2014.06.14

  6月に入り1歳児クラスの子どもたちはようやく落ち着いてきました。今となっては子どもたちとの関係もできてきましたが、4月の子どもたちは新しい環境や新しい担任に戸惑う姿も見られました。 
  Aちゃんは入園当初黙々とひとりで遊んでいることが多く、声をかけると逃げてしまいました。そこで私は少しでも早く自分に慣れて安心して過ごして欲しいと思い、関係作りのきっかけとしてわらべうたを行っていました(わらべうたとは昔から語り継がれてきた歌のことをいいます。有名な歌だと『げんこつ山のたぬきさん』や『にらめっこ』などがあります。ひとりで歌えるものもあれば触れ合って遊べるものもあります)
  あひる組の子どもたちは触れ合えるわらべうたが大好きです。わらべうたを子どもたちと数名で歌っているとAちゃんは遠くからこちらを気にして見ていました。でも自分から仲間に入ろうとはせず、興味をもって聴いている様でした。毎日やっていくうちに、ある時Aちゃんが自分から近づいて来て「やって」とアピールをしに来てくれました。わらべうたを歌いながらスキンシップをとると楽しそうな笑顔を見せてくれました!その出来事をきっかけにAちゃんは自分から関わりを求めてきてくれるようになりました。黙々とひとりで遊んでいたAちゃんは表情も豊かになり自分を出してくれるようになりました。
  子どもたちの中には新しい環境や人にすぐに慣れてしまう子もいれば少しずつ慣れていく子もいます。ひとりひとりのペースを大事にしながらも関わり合うきっかけを与えるのは保育士の役目だと思います。そのきっかけのひとつとしてわらべうたを行っています。わらべうたは人と人が関わり合うきっかけとなり、関わりを広げてくれるような魅力があります。昔ながらの聞き慣れない言葉とゆったりとしたテンポの歌が特徴的で歌うと不思議と気持ちも和みます。
  Aちゃんは今でもわらべうたが好きで、よく「やろう!」とアピールしにきてくれています。職員と子どもでやっていたわらべうたが今では同じクラスの友達同士でやるようになり、そこから幼児組の子どもたちともやるようになりました。関わりはどんどん広がっていきました。これからも一人一人の子どもたちが人と関わり合うことを楽しい!と感じてもらえるよう、わらべうたを取り入れていきたいと思います。ご家庭でもやってみてくださいね。ぜひおすすめ聞いてください!

 

広瀬 美穂

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